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日本/子どもの貧困問題解決
(公開日:2023.04.10)

【実施報告】「子ども給付金 〜高校生活まなびサポート〜」1次募集25人へのヒアリングを進めています

 
セーブ・ザ・チルドレンは、経済的・生活上困難な状況にある世帯の子どもが、高校などへの入学、高校就学時の生活やまなび*を経済的不安なく過ごし、自分らしい進路選択ができることを支えるため、2022年秋より継続型の給付金事業である「セーブ・ザ・チルドレン子ども給付金 〜高校生活まなびサポート〜」を宮城県石巻市で開始しました。

2022年秋の募集では約50件の申請があり、21世帯25人の中学3年生から高校3年生世代への給付を決定しました。

申請した保護者からは、「授業料や定期代、修学旅行費」や、「制服代、学校通学用などの服の購入」、「友達と遊びに行くときのおこづかい」、「携帯代」、「部活動の費用」、「大学進学費用や就職活動費用」に使いたいなどの理由があげられました。

また、今回は、子ども自身が主体的に給付金の活用方法を考えて利用してほしいという思いから、給付金を何に活用したいか、子どもたちの希望を尋ねました。

子どもからは、「昼食代」、「教材、参考書、辞書など」、「部活の費用」、「パソコンの購入」、「修学旅行費」、「資格取得や受験の費用」、「習い事」に使いたいという声が寄せられました。
また、「母が働けていないので、生活するのにとても大変で、自分が進みたい学校に入学できるか不安」、「高校の制服、ジャージ、修学旅行、部活、教材など収入が少なくて買えないものがある」など、生活の様子がうかがえる理由もあげられていました。




給付決定後、私たちは、2023年1月から3月にかけて、利用世帯うち複数の家庭を直接訪問し、申請の背景や給付金が決まった時の様子、今後何に利用したいか、現在の生活状況を聞いています。

「決定したときはとても驚いた」、「大変助かった」という声や、「親子で何に活用しようか相談した」、「子どもの進学先を選択する後押しになった」というような声が聞かれました。

2023年の2月から3月にかけて同給付金の2次募集を実施し、4月に、2次募集の利用者が決定する予定です。


セーブ・ザ・チルドレンの「子ども給付金 〜高校生活まなびサポート〜」は継続型の給付金事業であり、世帯によっては最長で約3年半にわたり、子どもたちの生活やまなびを支えることができます。
そのため、各家庭や子どもたちに寄り添いつつ、子どもたちが経済状況によらず、自分自身の希望する進路やまなびを選択できるようなサポートを続けていきます。



*学習や就学に限らず、課外活動、スポーツ・文化・芸術活動など広くとらえるため、「学び」ではなく「まなび」としています。


(報告:国内事業部 椎名)

 

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