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(公開日:2014.11.14)
『子どもに対する体罰を終わらせるための手引き』日本語版発行、無料ダウンロード開始(2014.11.14)

子ども支援専門の国際組織である公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(理事長:上野昌也/専務理事・事務局長:千賀邦夫、以下SCJ)は、この度「子どもに対する体罰を終わらせるための手引」の日本語訳を刊行、SCJホームページ上でダウンロード(無料)を開始しました。

『子どもに対する体罰を終わらせるための手引き』とは

英語版発行者: Global Initiative to End All Corporal Punishment of
Children、Save the Children Sweden
日本語版発行者: 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
日本語版発行日: 2014年9月1日
本冊子の記載事項:
体罰の定義、体罰を禁止・撤廃すべき理由、世界の体罰の実態、体罰がもたらす影響、体罰と肯定的なしつけの違い、状況分析と変革のためのキャンペーン、体罰の適法状態を集結させる、体罰の慣行を終結させる等



本冊子作成の背景:なぜ、家庭を含むあらゆる場面における体罰の根絶に取り組むのか?
国連子どもの権利委員会は、体罰とは「どんなに軽いものであっても、有形力が用いられ、かつ何らかの苦痛または不快感を引き起こすことを意図した罰」としています。また本書が目指すのも「あらゆる形態の体罰および残虐なまたは子どもの品位を傷つける罰」の廃止(本文P2)です。セーブ・ザ・チルドレン(以下、SC)は子どもにとって最も身近である家庭や学校等を含むあらゆる場面で、子どもが法のもとで平等に守られ、子どもたちの尊厳が物理的・心理的に脅かされることのない社会の実現を目指し、本取り組みを世界的重点課題として進めています。

目的:なぜ、日本語版作成・無料ダウンロード開始をしたのか?
2010年、SCは国際ネットワーク型NGO“子どもに対するあらゆる体罰を終わらせるグローバル・イニシアチブ”と共に、「子どもに対する体罰を終わらせるための手引き:法改正と社会変革を通じて体罰および残虐なまたは品位を傷つける罰をなくすために」を刊行しました。これは、この課題に取り組む専門家や行政、NPO/NGO等民間機関、市民社会に対し具体的な方法や参考文献、各国での取り組みを提示することを目的とし作成されたものです。SCJは本年9月、子ども虐待防止世界会議(於名古屋)を機に日本語版の作成を行い、広く関係者の方々とこの取り組みの意義や適切な手法に関する議論の土台として配布を開始いたします。本手引きは次のサイトからダウンロードをすることができます。(http://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=1713

SCJの取り組み 〜子どもへの適切な関わりを広げるために〜
今後SCJでは、子ども虐待や激しい体罰に注視するだけでなく、子どもにとって適切な関わりを広げるためのより予防的な活動へ焦点を当てます。特に、SCJが2009年から展開する子どもの尊厳を大切にした子育て「ポジティブ・ディシプリン」の普及を継続します。国連子どもの権利条約は子どもが暴力から守られる権利に加え、親が支援を受ける権利も謳っています。SCJでは、引き続き、保護者や子ども支援関係者を対象としたワークショップを開催し、子どもを叩いたり、怒鳴ったりすることなく、よりよい親子関係を共に考えていきます。(活動報告は以下から:http://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=1636
同時に、本手引きを通して、国内外の有識者の方々の理解と連携を深め、法改正を目指した政策提言を検討・推進する予定です。



【本件に関する問い合わせ先】
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 担当:松永
携帯:080-2568-3144080-2568-3144 / メール:matsunaga.yuka@savechildren.or.jp
TEL:03-6859-0011 / FAX:03-6859-0069
URL:http://www.savechildren.or.jp




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