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日本/東日本大震災/教育
(公開日:2011.12.05)

相馬農業高校に制服を贈呈しました(2011.12.05)

 
先日、セーブ・ザ・チルドレンとソニー株式会社による東日本大震災への協働プロジェクトRESTART JAPANの支援で福島県立相馬農業高校 本校及び飯館分校の一年生全員、計94名に制服(冬服)の支援をさせていただきました。


相馬農業高校は、東日本大震災による原発事故の影響を受け、屋内避難区域および緊急時避難準備区域の指定により移転を余儀なくされ、隣接した他校の体育館を借り受け、パーテションで仕切った教室をサテライト校として教育活動を再開していました。2学期からはプレハブ2階建ての仮設校舎が完成しましたが、9月末には緊急時避難準備区域が解除されたため、現在は元の校舎に帰還しています。厳しい環境の中で学業に励む学生たちも多くは被災しており、震災後に入学した新一年生は、新しい学生のシンボルである制服の購入が難しく、9月までそれぞれの中学校の制服を着用していました。そこで、RESTART JAPANの支援で、新一年生全員に秋に向けて冬服を贈呈させていただくことになり、10月からの衣替えに合わせて冬服を着用していただけるよう、9月29日に贈呈式を行いました。


当日は、渡邊芳広校長先生と代表生徒からのお礼のお言葉をいただき、ソニー株式会社CSR部 シニアCSRマネージャー 樋口詩子氏、ソニーエナジー・デバイス株式会社の総務部郡山総務課 課長 半澤美鶴夫氏、セーブ・ザ・チルドレン復興支援事業部 部長 宮下より、3名の代表生徒に制服を贈呈させていただきました。

後列右より、ソニーエナジー・デバイス株式会社 半澤氏、ソニー株式会社 樋口氏、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 宮下

その後、各教室では放課後に、先生からそれぞれの生徒さん達に制服が手渡されました。




みんなそれぞれ名前の書かれた箱を受け取り、席で中身を確認しました。早速、制服に袖を通してみる男子学生、箱の中の制服のセットを確かめて、慎重にまた元に戻す女子学生。
「これでやっとみんな同じ制服で授業ができますね。3年間使う制服を大切にしてください」と担任教諭からの言葉。
あるクラスの学級日誌には、「今日の朝は少し寒かったです、、、。明日冬服が来るのですごく楽しみです。」と書かれていました。みんな夏の間に採寸を済ませ、制服が届くのを心待ちにしていたことを知りました。震災前、新入生は春から高校の制服を着て通学する期待に胸を膨らませていたに違いありません。新学期からは半年近く経ってしまいましたが、今回の制服支援が、震災後の困難な環境にある学生たちが高校生活を謳歌する助けになってくれればと願っています。

被災地の未来を担う学生たちが、のびのびと学業に励めるように、これからも支援を継続していきます。応援しています!!

(報告:広報 佐藤)

◆RESTART JAPANオフィシャルサイトhttp://www.savechildren.or.jp/restartjapan/
◆ソニーのCSR活動について

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/


 

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