日本/東日本大震災/教育(公開日:2016.03.30)
2015年度サントリー・SCJ水産業復興奨学金受給生が卒業
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、 サントリーホールディングス(株)とともに、2012年から「サントリー・SCJ水産業復興奨学金」を実施しております。今春、2015年度の445名の受給生のうち144名が卒業を迎えました。
今回は、本奨学金受給生52名が在籍していた気仙沼向洋高校をはじめ高校を巣立ち、将来への希望を胸に新たな第一歩を踏み出す生徒の声をお届けします。
〜宮城県立気仙沼向洋高校卒業式後のインタビューより〜
「自分は海が身近で、いつも海に寄ったりしていたので、その海で水産業をしている船などよく見ていて、いいなと思っていました。学校で学んだことを活かして水産業をもっと広められるように自分から動いていきたい。」
(仙台市の水産関連の卸売業者へ就職)
「私の家は被災し、母が職を失ったり、父が職を変えざるを得ない状況でした。親は子どもにお金のことを話したりしないので、家庭の経済状況については詳しく分からないけど、余裕はないだろうと思っていました。様々な支援や奨学金があったことで、気持ちにゆとりが出てきて、検定や資格取得など自分が挑戦したいことに臨める環境ができました。支援があったからこそ今の自分があります。(4月から宮城県職員として水産業を支えていきますが)早く自分の力を試したい。自分の力を皆さんのために使える力に変えていきたいです。」
〜卒業生メッセージカードより〜
2016年度も、青森・岩手・宮城・福島県の水産高校7校の生徒に、返還の必要がない給付型奨学金を提供することで、将来地域の水産業を担っていく高校生たちが安心して高校生活を送れるように支えていきます。
(遠野事務所:藤原 和歌子)