モンゴル(公開日:2013.11.27)
モンゴル事務所インターンからのメッセージ(2013.11.27)
日本の皆さまお元気ですか?モンゴル事務所の柴田です。
さてモンゴル事務所では、4回目のモンゴル人インターン受け入れが、9月から10月の1ヶ月半にわたって行われました。今回は、このインターンに参加された学生に加え、大学側でインターン研修参加希望者への説明、学生の選抜などをご担当されていらっしゃる先生からのメッセージもお届けします。
「短い期間でしたがたくさんの経験ができ、とても思い出深いインターン期間となりました。スタッフの皆さんが一生懸命に頑張って働いている姿を見ると、自然と私も頑張らなくては、という思いになりました。そのような、熱気のある雰囲気の中で過ごしたこの期間は、これまで全く気づくことのなかった多くのことを考えさせられました。
特に、チャイルドセンターで実習していた時、現在の社会では私たちの目に見えない数多くの子どもに関する問題があることがわかりました。親からの暴力を受けている子、何らかの理由で学校をドロップアウトしてしまった子、経済的に問題を抱えている子など、色々な問題を抱えている子どもたちのケースを知り本当に驚きました。
そして、チャイルドセンターのスタッフの皆さんは子ども一人一人の生活背景や問題をきちんと把握しており、彼らの名前と名字もきちんと覚えていて、誰が今どのように暮らしているかについても詳しく知っていました。子どもに関する仕事というのは、ただ目の前の問題を解決するだけで十分なのではなく、将来それらの問題が二度と繰り返されないように、継続的に、包括的に、システム的に支援することが大事なんだということがわかりました。そして、これこそがセーブ・ザ・チルドレンのやり方なんだと実感しました。
私は「どうして、子どもを守らなければいけないのだろう?」という疑問を、このインターン期間中いつも自分に問いていました。インターン研修を終えた今、その答えがわかったように思います。「将来、この世界を動かしていくのは今の子どもたちであり、その子どもたちを養育するのは私たちの義務なんだ。」ということです。そのためにまずは、自分の国の子どもたちを愛し、自分の国やその子どもたちのために何かしたいという気持ちを持ちたいと思います。そして私も将来、この国やこの国の子どもたちのためにできることを一生懸命頑張っていきたいと思います。
これが今回の実習で取得した教訓です。『皆で皆を助けましょう!』
そして最後に、モンゴルだけではなく、世界中の国々を支援しようと温かい手を差し伸べているセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのスタッフの皆様に深く感謝しています。ありがとうございました。」
●マイスルド先生 モンゴル国立大学国際言語文化学部 日本語教師
(インターン研修担当者)
「私はモンゴル国立大学 日本学科で、日本語、日本文化、日本の社会について教えています。本大学には、約6年勤めています。
2009年から2013年まで4年間、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン モンゴル事務所にはインターン研修を引き受けて頂き、本学科から7人の学生が研修に参加しました。研修生は皆満足して戻ってきました。事務所のスタッフの皆さんが親切に色々なことを教えてくださったとのことでした。6週間の研修で学生は日本語と英語の能力を向上させただけではなく、ビジネスマナーや人とのコミュニケーション術、オフィス業務の基本、ビジネス文書の書き方等を習い、通訳・翻訳業務に携わり、さらには子どもと関わる色々なプロジェクト活動にも参加することができて、大変貴重な経験を積んだと存じます。
みなさんのおかげで研修を終えた学生は日本語を活かして学べる、または働ける自信を持ち、卒業後もそれぞれ活躍しています。3人は日本の大学、大学院に留学し、2人は日本語を活かして国際機関に勤め、1人は日本語センターで日本語を教えています。もう一人は在学中ですが、前にも増して意欲的に授業に取り組んでいます。
このように、モンゴル事務所のみなさんの素晴らしいご指導の下、皆大きく成長し、自分の可能性を広げました。今後ももっと多くの学生を指導していただければと思います。
これからもよろしくお願いいたします。」
セレンゲさんは、日本に留学経験があり、とても流暢に日本語を話されます。そして英語もでき、3カ国語を使って、事務所の仕事を積極的に手伝ってくださいました。モンゴル事務所のスタッフ全員が、とても感謝しています。本当にありがとうございました。
次回のブログでは、マイスルド先生のお話にもありました、元研修生のその後について、詳細を報告をしたいと思います。今後ともご支援の程、よろしくお願いします。
(報告:モンゴル事務所 柴田)