日本/東日本大震災/教育(公開日:2011.04.15)
「学校が始まるのがすっごく楽しみ!!」 大曲小学校にランドセルを手渡しました。(2011.04.15)
本日、SCJは東松島市立大曲小学校に、50個のランドセルと300セットの文具キットをお渡ししてきました。
そのあと、校長先生より体育館に集まった新1年生8名、津波でランドセルを失ってしまった在校生28名にランドセルが手渡されました。また、文具キットは51名にお配りすることができました。
校長先生よりランドセルを受け取る新1年生
ランドセルを手にした子どもたちは「学校が始まるのがすっごく楽しみ!!」と満面の笑みでした。震災の前から新入学に向けてそろえていたランドセルや文具の多くが津波にさらわれてしまい、子どもたちだけでなく、父兄の皆さんも心を痛めていました。「こうして新しいランドセルを手にした子どもたちを見ることができてよかった」、「がんばってきてよかったね!」と涙ぐむ父兄もいらっしゃいました。
「入学式の前に、子どもたちにランドセルをお届けすることができて本当によかった。学校は被災しましたが、多くの皆さまの励ましで何とか学校が再開できます。やらなくてはいけないことがいっぱいありますが、今後もこどもたちの心のケアに力を入れていきたいと思っています。そして、まずは子どもたちに学力をつけて欲しいと願っています。学校は地域に浮かぶ船、地域の復興を目指して、私たちも頑張ります。」と亀卦川(きけがわ)孝雄校長は語りました。
大曲小学校では、今春新一年生52名、全生徒数373名を見込んでいますが、震災の影響でいまだに転出入が続いています。
"がんばろう!大曲小" 先生方といっしょに
こうして、地域の教育委員会と大曲小学校の熱い思いのもと、入学式の前にランドセルをお届けすることができ、たくさんの子どもたちの笑顔に出会うことができました。
活動をしてきてよかったな、と思える瞬間です。
SCJでは、宮城県東松島市と石巻市の全小学校に、ランドセルと学用品をお渡しする予定です。
写真撮影:ZETS/Save the Children Japan