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U-20女子代表 メキシコ戦 パブリックビューイングin 宮古(2010.09.04)

日本/東日本大震災/教育
(公開日:2012.09.04)

みんなで応援できて楽しかった!!
U-20女子代表 メキシコ戦 パブリックビューイングin 宮古(2010.09.04)

 

現在、国際サッカー連盟主催のFIFA U-20女子ワールドカップジャパンでは“ヤングなでしこ”ことU-20女子代表が連日熱戦を繰り広げていますが、去る8月19日、公益財団法人日本サッカー協会主催のもとRESTART JAPANがサポートし、開幕戦となったメキシコ戦のパブリックビューイングが岩手県宮古市で開催されました。

330インチの大型スクリーンを設置した多目的アリーナ

会場となった「グリーンピア三陸みやこ」は自然あふれる広大な敷地内にスポーツ施設や療養施設が揃った地域でも人気の保養施設ですが、現在、敷地内には仮設住宅が建設され、多くの方々が生活をしています。今回のパブリックビューイングは、なでしこジャパンの活躍に大いに盛り上がった感動を東北のみなさんとともに分かち合いたい、みんなでヤングなでしこを応援しよう!と企画されたものです。

夕方、5時を過ぎると、グリーンピア三陸みやこの多目的ホールには、大画面でのサッカー観戦を楽しみにしてこられた地域の方々が集まりだしました。今回、日本サッカー協会の声かけで、試合観戦前には元日本代表 加藤久氏によるサッカークリニックも開催され、地元の少年サッカークラブ「FC宮古デルフィーレ田老」の子どもたち約40名が会場に招待されました。
加藤氏によるサッカークリニックは、リフティング、ヘディング、パス、シュートなど“ボールと仲良くなる”細やかなテクニックをわかりやすく、時には冗談を交えて子どもたちに教えてくれました。レッスン中はみんな笑顔ながらも集中して真剣そのもの。

 加藤氏のわかりやすくきめ細かなアドバイスを楽しみながら身につけていく子どもたち

サッカー指導をしてくださった加藤氏は「子どもたちとの交流はこちらが笑顔をもらえます。大変な環境の中で、まずは子どもたちが笑顔を取り戻すことが一番。被災地の人々に何ができるのか、我々がやるべきことは何なのかと考えた時、いつもそばにいることではないかと思いました。失ったものは帰ってこないけれど、いつもみなさんのそばに寄り添って痛みを分かち合うことができればと思っています」と語ってくださいました。

サッカー教室が終わり、いよいよ7時20分よりキックオフ。地域のみなさま、近所の仮設住宅から集まってくださったみなさま総勢約230名。多目的アリーナは試合を見守る人たちの熱気に包まれました。仮設住宅から連れ立ってこられた6名の女性グループは、「みんなでワイワイ大画面で見られるのがいいですね。家では一人だから」「こういうイベントは、今後ももっと増やしてほしいです」と答えてくださいました。

スクリーンの中のヤングなでしことともに会場全員で国歌斉唱

子どもたちは、330インチの大型スクリーンの一番前に陣取って、見上げるようにして画面に見入ります。加藤久氏、同じく元日本代表の小島伸幸氏、さらに岩手めんこいTVアナウンサーの高橋裕二氏の三人がTV中継とは別に実況解説をしてくれるという贅沢な環境のなかで試合観戦は進みます。

左から、澤 穂希選手、岩清水 梓選手、佐々木 則夫監督のメッセージ入りサインボール

この日のサプライズは、ハーフタイムに行われた抽選会。なでしこジャパンの澤 穂希選手、滝沢村出身の岩清水 梓選手、佐々木 則夫監督の3名が、この日のために、メッセージ入りサインボールを提供してくれました。抽選会は、子どもも大人も大熱狂で、あっという間にハーフタイムが終わりました。

選手のサイン入りボールが当たり、小島氏からボールを受け取る子ども。“練習に使いたい!!”

当日のメキシコ戦は、ヤングなでしこの快進撃で、次々とゴールが決まっていきます。ゴールのたびに、子どもたちは両手を挙げて大喜び。観客の皆さんもゴールが決まるごとに、立ち上がったり、拍手をしたりと歓声を飛ばしながら会場は大いに盛り上がりました。

 チームに3人いる女の子“ヤングなでしこ予備軍”たちもゴールが決まるごとに体中で喜びを表現。

気付けば、試合は4対1でヤングなでしこの圧勝でした。子どもたちは「大画面ですごい迫力があった!!」「家では(試合を)家族とテレビで見るけど、友達とみんなで見られたのが楽しかった」「また来てほしいです!」サッカー大好きな仲間とみんなで観戦ができたことが、なにより忘れられない思い出になったようです。
チームの監督 山本信幸氏は言います。「震災がなかったら、こうして宮古に加藤久さんが来てくれたり、パブリックビューイングが開催されたリなどのサポートはなかったと思います。次の世代を担う子どもたちが元気になることがまず一番。子どもたちが希望が持てるようにして行きたいです」

試合後も、快勝に興奮もさめやらない雰囲気のなか、皆さんが仮設住宅に帰っていきます。RESTART JAPANでは、次世代をになう子どもたちのために、地域ができること、企業ができること、NGOができること、そして個人ができること、あらゆる力を結集して東北を応援し続けます。

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