日本/東日本大震災/教育(公開日:2014.02.20)
「光通信手づくり実験!」vol.2
ソニー・サイエンスプログラム@青陵中等教育学校(2014.02.20)
2014年1月21日、セーブ・ザ・チルドレンとソニー株式会社の協働プロジェクト「RESTART JAPAN」によって仙台市立青陵中等教育学校でソニー・サイエンスプログラムが開催されました。今回は2013年の7月にも実施した「光通信手づくり実験!」。30名の生徒が自ら興味を持ち、応募して参加していました。
「光通信手づくり実験!」は、自分でハンダを使ってつくる光通信機で光通信や電子回路の仕組みを学ぶことができるプログラムです。目に見えない赤外線通信、LED、そしてレーザとさまざまな光の性質や通信距離の違いを、実験を通して学びます。
■ハンダ付けが面白い!■
まずは、型紙に合わせて、銅板をハサミで切り、送受信機の基板に貼り付けていきます。その次に回路図に従って、部品のハンダ付けをしていきます。この工作の一番醍醐味になっているハンダ付け。「ハンダ付けが面白い!」「どんどん慣れてきているのがわかった!」と初めて体験する生徒たち。みんな真剣にハンダ付けをしていました。
生徒たちは、ハンダ付けが慣れてくると説明書を自分で確認しながら作業をどんどん進めていきます。
〜参加した生徒の声〜
・初めは、ハンダ付けに不安と緊張があったのですが、スタッフの方々から教えていただきながら作業していくと、徐々に慣れていき、素早くできるようになりました。ハンダ付けは初めてだったので、とても貴重な体験ができて嬉しかったです(中1・男子)
■光の性質を学ぶ■
各部品のハンダ付けが終わると、送受信機のケースへ部品を組み込み、実際に音が鳴るか試してみます。生徒からは、組み込みが完了すると送信機の光が付いた瞬間「おおお!」という声もあがりました。また、受信機からの音を聞いてホッとする様子。音が鳴ったら、送信機と受信機の間に障害物を置いたり、半透明のものを置いてみたり、鏡に光を反射してみたり、光の性質を学びます。
こちらの写真は、自分の手を置いて、障害物として光を遮断してみています。
左側は、送信機から光が当たって、受信機から音が鳴っている状態。
右側は、送信機と受信機の間に手を置いて光を遮断して、本当に光の信号で音が鳴っているかを確認。
実際に受信機の間に手を置いて音が止まった瞬間、「あ。止まった!」と何度も手を置いたり、取ったりして実験をしている生徒もいました。
〜参加した生徒の声〜
・送信機と受信機の間に障害物を置くと、音は鳴りませんでしたが、半透明な物体、鏡で反射すると音が鳴ることから、送信機から光が出てはじめて受信機から音が鳴るということが分かりました。今回、たくさんのことを学べてとても楽しかったです。(中1・男子)
■実験後は・・・■
実験後の生徒たちに感想を聞いてみると、「音が鳴った瞬間が嬉しかった!」「光が反射しても音が実際に鳴るのが知れた。」「説明書をみてつくって行く工程がおもしろかった。」「もっといろんな実験をしたい!」「科学部のみんなにもやってほしい」と満足の様子!科学のおもしろさを感じていただけたのではないでしょうか?
〜参加した生徒の感想〜
・本日のソニー・サイエンスプログラムは素直に楽しく、科学への興味がより一層沸いた。LEDは光が拡散するのに対し、レーザは一本の柱のように光がまとまっているため、光の強さに差が生じていることが分かった。このように、なかなか日常では得られない知識、体験をすることができた。そして、工作は小さい頃からとても好きだったため、光通信機の組み立ては有意義なものでした。(中3・男子)
「REASTARTJAPAN」は今後もソニー・サイエンスプログラムの開催を通じて、子どもたちが科学に触れる機会をつくっていきます。今後の報告もぜひ楽しみにしていてください♪
(報告:仙台事務所 菅原絵美)