日本/東日本大震災/教育(公開日:2013.10.18)
「発電・蓄電ワークショップ」
ソニー・サイエンスプログラム@利府小学校(2013.10.18)
9月11日、セーブ・ザ・チルドレンとソニー株式会社の協働プロジェクト「RESTART JAPAN」によって利府町立利府小学校でソニー・サイエンスプログラムが開催されました。
今回は小学校4年生104名と保護者の皆さんを対象に、PTA参加授業として「発電・蓄電ワークショップ」を行いました。これまでと同様に実験の講師や補助員として宮城県内のソニーグループの3つの事業所【ソニー(株)仙台テクノロジーセンター、ソニーセミコンダクタ(株)白石蔵王テクノロジーセンター、ソニーストレージメディア・アンド・デバイス(株)】から社員の方々が子どもたちのために駆けつけてくれました。
授業は、前半が身の回りの「発電・蓄電」についての説明と「スティック・ジェネレーター」と呼ばれる発電キットの製作でした。
子どもたちは普段から何気なく使用している電気が照明、テレビ、エアコン等、いかにたくさん使われているかということを再確認し、それから大切な電気をつくったり・ためたりする電気エネルギーの重要さを感じているようでした。
続いて「スティック・ジェネレーター」の製作に移ります。「スティック・ジェネレーター」は本体を素早く上下に振ることで、コイルが巻かれた筒の中を、強力なネオジム磁石が移動し発電する仕組みになっています。回路基板と筒をつなぐにはホルマル線をしっかりと回路基板の端子に巻きつける必要があります。
子どもたちは手元の細かい作業に苦労しながらも、実験補助員や保護者のみなさんと協力して「スティック・ジェネレーター」を完成させていきました。
接続がうまくいくと「スティック・ジェネレーター」を振った時に先端に取り付けたLEDがピカピカと光ります。自分の「スティック・ジェネレーター」がうまく光ると子どもたちはとても満足げでした。
ただ、ここまでだと「発電」しかできていません。最後に回路にコンデンサを取り付け、しばらく振ってみると今度は振るのを止めてもLEDが光り続けています。ここで電気がたまる「蓄電」を体験した子どもたちは、「すごい!振ってないのに光ってるよ!」、「停電の時にも使えるかも!」と盛り上がっていました。
後半は、先ほど自分でつくった「スティック・ジェネレーター」を持って体育館に全員移動しました。
体育館には、「電車レース」、「ヘリコプターを飛ばそう」、「いろいろな発電体験」の3つの体験ブースが用意されていていました。
「電車レース」と「ヘリコプターを飛ばそう」のブースでは、ひとりひとりの「スティック・ジェネレーター」を一つのコンデンサにつなぎ、グル―プごとに一定時間「スティック・ジェネレーター」を振ってみんなでためた電気によって、電車レースとヘリコプターを飛ばす実験を楽しみました!
「いろいろな発電体験」ブースではペットボトル風車、水切りザル、果物を使って電気を起こす体験ができました。
最後は時間が足りなくなってしまう場面もありましたが、子どもたちは授業終了のギリギリの時間までそれぞれのブースで発電・蓄電の体験を大いに楽しんでくれました!
授業の最後に、「このような楽しい活動をもっと他の学校でもたくさん行ってくださいね!」というメッセージとともに、利府小学校4年生PTAの皆さまより、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへご寄付を頂きました。
このような想いに支えられながら、「RESTART JAPAN」はこれからも子どもたちが科学を楽しく学ぶ機会をつくっていきます。
【過去のソニー・サイエンスプログラムの様子】
「光を感じて音楽が鳴る?!光通信手づくり実験!」(仙台・宮城サイエンスデイ)
「手づくり電池実験ワークショップ」(登米市立石越小学校)
「分解ワークショップ」(仙台二華高等学校)
(報告:仙台事務所 宮川 淳)