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(公開日:2014.06.19)
宮城県の平成26年度都市緑化功労者として表彰されました

2014年6月18日、子ども支援専門の国際組織である公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(理事長:上野昌也 / 専務理事・事務局長:千賀邦夫、以下SCJ)は、東松島市における公園整備事業をご支援いただいたサウジ・アラビアン・オイル・カンパニー(社長兼CEO:カーリッド A. アルファレ、以下サウジアラムコ)、株式会社プレナス(代表取締役社長:塩井辰男、以下プレナス)とともに宮城県の平成26年度都市緑化功労者として表彰されました。今回の表彰は、東松島市の推薦によるもの。表彰式では「都市公園の整備に率先尽力した」と評されました。




公園整備事業とは
東日本大震災の影響で、公園や広場が壊滅的な状態となる等、子どもの遊び場が減少した地域があります。SCJは、2011年8月より宮城県石巻市、東松島市において、子どもが安心・安全に遊び・学び・成長する場づくりのひとつとして、公園整備事業を実施してきました。本事業の特徴は、行政、企業、NGOの三者が地域の子どもや大人とともに、社会における自らの役割を果たしつつ、手を取り合って被災地の子どもの安心・安全な場の提供に取り組んでいるという点です。東松島市では、大塩地区新山公園の整備、および、赤井・小野・矢本地区の4つの公園における遊具設置事業を行いました。

地域の子どもや大人の声を事業に取り入れる
SCJの公園整備事業のユニークな点は、通常の公園整備事業のプロセスに、地域の子どもや大人の声を反映させる取り組みを導入したことです。「公園のことは、公園でよく遊んでいる子どもたちが一番よく知っているはず」という理念より、アンケート、デザインコンテスト、オープニングセレモニーへの参加など、子どもたちが公園整備プロセス等に積極的に関わることができるような支援を実施しました。

白枠:通常の公園整備事業の流れ、黒枠:SCJの取り組み

・アンケート
「公園ではどんな遊びをしているの?」「なぜ◯◯公園に行く人が少ないの?」といった質問で、子どもたちの公園利用状況や、公園に対して望んでいることを聞き出しました。子どもたちからは「トイレ・屋根付き休憩所があるといい」「みんなが楽しめるアスレチック系遊具があるといい」といった声が上がりました。

・子ども参加によるデザインコンテスト
アンケートを基に作成した公園デザイン案を、学校で子どもたちが投票したり、地域のイベント時に地域の子どもや大人が投票する機会を設けたりして、子どもたちの声が公園のデザインに反映されることに。子どもたちは最終デザイン案を選ぶことで、「自分たちの公園」といった意識が高まります。

・オープニングイベント
子どもたちが公園整備に参加したことを確認すること、新しい遊具を理解することを目的に実施されました。ゲームやアクティビティを通して、遊具や防災設備の目的や利用方法を考え、理解しました。

・防災の視点を公園に導入
石巻市の公園では、防災掲示板や防災ベンチ(収納縁台)も設置し、防災ベンチには、地域の子どもや大人の意見に基づいて決定された寝袋、救急セット、ロープを収納しました。

・子どもの声を取り入れたステッカー
遊具の危ないところを子どもたちが見つける機会を設定。大人が危ないと思わないところも、子どもは危険と感じていることがわかり、子ども目線の注意喚起ステッカーを作成しました。通常の注意喚起文に多い「〜しない」といった「否定語」を避け(なぜ禁止なのかを併記しないと子どもたちの理解を促すことにつながらないという考えから)「ぬれているとすべるよ!」「まわりをみてね」といった文言にしました。


子どもが地域の復興に関わり、参加していくこと
SCJの公園整備事業では、子どもに安心・安全な場を提供するとともに、子どもたちが公園を整備していくプロセスを通して直接地域の復興に関わり、地域に対してより愛着を持っていくこと、また、子どもたちが地域で役割を持つことで更に主体的に地域に参加していくことを目指しています。

詳細はこちらをご覧ください。

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■ 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)
セーブ・ザ・チルドレンは、国連に公式に承認された子ども支援専門の国際組織です。日本をふくめ、イギリスやアメリカなど、30のメンバーが、約120の国と地域の子どもたちを支援しています。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは1986年にセーブ・ザ・チルドレン世界連盟の一員となりました。日本国内では東日本大震災後に「子どもの保護」「教育」「子どもにやさしい地域づくり」の分野を中心に、海外ではアジアやアフリカを中心に「保健・栄養」「教育」などの分野で子どもとともに活動を実施しています。
 参照:http://www.savechildren.or.jp/

 ■ 都市緑化功労者表彰(※詳細は宮城県ホームページ参照)
 都市緑化功労者表彰は、県の都市緑化等における活動を推進するため,都市緑化の推進及び都市公園等の整備、保全又は美化に関し、特に著しい功績のあった民間の団体又は個人に対して宮城県知事の感謝状を贈呈し、一層の都市緑化活動の普及を図ることを目的としています。
 参照:http://www.pref.miyagi.jp/release/ho20140613-3.html
 


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