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日本/東日本大震災/教育
(公開日:2012.02.27)

一緒に頑張っていきましょう! サントリー・SCJ水産業奨学金 贈呈式(2012.02.27)

 

このたび、サントリーホールディングス株式会社のご協力により、東日本大震災で被災した子どもたちへの支援の一環として、「サントリー・SCJ水産業復興奨学金」を設立し、支給を開始しました。(リリースはこちら)

これに伴いまして、宮城県と福島県内の奨学金受給校で贈呈式を行いましたのでお知らせいたします。

2月2日、宮城県気仙沼向洋高校にて贈呈式を行いました。
当日は、気仙沼市出身、サントリー社員でアテネ、北京パラリンピック走り幅跳び日本代表の佐藤真海さんが、奨学金を受給される生徒たちを激励するために駆け付けてくださいました。

奨学金受給生徒代表 藤崎百紀さん(中央)、右隣、サントリーホールディングス株式会社執行役員 濱岡様、佐藤真海さん、左隣、武田元彦教頭先生、SCJ渋谷事務局長


贈呈式にご出席いただきましたサントリーホールディングス株式会社 執行役員 濱岡智様より「サントリーでは、東北に活気を取り戻すには漁業復興が不可欠と考え、漁業に携わる人たちを支援しています。水産業を担う若い力も応援していきたいという思いから、奨学金を提供させていただくことになりました。皆さんが東北の希望として、新たな船出をされることを願っています」とお言葉をいただきまた。また、SCJ渋谷事務局長は、このたびのサントリーのご協力による奨学金支援は、地域の産業のみならず、学生の皆さんに将来の希望を抱かせる、夢のあるプロジェクトであると述べました。
佐藤真海様は自身の体験と重ね合わせ、「今回の震災では、普通では考えられない試練を体験されたと思います。みなさんとは困難な状況を乗り越えてきた、つらい思いを共有できる仲間だと思っています。今すぐにではなくていいので、マイペースで未来に夢を持って進んでください。感謝の気持ちを自分の夢に前向きに生きる力にして、気仙沼魂で一緒に頑張っていきましょう!」とエールをいただきました。

多くの人たちの励ましと応援によって、命の大切さを知り、1日1日を大切に生きようと思った、と語る、佐藤真海さん


気仙沼向洋高校は、東日本大震災により校舎が壊滅、現在は気仙沼高校の第二運動場に仮校舎を設置して授業を行っています。教頭先生のお話では、全校生徒338名(専攻科11名)のうち、約3分の1の生徒の家庭が半壊以上の被害にあわれたそうです。県の教育委員会の発表によると、学校を元の場所で再開することは難しく、場所を変えて新しい校舎が建設されるのは2017年の見込みとのことです。

佐藤真海さんより、ご自身の著書「夢を跳ぶ」にサインと激励の言葉をいただきました。

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2月10日、福島県立いわき海星高校で贈呈式を行いました。
贈呈式の会場になった美術室の窓からは、快晴を反射して真っ青で穏やかな波が打ち寄せる海岸が広がり、あの日、この海岸を津波が襲ったことなど想像できないほど穏やかな光景でした。 いわき海星高校は、海岸に設置されていた海洋実習と機械実習工場が壊滅、校舎も1階部分に津波が押し寄せ、現在も使用できない状況のなか、被害のなかった2、3階の教室を使って授業を行っています。
箱崎校長先生からは「震災後からいまだに大変な状況ではありますが、今年度は生徒たちが学業や部活動において例年にない良い結果を残してくれました。海を志す生徒が確実に育ってくれていることを実感しています。生徒たち、そして地域の未来を真剣に考えて行く基盤を作っていただいた今回のご支援に感謝するとともに、学校として有意義な人材を育てていくことを目指していきます」とご挨拶いただきました。
生徒代表の鈴木聖也さん(2年生)は、「支援はとてもありがたく、将来は専攻科に進んで、水産業に関わることで恩返しをしたい」と将来の夢を語ってくれました。

「奨学金支援を大切に使いたい」と生徒代表で挨拶をした、鈴木聖也さん


「生徒さんから元気にあいさつされたときに、これが東北復興の原動力になるのだ、と実感しました」と語る、サントリーホールディングス株式会社執行役員 濱岡智様

このたびの奨学金が、水産業復興の助けとなるだけでなく、勉学に励む学生たちの将来への明るい希望につながることを期待しています。

「サントリー・SCJ水産業復興奨学金」は、未来の漁業の担い手となる水産高校の被災生徒を対象に2012年4月〜2015年3月の3年間実施するものです。また支給に先立ち2012年1月には水産学校7校計432名を対象に奨学金一時金を支給しました。

詳しくはこちら

(報告:広報 佐藤則子)


 

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