日本/東日本大震災/教育(公開日:2012.09.13)
「感謝の心でつなぐバトン!」〜高総体予選に行ってきました〜(2012.09.13)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、ウォルマート・ストアーズ・インクの支援のもと、スポーツ・文化活動を通じて、被災地の子どもたちの教育的、知的および社会的な成長に資する環境と機会づくりに貢献する「スポーツ・文化こどもサポートファンド」を設立しています。
このファンドで支援している子どもたちの活動見学のために、宮城県高校総体予選の会場に行き、石巻好文館高校陸上部のリレーチームのメンバーにお会いすることができました。石巻好文館高校陸上部には、リレー用ユニフォーム12名分を提供させていただきました。
陸上部では東日本大震災により、グランド脇に保管されていた、ハードルやスターティングブロックなど陸上競技の備品が、津波によって流出してしまいました。また、ウィンドブレーカーや長袖のユニフォームは、震災で学校に避難した方々の防寒具として使ってもらいました。陸上競技に必要なものがほとんど失われたことから、顧問の先生によると震災直後は、「今後、部活動ができるのか」という気持ちになり、部員の生徒さんたちのモチベーションの低下も見られた時期があったそうです。
しかし、全国の多くの方からの応援や支援をしてもらう中で、生徒さんたちの心に支援をいただくことだけではなく、陸上競技に集中して参加できることに対し、感謝する気持ちが芽生えました。その気持ちが芽生えてからは、限られた時間でも練習に集中する姿勢が見られるようになったとのことです。
リレー予選の様子(中央 赤のユニフォームが石巻好文館高校)
生徒さんからは以下のメッセージを頂きました。
・ご支援ありがとうございました。このユニフォームがあればどんな困難にも勝てる気がします。
・ユニフォームの支援ありがとうございました。感謝の気持ちを忘れずに練習に励んでいきたいです。
・とてもかっこいいユニフォームのご支援ありがとうございます。リレー用のユニフォームということで、みんなのモチベーションが高くなり、記録も更新できそうです。とても感謝しています。
・みんなの分のユニフォームが無いときには、試合の時にユニフォームの貸し借りをして対応していました。着替える時間が余計にかかって大変でしたが、今は試合に集中できます。
リレーメンバーのみなさん
今回「スポーツ・文化こどもサポートファンド」では、宮城県石巻市の21校34の部活動を支援しています。今後もセーブ・ザ・チルドレンは本ファンドを通じて、子どもたちのさまざまな活動を応援していきます。
(報告:仙台事務所 宮川淳)