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日本/東日本大震災/教育
(公開日:2014.12.27)

セルビアからの贈り物〜ブランコ・ツヴェトコビッチ民族舞踏団〜(2014.12.27)

 

セルビア共和国のブランコ・ツヴェトコビッチ民族舞踊団は、東日本大震災発生後、いつか来日して被災地支援の公演を行いたいと思いを寄せていました。その訪問が、11月28日、宮城県東松島市立赤井小学校の第141回目の開校記念日に実現しました。子どもたちと舞踏団の団員さんたちが災害を通じが交流を行った様子をお届けします。


■セルビア共和国と日本の関わり■
セルビア共和国と聞いてどんなことが思い浮かびますか?
あまり馴染みのない国ですが、実はセルビアの人たちはとても親日的です。1990年代に起こったバルカン紛争後、日本がまっさきに医療、教育、公共交通機関へ支援したことに、セルビアの人たちはたいへん感謝しているためだそうです。

東日本大震災後は、セルビア各地で被災地支援のための募金活動が行われ、2億円以上の義捐金が届けられました。一方で、今年5月のセルビアの大洪水の際には、日本から寄付を送りました。こうした二国間の災害を交流通じたが交流を赤井小学校の子どもたちは事前に学びました。


■音楽と踊りを通しての交流■
校長先生の「スタート」という合図とともに、民族衣装に身を包んだ33名の団員たちによるアコーディオンやバイオリンの演奏、力強いステップのダンスが始まりました。これまで見たことがないようなすばやい足の動き、息がぴったりと合ったダンス、そして日本語で「ふるさと」のコーラスというサプライズに、子どもたちは感激! 

 


リズムに合わせて手拍子をする子どもたち

公演が終わり、いよいよ子どもたちがセルビアの踊りを体験。グループで円を作って、舞踏団の人たちのお手本を見ながら、セルビアの子どもたちも踊るというダンスを踊りました。最初は恥ずかしそうにしていた子どもたちも、だんだん元気に。楽しく踊っていました。


 


質問コーナーでは、「セルビアの子どもたちはどんな遊びをしているの?」という子どもたちからの質問に対して、「日本と同じで、鬼ごっこは子どもたちに人気だよ」と教えてもらいました。
6年生が英語と日本で感謝の言葉を述べ、全員で校歌を歌いました。すると、舞踏団からは日本語でメッセージのお返しが。そして、各学年で工夫をこらして作った贈り物を渡して、記念写真を撮りました。

 


〜子どもたちの声〜
・足のステップが難しかったけどみんなで踊れて楽しかった。
・セルビアの方々が東日本大震災の時にたくさんの支援をしてくれたので、今日会えてすごくうれしかった。
・日本語で「ふるさと」を歌ってくれたことが、うれしかった。


■子どもたちからもサプライズ■
公演・交流が終わり、舞踏団の人たちが着替えていると、講堂から太鼓の音が聞こえてきました。「どうぞご覧ください」という先生からの案内でのぞいてみると、子どもたちが赤井小学校オリジナルの和太鼓と振り付けの練習をしていました。今度は子どもたちが太鼓を披露♪リズム良く、全身を使って太鼓を叩きます。太鼓の音と子どもたちのすばらしいパフォーマンスを団員たちは真剣に見つめていました。練習終了後、子どもたちに教わりながら和太鼓にトライ!








セルビアの民族舞踏、日本の伝統的な和太鼓での交流。遠く離れた国でも、困っている時は助け合う。ブランコ・ツヴェトコビッチ民族舞踊団の赤井小学校訪問で、子どもたちも舞踏団の人たちも、お互いの暖かい心を感じ合ったのではないでしょうか。すばらしい開校記念日となったこの日、子どもたちは、災害を通じた交流から多くのことを学んだと思います。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子どもたちが防災や他の国の災害についても関心を抱く機会をお届けし、災害から子どもたちの命が守られるために、東松島市の方々と共に取り組んで行きたいと思います。引き続き、ご支援よろしくお願いします。


(報告:東京事務所 太田まさこ、仙台事務所 菅原絵美)



 

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