日本/東日本大震災/教育(公開日:2011.11.21)
中学校での調理実習に参加しました。(2011.11.21 )
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、宮城県と岩手県で被災した子どもたち(小学校・中学校)を対象に学用品や学校備品の配布を実施しています。そのうち岩手県陸前高田市の中学校で行われた家庭科の授業を今回のブログでご紹介したいと思います。
今回は2年生27人が取り組む調理実習にSCJが配布した調理器具が使われるということで、SCJスタッフが講師として参加させていただきました。
子どもたちがどんな人たちが支援をして下さっているのかを知るとともに、国際的な団体であるSCを通じて海外の文化などにも触れられればという学校からの希望を受けて実現しました。
当日は岩手事務所のスタッフ2名と東京事務所のイギリス人スタッフが参加して、トマトソースのスパゲッティーとイギリスのウェールズ地方のおかしであるウェリッシュケーキ作りに挑戦しました。
てきぱきと子どもたちが調理にとりくみます。
そしてSCJが提供した調理器具たちが子どもたちの手によって大活躍。
作るのはもちろん、聞くのも初めてのウェリッシュケーキには子どもたちも大苦戦。教室のいたるところから、「すごくネバネバしてきた」や「このくらいでいいのかな?」といった声が聞えてきます。そんな時は講師役のSCJスタッフの出番です。「これくらいでいいですか?」と子どもたちから質問がとんできてスタッフも右に左に大忙し。時には英語で積極的に質問する子もいました。
そんな子どもたちの努力の甲斐もあり、料理はどんどん完成に向い、いい匂いが教室中に広がっていきました。いよいよラストスパート、おいしそうな料理を前にしておなかが空いてきたのか、つまみくいをしている子たちも中にはちらほらといて、試食前から「おいしい」なんて声が聞えてきたり。
そして遂に完成して試食へ。お腹を空かしていたようで子どもたちはおいしそうにほおばっていました。授業終了後には「セーブザチルドレンさんにはたくさんおせわになりました。教えられたとおりにやって失敗しなくて良かったです。教えてくれてありがとうございました。」、「ケーキを作るのがたいへんだった。あとで家でやってみたいです」なんて感想までいただきました。子どもたちの楽しそうな様子、すてきな感想、おいしい料理まで食べられて今回の授業を一番堪能したのはSCJスタッフかもしれませんね。
このように、子どもたちの笑顔が増えるのを心から願いつつセーブ・ザ・チルドレンは活動を継続します。
写真撮影:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン