日本/子どもの貧困問題解決(公開日:2023.08.17)
「この子のためにがんばりたい」〜新生児の育児用品を詰めた「ハロー!ベビーボックス」750箱をお届けしました。
セーブ・ザ・チルドレンは2022年に引き続き、誕生時から「健康に、安心、安全な環境で育つ」といった子どもの権利を保障するため、また、経済的に困難な世帯の育児費用の負担軽減を目的として、新生児に必要な育児用品を詰め合わせた「ハロー!ベビーボックス」の提供を行いました。2022年度の実施の際には、「お金がなくてベビーグッズを買えなかったので大変助かった」、「ボックスを通して応援してもらった気持ちで心強かった」などといった感想をいただきました。また、自治体からの問い合わせも多くいただきました。
2023年春の実施では、より多くの支援を必要とする方に支援を届けるため、提供数を増やし、全国340世帯と、連携する自治体、乳児院などに合計750箱を提供しました。
さまざまな企業が「ハロー!ベビーボックス」の趣旨に賛同し、育児用品を提供いただきました。ボックスには、オムツやおしりふき、肌着、おもちゃ、ベビーソープ、体温計などが入っています。(「ハロー!ベビーボックス」の概要はこちらから。)
今回、このボックスを受け取った方から多くの感想が寄せられたので、その一部をご紹介します。
※紹介する声や写真は了承を得て掲載しています。また、原文から一部を抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。
他にもたくさんの写真と感想をいただきました。(クリックで拡大できます)
2023年より国は、すべての妊娠中の方と子育て世帯が安心して出産・子育てできるよう、伴走型相談事業と出産・子育て応援交付金による経済的支援(妊娠時、出産後にそれぞれ5万円ずつ、計10万円を給付)を開始しました。
今回寄せられた感想では、担当者との面談や給付金が役立ったという意見も多い反面、次のような声もありました。
「保健師さんには住居や支援制度の相談は専門外なのかお訊きすることが出来ず困っています。そのような相談を一括して受けていただける窓口や団体があれば知りたいです。」
「応援給付金は助かります。でも振込までの期間が長過ぎます。」
「応援給付金とか出産一時金とかやっぱりありがたいけど、まだまだ経済的に現金支給がほしい。」
本ボックス実施に際しては、応募時と利用後にアンケート調査も行いました。準備ができ次第、妊産婦を取り巻く経済状況や妊娠中・産後に必要とする支援についてご報告します。(8月下旬公表予定)
次回のハロー!ベビーボックスは2023年9月上旬に応募開始予定です。
セーブ・ザ・チルドレンでは、ハロー!ベビーボックス以外にも、子どもの貧困問題解決に向けた、さまざまな取り組みを行っています。活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ぜひご覧ください。
(国内事業部 北見美代)