(公開日:2014.01.08)南スーダン人道危機に対応〜ジュバを拠点に緊急支援物資の配布や子ども保護の活動を展開〜(2013.01.08)
子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは、昨年12月15日に南スーダン首都ジュバで政府軍と反乱軍の武力衝突が発生して以来、支援物資の配布や子ども保護の活動を展開し、現地の人道危機に対応しています。
野外の木の下で寝起きする国内避難民の家族(南スーダン・アウェリアル)
(c)Save the Children
他地域にまで広がった武力衝突で南スーダンは内戦の危機に陥り、およそ20万人が戦闘を逃れて国内避難民となりました。ジュバ、ボル、マラカル、ベンティウの国連施設には6万2千人が避難していますが、過密状態のために多くの人が簡易な仮設施設での寝泊まりを余儀なくされ、食糧、水、衛生用品も不足しています。ボルから20キロほどの比較的安全なアウェリアルには最も多い8万5千人が避難しており、半数以上の6割が子どもです。子どもたちは野外の木の下などで寝泊まりしており、川や沼の汚い水を飲んでいるために、マラリアなどの病気の広がりが懸念されている他、紛争下で暴力、虐待、家族との離散の危機にさられています。
このような人道危機に対応するため、セーブ・ザ・チルドレンは緊急支援物資の空輸をこれまでに3回実施し、国連機関や他団体と協力しながらジュバやアウェリアルで配布を行っています。また、家族と離ればなれになった子どもたちの家族を探して再会させる支援活動(FTR:Family Tracing and Reunification)の拠点をジュバの国連施設2カ所に設置し、子ども保護のための調査活動を展開しています。その他、南スーダンで活動する人道支援組織に簡易給水タンクや医療テントなどの提供も行っています。
■支援物資の空輸内容
【1回目】2013年12月24日: 140世帯分の支援物資(ジェリカン*、台所セット、防水シート)、5,000リットルの簡易給水タンク2個
【2回目】2013年12月30日:4,000世帯分の支援物資(家族用テント、毛布、ジェリカン、ビニールシート)、2カ所の医療テント用5,000リットルの簡易給水タンク7個
【3回目】2013年1月6日:5,000世帯分の支援物資(ビニールシート、毛布、虫除けネット)
*ジェリカン:灯油缶に似た燃料や飲料を保存する容器
セーブ・ザ・チルドレンは現在、ジュバの拠点を中心に、国内避難民への物資配布と子ども保護の活動地域を広げており、治安状況が許す限り、他地域への対応を今後も実施していく予定です。
本件に関するお問い合わせ
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 広報 田代範子
野外の木の下で寝起きする国内避難民の家族(南スーダン・アウェリアル)
(c)Save the Children
他地域にまで広がった武力衝突で南スーダンは内戦の危機に陥り、およそ20万人が戦闘を逃れて国内避難民となりました。ジュバ、ボル、マラカル、ベンティウの国連施設には6万2千人が避難していますが、過密状態のために多くの人が簡易な仮設施設での寝泊まりを余儀なくされ、食糧、水、衛生用品も不足しています。ボルから20キロほどの比較的安全なアウェリアルには最も多い8万5千人が避難しており、半数以上の6割が子どもです。子どもたちは野外の木の下などで寝泊まりしており、川や沼の汚い水を飲んでいるために、マラリアなどの病気の広がりが懸念されている他、紛争下で暴力、虐待、家族との離散の危機にさられています。
このような人道危機に対応するため、セーブ・ザ・チルドレンは緊急支援物資の空輸をこれまでに3回実施し、国連機関や他団体と協力しながらジュバやアウェリアルで配布を行っています。また、家族と離ればなれになった子どもたちの家族を探して再会させる支援活動(FTR:Family Tracing and Reunification)の拠点をジュバの国連施設2カ所に設置し、子ども保護のための調査活動を展開しています。その他、南スーダンで活動する人道支援組織に簡易給水タンクや医療テントなどの提供も行っています。
■支援物資の空輸内容
【1回目】2013年12月24日: 140世帯分の支援物資(ジェリカン*、台所セット、防水シート)、5,000リットルの簡易給水タンク2個
【2回目】2013年12月30日:4,000世帯分の支援物資(家族用テント、毛布、ジェリカン、ビニールシート)、2カ所の医療テント用5,000リットルの簡易給水タンク7個
【3回目】2013年1月6日:5,000世帯分の支援物資(ビニールシート、毛布、虫除けネット)
*ジェリカン:灯油缶に似た燃料や飲料を保存する容器
セーブ・ザ・チルドレンは現在、ジュバの拠点を中心に、国内避難民への物資配布と子ども保護の活動地域を広げており、治安状況が許す限り、他地域への対応を今後も実施していく予定です。
本件に関するお問い合わせ
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 広報 田代範子