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モンゴル
(公開日:2012.01.05)

モンゴル事務所より新年のご挨拶 (2012.1.5)

 


SCJモンゴル次期戦略会議(昨年12月)で撮ったSCJモンゴル・スタッフ集合写真。前列中央が私で、向かって左側にユニセフ・モンゴル副代表のFagninou Gilles氏、そして右側にモンゴル国家人権委員会コミッショナーのDashdori Jamamba氏が座る。




日本の皆様、また海外で暮らす皆様、新年明けましておめでとうございます。モンゴル事務所所長の豊田です



モンゴル事務所スタッフ一同を代表して、2012年、年始のご挨拶を申し上げます。




お蔭さまで、私どもセーブ・ザ・チルドレンは、1994年にモンゴルで活動を開始してから今年で18年目を迎えることになりました。これもひとえに、日頃より私たちの活動にご賛同くださり、厚いご支援とご協力を賜っております皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。




昨年は大変遺憾なことに、自然災害の多い日本においても未曾有の規模となった「東日本大震災」に見舞われてしまったことが、昨日のことのように思い出されます。震災発生時は、モンゴルでも緊急報道番組が放送され、モンゴル各地から被災者に対しての支援金・援助物資が多数集まりました。モンゴル事務所にも、子どもから大人に至るまで、多くのモンゴルの方々からのお志をお預かりし、東京事務所を通じて被災地の子どもたちへと届けさせて頂きました。これまでのモンゴルにおける17年間の活動の中で、セーブ・ザ・チルドレンとしてモンゴルから日本へ支援金を送る初めての機会となりました。東日本大震災被災された方々や子どもたちの生活が一日も早く再建されますことを、心よりお祈り申し上げます。




モンゴルは、豊富な天然資源を有することを背景に、近年著しい経済成長を遂げています。しかし、子どもたちが置かれている現状は、一向に改善されていません。例えば、教育分野では、3人の子どものうち一人は正規の幼稚園教育を受けないまま小学校に入学します。その中には、6歳から親元を離れて寮生活を始める遊牧民の子どももいます。そういった子どもたちが小学校に入学すると、早い段階から他の子どもたちとの間で学力差が生じてしまい、精神的な負担も大きいものとなり、彼らの将来に何らかの悪影響を与えることになります。さらに残念なのは、学校教育現場で教員による体罰が未だ公然と行われていたり、地域によっては安全で清潔な飲料水や衛生施設が不足している学校や幼稚園が未だ多数存在しているのが実情です。




子ども保護分野では、家庭の事情により自分たちの居場所が見つからず、ストリートチルドレンとして毎日を過ごしている子どもたちや、保護者の適切なケアを受けられないため施設で暮らしている子どもたちが未だ何千人と存在します。子ども保護制度も確立されておらず、虐待を受けている子どもたちの多くは見過ごされています。




私たちセーブ・ザ・チルドレンは、そのような環境を少しでも改善しようと、今まで教育と子ども保護の分野で支援活動を続けてきました。今年も引き続き、モンゴルのすべての子どもたちが健やかに育ち、地域や家族から守られ、そしてそれぞれの能力や境遇に応じて等しく教育を受け、また参加する機会が与えられることによって、子どもの権利が実現されている社会を目指して、スタッフ一同、心を一つにして取り組んで参ります。




本年も、皆様方の温かいご支援とご協力のほど、どうぞ宜しくお願い致します。




報告:モンゴル事務所所長 豊田


 

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