日本/東日本大震災/教育(公開日:2014.02.10)
パソコンを分解して構造を学ぶ「分解ワークショップ」 ソニー・サイエンスプログラム@福島 1
(2014.2.10)
2013年12月17日と18日に、セーブ・ザ・チルドレンとソニー株式会社の協働プロジェクト「RESTART JAPAN」によって福島県でソニー・サイエンスプログラムが開催されました。
受講を希望してくれた福島県会津若松市にある会津学鳳高と会津永和小学校の生徒さんたちと楽しく科学について勉強してきました。
今回は東京からのソニースタッフに加えて、福島県内のソニーエナジー・デバイス株式会社(郡山、本宮)からも応援スタッフが駆けつけてくれました。実際にものづくりに携わっているエンジニアの方もたくさん来てくれて、子どもたちにとっても自分の将来を考える上でよい刺激になったと思います。
最初に12月17日に行われた会津学鳳高校で行われた「分解ワークショップ」の様子をお伝えします。
【分解ワークショップ@会津学鳳高校】
会津学鳳高は文科省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に認定されていて、理科教育に力を入れている学校です。今回はそのSSHのクラスを受講している高校1・2年生がソニーのVAIO®を分解するワークショップに挑戦します。
このワークショップはお台場にある体験型サイエンス・ミュージアム「ソニー・エクプローラサイエンス」でも行われており、普段はすることがない電気製品の分解をソニースタッフのサポートのもとに特別に体験できる人気のプログラムです。今回、学鳳高校の生徒たちは二人一組のペアになり、ソニーのVAIOの分解を行います。
もともと「分解ワークショップ」はソニーの創始者である井深大さんが、子どもの頃に時計を分解した時に感じたワクワクした気持ちを、今の子どもたちにも経験してほしいという想いから生まれたそうです。
ソニーからきた中川分解博士と新倉分解博士から「分解」と「破壊」のちがいを説明され、さらにドライバーなど分解に必要な工具の基本的な使い方を教わります。
【いよいよ分解に挑戦】
それぞれのVAIOを起動し動作確認を行い、いよいよ分解に取り掛かります。
最初にバッテリーを外し、それから各自の好きなところから分解します。
ねじはできるだけ目立たない位置についていることが多いので、それを探すのも一苦労です。
教わったドライバーの使い方を参考にねじ山をつぶさないようねじを取り外していくと、VAIOの中からさまざまな部品を取り出すことができます。ハードディスク、CPU、DVDドライブ等聞いたことのある部品を取りだしながらそれぞれの部品が担う役割を分解博士たちから説明を受けます。
およそ3時間、生徒たちは集中してVAIOを分解していました。
【分解を終えて】
VAIOを分解してみんなの感想を聞いてみると、
「いままで見ることのできなかった部品を取り外して確認することができた」
「今まではパソコンの使い方や見た目など表面的なところにしか関心がなかったけれど、中身の構造や仕組みについて興味がわいた」
「自分も将来エンジニアを目指してみたい」
といったとても前向きな感想が多く聞かれました。
生徒たちがVAIOに触れ、より身近に感じてもらう様子を見て、ソニースタッフの皆さんも嬉しそうでした。
分解博士からも「日本が誇る技術力に直に触れて、これからの日本を担う子どもたちから世界を驚かせるような人材が生まれることを期待しています!その時は一緒に仕事をしましょう。」と応援のメッセージ。
次のブログでは12月18日に行われた「3Dワークショップ@会津若松市立永和小学校」の様子をお伝えします。
【ソニー・サイエンスプログラム 過去の様子はコチラ】
「発電・蓄電ワークショップ」SSP@利府小学校
「光通信ワークショップ」SSP@仙台・宮城サイエンスデイ
「手作り電池実験ワークショップ」SSP@石越小学校
(報告:仙台事務所 宮川 淳)