日本/子どもの貧困問題解決(公開日:2019.04.23)
ひとり親家庭を支援するためのイベントを宮城県石巻市で開催しました(2018年10月、12月)
セーブ・ザ・チルドレンは、2017年から宮城県石巻市で、ひとり親家庭の保護者が生活や子育てに役立つ情報を知ることができるように、また、子どもたちが多様な活動に参加できるように、ひとり親家庭の支援を行っています。2018年には、その一環として、イベントを4回開催し、第3回(10月)は保護者向けライフプランセミナー、第4回(12月)は親子イベントを実施しました(第1回 (5月)、第2回 (7月))。
◆第3回:ファイナンシャルプランナーと一緒に考えるライフプランセミナー
3回目のイベントは、平日に、昼の部と夜の部にわけて開催し、あわせて7人の保護者が参加しました。平日に実施することで、これまで参加できなかったひとり親家庭の保護者にライフプランに関する情報を提供することができました。
今回のセミナーは、人生の三大資金、特に教育費について学んだ後、参加者が実際にライフプランを立てるためのワークを取り入れました。参加者からは、「開催を平日にして頂き、セミナーを聞くことができてうれしかったです。未来を考えるのが怖くて、その日その日で精いっぱいでした。今考えておかないと将来困る事がすごく現実的に感じました。この機会にしっかりと考えたいと思いました。」「キャッシュフローを見直しし、ライフイベント表を早速作成してみます。」といった声があがり、今回のセミナーが今後のライフプランを考えるきっかけとなりました。
◆第4回:親子でボルダリング体験イベント
4回目は、今までの参加者同士の交流を深めながら、新たなつながりを築くこと、また、親子が一緒に楽しい時間を過ごすことを目的として、親子向けイベントを開催し、9組の親子が参加しました。
子どもたち全員が初めてのボルダリング体験で、最初はとまどった様子でしたが、徐々にコツをつかみ、壁についた突起をうまくつかみながら、何度も上まで登って行き、1時間もしない内に難易度の高い壁に挑戦する姿がありました。保護者も声援を送ったり、登り方を手取り足取り教えたりと、それぞれ子どもをサポートしながら交流している様子が見られました。また、ボルダリングの後のランチ会では、子ども同士だけでなく保護者同士でもボルダリングの感想などを話しながら、大勢での食事を楽しんでいました。
参加した保護者からは「元気がない時でしたが、前のイベントで知り合った方と久しぶりに会えて、話せてよかったです!」「1人ではなかなか連れて行くことができないのでまた参加したい」「初めてのボルダリング。子ども達もとても楽しみにしていました。実際に見て子ども達の上手さにびっくりしました。中々体験できることではないので参加してよかった。」といった声や、子どもからも「ボルダリングは初めてだったから、上まで着いてすごくうれしかったです。」といった声が聞かれ、普段なかなかできないことを体験する機会や、保護者同士の交流を促進する機会を提供できました。
◆ひとり親家庭への支援施策の充実に向けて
セーブ・ザ・チルドレンが2016年と2017年に 行った経済的に困難な状況下にある子育て世帯に対する調査結果から、医療や進学、生活といったさまざまな面で、ひとり親家庭が深刻な状況に置かれていることが浮き彫りとなりました。
また、厚生労働省の「平成28年国民生活基礎調査」によると、ひとり親家庭の相対的貧困率は、50.8%であり、国がすすめる子どもの貧困対策でもひとり親家庭に対する情報交換事業といった支援策の充実がうたわれています。今回のイベント参加者からは、「イベントの定期開催」や「保護者同士の交流の機会」を望む声があがりました。
今回セーブ・ザ・チルドレンが実施したようなひとり親家庭の交流・情報交換事業は、厚生労働省のひとり親家庭等生活向上事業 の一つとして位置づけられるような事業であり、自治体が実施した場合に、国から事業の実施に対する補助金が出されます。しかし、自治体の中には、こうした取り組みが進んでいないところもあるのが現状です。
