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日本/子どもの貧困問題解決
(公開日:2013.03.23)

緊急集会にて発表〜「子どもの貧困対策法」制定に向けて〜:SOAP(2013.03.22)

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、2010年から子どもの貧困問題への取組み“Speaking Out Against Poverty(SOAP)〜夢や希望をうばわれないために〜”を実施しています。今回、SOAPにおいて連携・協働している「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク主催の緊急集会「市民のちからで実効性ある子どもの貧困対策法を」にて、子どもたちの声とともにこれまでの取り組みを発表しました。
 







■子どもの貧困の抜本的解決に不可欠な「子どもの貧困対策法」■

日本の子どもの貧困率は15.7%(※)、約6人に1人の子どもが貧困下にあります。貧困は、経済・健康・教育などの格差、虐待そして社会からの孤立など子どもに多くの影響を及ぼします。また、世代を超えた連鎖が危惧されます。そして何より忘れてならないのは、貧困は子どもの生きる希望や夢、あらゆる機会をうばうものであり、まさしく子どもの権利侵害ということなのです。
(※2011年7月 厚生労働省発表)


子どもの貧困の抜本的な解決のためにも法整備が欠かせません。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンはこれまで政策提言を行ってきましたが、今、議員立法により「子どもの貧困対策法」が制定されようとしています。

それに合わせて3月14日(木)、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークにより緊急集会「市民のちからで実効性ある子どもの貧困対策法を」が開催されました。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンからも、子どもの貧困観ヒアリング調査の中であがった子どもたちの声や東日本大震災によって被災地で可視化した子どもの貧困問題と復興支援活動を通じた取り組みを報告しながら、関係団体・個人の方々と共に実効性のある法律の制定を訴えました。



〜子どもたちの声〜
・定期的にやっぱ、7人に1人の家庭にも支援してほしい。一時的なものじゃなくて、定期的がいいかなって思う。」(高校生)
・やっぱ政治やったら対策っていうより、もうちょっと周りの・・・みんなの意見を取り入れてほしいっていうのんが。なんか勝手に政治家の人らだけで話し合っても、その政治家内だけで結論が出ても、周りの人がそれを受け入れるか受け入れへんかとか、勝手に決められても困るというか。」(高校生)
・「その子のことばかり考えてたら違う人が困るときもある。その子のことばかりじゃなくて、違う子のことも考えなあかん。」
「要するに皆のことを考えて、政治を進めていくことで・・・。」
「7人のことを全員考えなあかん。」
「全員の生活を調べていって、皆にいい暮らしを。」(中1〜2・女子)
・なんかほかの、えらい人とかにも、みんなこういう人がいるよ、困ってるよっていうのを発表して、それで、その周りの人がもっと気をつけてあげる。」(小3・8歳)


※セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン発行「子どもたち100名が貧困について話しました」レポートより抜粋


■賛同募集中!「子どもの貧困対策法」制定への要望■
セーブ・ザ・チルドレンジャパンは、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークの実施している、「子どもの貧困対策法」制定に対する要望に賛同しています。3月下旬まで、賛同団体・個人を募集しているので、子どもたちの夢や希望がうばわれないように、子どもの貧困解決に向けてみなさまもぜひご賛同いただけますよう、ご協力お願い致します。

「子どもの貧困対策法」制定に関する要望への賛同はこちら


〜セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの賛同メッセージ〜
貧困は子どもの生きる希望や夢、あらゆる機会をうばうものであり、まさしく子どもの権利の侵害です。
抜本的な子どもの貧困削減のためには、政府やNGO、市民など社会が一体となった積極的な姿勢・行動が求められますが、「子どもの貧困対策法」の制定がその大きな第一歩となることを望みます。
子どもたちとともに、子どもが夢や希望を描ける社会をつくれるように、みなさん、共に声をあげましょう!

今後もSCJでは、関連団体のみなさまと協働しながら、日本の子どもの貧困解決に向けて、活動を続けていきます!



(報告:遠野事務所 田代光恵)


 

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