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日本/東日本大震災/教育
(公開日:2015.12.21)

ソニー・サイエンスプログラム 2015年の活動報告

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)とソニー株式会社は、2011年6月にRestart Japan ファンドを立ち上げました。SCJの東日本大震災復興支援事業の活動地域において、ソニーおよびソニーのグループ企業の社員による専門知識を生かしたプログラムの開発・実施を通して、子どもたちが日常を取り戻し、将来への夢や希望を育むための支援を行ってきました。そのひとつがソニー・サイエンスプログラム で、子どもたちに科学の知識とものづくりの楽しさを分かりやすく伝えます。


2015年4月から10月までの間、宮城県において塩釜市立第二小学校、東松島市立赤井南小学校および大曲小学校、仙台市立郡山小学校、そして東北大学での学都「仙台・宮城」サイエンスデイ2015の5カ所で「手づくり電池実験ワークショップ」を開催しました。講師、スタッフは、同県に3カ所あるソニーの事業所(多賀城市、白石市、登米市)の社員です。


「手づくり電池実験ワークショップ」では、電池の種類や仕組みについて学んだ後、手づくり電池キットを使って単1電池を作ってみます。


最初に、「?(はてな)ボックス」が登場。ボックスの中に、電気をつくっているものが入っていて、電気の力でプロペラが回っているのが見えます。
「ボックスの中に、何が入っていると思いますか?」「身近にあるものですよ」
「鉄?」「光?」など、答えが返ってきました。
答えは、金属(亜鉛製)バケツに入った銅版と食塩水です。



元気に発表する塩釜第二小学校の子どもたち


仕組みが分かったところで、子どもたちも、同じようにバケツ電池を作ってみました。社員でソニー仙台FCの選手(この日の講師)が、プロペラを使って各グループを確認に回ります。
「バケツ電池、できたかな?」



自分たちが作ったバケツ電池でプロペラが回り、喜んでいる赤井南小学校の子どもたち


次は、電池作りです。亜鉛でできた筒の中に二酸化マンガンという黒い粉を入れ、ふたをしめ、さらに筒の中に炭素棒をハンマーで叩いて入れていきます。



学都「仙台・宮城」サイエンスデイ2015に参加した子どもたち


そして、シールにそれぞれ好きな絵を描き、筒の周りに貼ります。さらに、その上にプラスティックのフィルムシートをかぶせると、スタッフがドライヤーで温めて接着してくれました。手作り電池の完成!




仕上がりを楽しそうに見ている大曲小学校の子どもたち


最後に、電池で動く手づくり“ネズミ”さんで競争です。これは、10月のワークショップから登場しました。上手にできた電池ほど、“ネズミ”さんが早く進みます。


  

“ネズミ”競争に大盛り上がりの郡山小学校の子どもたち


子どもたちからは、次のような感想がよせられました。
「理科が好きになりました」
「塩と水で電気ができるなんて思わなかった」
「黒い粉を入れるのが難しかった」
「ネズミの競争で1位になったよ」


2011年7月から2015年10月まで、33カ所、2115名の子どもたちに、ソニー・サイエンスプログラムを実施してきました。参加した子どもたちの中から、科学に興味を持ち、科学の力でよりよい社会創りに貢献するようなエンジニアが育つことを願います。2015年度度の活動にご協力・ご支援いただきました方々、どうもありがとうございました。


(報告:仙台事務所 菅原絵美)


 

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