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日本/東日本大震災/教育
(公開日:2013.11.12)

高校生の元気を発信!!高田高校・久慈東高校文化祭(2013.11.12)

 

台風一過、三陸はさわやかな秋晴れとなりました。気持ちの良い青空の下、多くの学校では文化祭が行われ、豊かな海の幸を売りにした三陸ならではの催しや模擬店でにぎわいました。サントリーホールディングス株式会社のご協力により『サントリー・SCJ水産業復興奨学金』で支援している学校のうち、私たちは岩手県立高田高等学校と岩手県立久慈東高校の文化祭へ訪問しました。元気に頑張っている高校生の様子をお伝えしたいと思います。

■岩手県立高田高等学校
高田高校は、東日本大震災の被害が大きかった陸前高田市にありました。現在、校舎を使用できないので、隣の大船渡市にある大船渡東高校(2008年に学校統合で開校)の萱中校舎(旧大船渡農業高校の校舎)を仮校舎とすることになりました。

【高高祭の様子】
高田高等学校の文化祭である『高高祭』は9月1日に行われました。生徒さんたちの明るい笑顔に大勢のお客さんが集まっていました。

奨学金贈呈式で、生徒代表挨拶をしてくれた、野田健斗さん。暑い日差しの中、お手製の看板を持ち呼び込みを行っていました。お店の名前は「だいこく屋」。いったい何をおこなっているところなのでしょう?呼び込みに誘われて、だいこく屋へ行ってみました!!
 

海洋システム科の実習を生かした『ダイビング実演』。まさか、海や川以外で、ダイビングをしている様子を見られるとは思っていませんでした。この、ダイビング用品のいくつかはSCJで支援したのもですが、使い心地は良いようですね。OKサインを頂きました。

 

同科の生徒さんが作っていたホタテ焼き。大船渡市の吉浜産ホタテは一枚200円!!一生懸命焼いている生徒さんに売れ行きはどうか聞いてみると「やばいっす、もうすぐなくなります」と、12時頃には完売してしまいました。ホタテの甘さと磯の香が凝縮しとてもおいしかったです!!


別の会場では、『缶詰』や『ミリン干し』の他、焼き立ての手作りパンも販売されていました。
 
売れ行き好調の手作りパン。焼きたてほっかほかのパンを販売している裏では、生徒たちが商品を一生懸命作っていました。

 
盛岡市立高等学校 新体操部の招待発表も圧巻でした!!

お化け屋敷、喫茶店、餅まき、縁日、屋台や吹奏楽部の演奏など、イベントが盛りだくさんな文化祭は、大盛況でした。途中で買い出しに行く生徒さんもいるほどです。めまぐるしい忙しさの中で見える生徒さん達の笑顔がとても輝いて見えました。

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■岩手県立久慈東高等学校
岩手県の県北の沿岸部に位置する久慈市は、今年「じぇじぇじぇ」で有名になりました。同市内にある久慈東高校は7つの系列11の総合選択科目がある総合学科の学校です。同校は震災により学校の施設である艇庫が全壊し、海洋科学系列の実習にも大きな影響を与えました。

【東高祭の様子】
久慈東高校の文化祭『東高祭』は、10月19〜20日に行われました。総合学科の学校ならではの幅広い取り組みを見ることが出来ました。

まず、最初にしたのは、海洋系列の生徒さんたちが販売していた『缶詰』です。この缶詰は、岩手県立宮古水産高校へ行き実習で作ったものです。昨年は試作ということもあり、文化祭では販売されませんでした。


海洋科学系列で、奨学金を受給している生徒さん2人に逢うことが出来たので学校生活と文化祭でのおススメポイントについて聞いてみました。
Q:今、学校で頑張っていることは何ですか?
A1:「今までにない『いなだ』の食品開発の研究をしています。」
A2:「航海士をめざし、勉強を頑張っています。船の構造や船の違いによる仕事内容なども学んでいます。」
Q:サントリー・SCJ水産業復興奨学金は役立っていますか?
A:「家が遠いので、学校に通う交通費や検定代に役立っています。おかげで楽しく学校生活が送れています。」
(2人とも同じように答えてくれました)
Q:文化祭のおススメは?
A1:「海の物を使ったおいしい食品を楽しんで行ってほしい。」
A2:「久慈東高校になって、初めて販売する缶詰や自分たちが作った味噌などがおススメです。先生たちにも好評でした。」
と話し、文化祭に来た子どもたちにプレゼントしている、夢の詰まった缶詰『夢缶』をくれました。

夢いっぱいの缶詰をありがとう!!みんなも夢と希望に向かって頑張ってね!!

 

玄関前では、環境緑化系列によるお花の販売がおこなわれており、多くのお客さんが集まっていました。
校内へ入って気になったのが家庭クラブの生徒による「きなこクッキー」です。地元の物を使ったクッキーの中には、子どものアレルギーに配慮したものもありました。新聞紙で作った紙袋も魅力的です!!

 
体育館では情報ビジネス系列のマーケットがにぎわいを見せていました。お目当ての物を買いに戻った時にはすでに売り切れでした。
驚いたのが、介護福祉系列の入浴実演です。実際に介護する際に使用するお風呂で人形を使って実演してくれました。実演してくれた生徒さんはたくさんの質問にもしっかり答えており、お客さんも興味津々で見ていました。
 
左の写真が、『名物磯ラーメン』右が『あんかけ焼きそばセット』です。
食物系列集団給食実習発表の一部のメニューですが、名物には海の幸が豊富で、あっさりとしたおいしいラーメンでした。

環境緑化系列の「バイオテクノロジー体験」や人文自然科学系列の「おもしろ実験室」など幅広い活動が目白押しで、生徒みんなが楽しんでいる様子が伺えました。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、これからも生徒たちが笑顔で学校生活を送れるように支援し、子どもたちの元気に頑張っている様子を発信していきます。

(遠野事務所:藤原 和歌子)

 


 

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