今後も、セーブ・ザ・チルドレンは、ひとり親家庭への支援を継続するとともに、地域の中でこのような取り組みが行われるように行政に働きかけながら、ひとり親家庭への支援施策の充実に向けた政策提言も行っていきます。
(報告:東京事務所 林)
◆第3回:ファイナンシャルプランナーと一緒に考えるライフプランセミナー
3回目のイベントは、平日に、昼の部と夜の部にわけて開催し、あわせて7人の保護者が参加しました。平日に実施することで、これまで参加できなかったひとり親家庭の保護者にライフプランに関する情報を提供することができました。
今回のセミナーは、人生の三大資金、特に教育費について学んだ後、参加者が実際にライフプランを立てるためのワークを取り入れました。参加者からは、「開催を平日にして頂き、セミナーを聞くことができてうれしかったです。未来を考えるのが怖くて、その日その日で精いっぱいでした。今考えておかないと将来困る事がすごく現実的に感じました。この機会にしっかりと考えたいと思いました。」「キャッシュフローを見直しし、ライフイベント表を早速作成してみます。」といった声があがり、今回のセミナーが今後のライフプランを考えるきっかけとなりました。
◆第4回:親子でボルダリング体験イベント
4回目は、今までの参加者同士の交流を深めながら、新たなつながりを築くこと、また、親子が一緒に楽しい時間を過ごすことを目的として、親子向けイベントを開催し、9組の親子が参加しました。
子どもたち全員が初めてのボルダリング体験で、最初はとまどった様子でしたが、徐々にコツをつかみ、壁についた突起をうまくつかみながら、何度も上まで登って行き、1時間もしない内に難易度の高い壁に挑戦する姿がありました。保護者も声援を送ったり、登り方を手取り足取り教えたりと、それぞれ子どもをサポートしながら交流している様子が見られました。また、ボルダリングの後のランチ会では、子ども同士だけでなく保護者同士でもボルダリングの感想などを話しながら、大勢での食事を楽しんでいました。
参加した保護者からは「元気がない時でしたが、前のイベントで知り合った方と久しぶりに会えて、話せてよかったです!」「1人ではなかなか連れて行くことができないのでまた参加したい」「初めてのボルダリング。子ども達もとても楽しみにしていました。実際に見て子ども達の上手さにびっくりしました。中々体験できることではないので参加してよかった。」といった声や、子どもからも「ボルダリングは初めてだったから、上まで着いてすごくうれしかったです。」といった声が聞かれ、普段なかなかできないことを体験する機会や、保護者同士の交流を促進する機会を提供できました。
◆ひとり親家庭への支援施策の充実に向けて
セーブ・ザ・チルドレンが2016年と2017年に 行った経済的に困難な状況下にある子育て世帯に対する調査結果から、医療や進学、生活といったさまざまな面で、ひとり親家庭が深刻な状況に置かれていることが浮き彫りとなりました。
また、厚生労働省の「平成28年国民生活基礎調査」によると、ひとり親家庭の相対的貧困率は、50.8%であり、国がすすめる子どもの貧困対策でもひとり親家庭に対する情報交換事業といった支援策の充実がうたわれています。今回のイベント参加者からは、「イベントの定期開催」や「保護者同士の交流の機会」を望む声があがりました。
今回セーブ・ザ・チルドレンが実施したようなひとり親家庭の交流・情報交換事業は、厚生労働省のひとり親家庭等生活向上事業 の一つとして位置づけられるような事業であり、自治体が実施した場合に、国から事業の実施に対する補助金が出されます。しかし、自治体の中には、こうした取り組みが進んでいないところもあるのが現状です。
今後も、セーブ・ザ・チルドレンは、ひとり親家庭への支援を継続するとともに、地域の中でこのような取り組みが行われるように行政に働きかけながら、ひとり親家庭への支援施策の充実に向けた政策提言も行っていきます。
(報告:東京事務所 林)