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日本/子どもの貧困問題解決
(公開日:2021.11.22)

教育にかかる家庭の費用負担:保護者が就学にかかる費用として「特に負担」と回答したものは?

 

正解は「制服・体操着代」です。


セーブ・ザ・チルドレンは、子どもの貧困問題解決への取り組みの一環として、2021年春に子ども給付金 新入学サポート・高校生活サポート2021」の受給世帯へのアンケート調査を実施しました。この調査は、東日本大震災で被害を受けた東北沿岸部において、経済的に困難な状況にある子どもや子育て世帯の現状、そして子どもや保護者が必要とする支援の内容を把握することを目的に2016年から実施しているものです。2021年春で5回目となる今回の調査では、特に就学にかかる費用についての具体的な金額が明らかになりました。

 

なかでも卒業や就学にかかる費用について、特に負担を感じる費用として、新入学の小1、中1、高1の保護者の8割が「制服・体操着代」と答えました。また、教科書やカバン、上履き靴など毎日使うもの以外にも、卒業時の卒業アルバム代(平均1万円〜2万円)が負担と答えた保護者も2割程度いました。




(出典:子ども給付金新入学&高校生活サポート2021利用者アンケート調査報告書

「子ども給付金 新入学サポート・高校生活サポート 2021」調査結果

新型コロナ感染拡大の影響で、半数が収入減−保護者約 8 割が、就学費用を家計の大きな負担と回答 (savechildren.or.jp)


また、文部科学省が行っている学習費調査では、学校教育費*(給食費、塾や習い事などの学校外活動費を除く、授業料、修学旅行・遠足代、教科書・学用品、通学費、制服代等学校にかかる費用)について、公立小学校で約63千円、公立中学校で約139千円、公立高等学校で約28万円となっており、学年が上がるにつれて金額が上がっていることがわかります。


(出典:平成30年度文部科学省「子どもの学習費調査」 )

 

このように、本来は無償であるはずの小学校、中学校でも実はお金がかかり、また義務教育ではない高校では、より大きな金額が必要とされます。加えて、私立では公立よりも費用がかかるため、家庭の負担はより大きくなります。

 

特に就学時には、ランドセル・カバン代、制服・体操着代、上履き・外履き代、教科書・教材代、文房具代などさまざまな費用がかかり、経済的に厳しい世帯だけではなく、多くの一般世帯にとっても高額の出費となります。これって当たり前なのでしょうか。今一度、当たり前だと思っていた就学費用やお金のために学びに困っている子どもたちの存在について、考えてみませんか。

 

セーブ・ザ・チルドレンでは20218月から9月にかけて、こうした学校にかかる費用について7回にわたりTwitterでクイズを出題し、フォロワーなどのみなさんに正解だと思うものを投票していただきました。「制服代・体操着代の平均額は?」、「卒業アルバム代の平均額は?」など、意外な答えがあるかも・・・?
みなさんもぜひクイズを見てみてくださいね。クイズはこちらから。












 

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