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日本/子どもの貧困問題解決
(公開日:2024.09.17)

【活動報告】2024年「子どもの食 応援ボックス」夏休み分を受け取った方々からの声を紹介します

 
セーブ・ザ・チルドレンは、経済的に困難な状況にある家庭を対象に、子どもたちの食の状況改善を目的として「子どもの食 応援ボックス」を提供しています。





2024年「子どもの食 応援ボックス」には、過去最多の8,425件の申し込みがあり、夏休み分を5,004世帯へ提供しました。応援ボックスを受け取った方々から多くの感想が寄せられたので、その一部をご紹介します。

※紹介した声や写真は了承を得て掲載しています。また、原文から一部を抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。加えて、個人が特定されないように写真は編集を加えています。かっこ()内は保護者の年代・性別、子どもの年代です。

















寄せられた感想からは、「心の余裕につながりました」、「気持ちが軽くなりました」という声や、「たくさんの人たちの応援が詰まったものかと思うとがんばろう!という思いがしました」という声などがあり、「子どもの食 応援ボックス」が、食料品を届けることのみならず、心理的負担の軽減や前向きな気持ちを抱くきっかけにつながっていることが推察されました。また、応援ボックスを家族みんなで開封することで会話が弾み、家族の雰囲気が少し和やかになった様子もうかがえました。


一方、多くの世帯が、給食がない夏休みを不安に感じていること、物価高の影響で十分な食料を買うお金がないこと、子どもや保護者が毎日の食事を我慢していること、文房具など学びに関わる用品を切り詰めて生活していることなど、厳しい状況が改めて伝わってきました。継続した支援活動の重要性を痛感するとともに、子どもや保護者が食事すら十分にとれない状況を、社会全体がさらに理解を深めていく必要があると感じています。


2024年6月19日に「子どもの貧困対策の推進に関わる法律」の改正案が、参議院本会議にて可決、成立し、法律名が「子どもの貧困対策推進法」から「こどもの貧困の解消に向けた対策推進法」に改称されました。対策を推進するのみならず、子どもの貧困をなくす、解消することが強く打ち出されています。2024年「子どもの食 応援ボックス」では、日々の食事を我慢せざるを得ない状況にあるなど、貧困による困難を強いられている声が多く寄せられており、対策の推進は急務です。


セーブ・ザ・チルドレンは、今回の感想や申込時のアンケートを通じて把握できたことをもとに、引き続きすべての子どもたちの食を取り巻く環境や生活をより良くする施策の実現を目指していきます。


■【「子どもの食 応援ボックス」の活動について】  
セーブ・ザ・チルドレンが実施する日本国内における子どもの貧困問題解決事業の一環として、学校の長期休暇中に、子どもたちが経済的な不安なく安心して食事ができるようサポートすることを目的として実施しています。今回は、10回目の実施です。この活動は、企業や個人を含め多くの皆さまからの資金、物品、人材などのご提供によって成り立っています。


セーブ・ザ・チルドレンは、「子どもの食 応援ボックス」以外にも、子どもの貧困問題解決に向けさまざまな取り組みを行っています。
活動の最新情報は、随時こちらのページでお伝えしています。ぜひご覧ください。


(報告:国内事業部 伊藤)

 

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