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(公開日:2010.09.22)
【MDGsサミット】MDGs達成に向けて国際社会は今すぐ行動を(10.09.22)

歩いている時間はない、全力で走らなければ!

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、20日からニューヨークで開催されている国連ミレニム開発目標サミット(MDGsサミット)の最終日である22日にあたり、世界の子どもたちの命を救うため、迅速な行動をとることへの合意を世界の指導者たちに訴えています。

22日、世界の首脳たちは、国連の潘基文事務総長が公式発表する「女性と子どもの保健のための世界規模戦略」に合意する予定です。この戦略では、これまでに実証された効果的な施策を組み合わせ資金拠出を増やせば、世界の貧困国において2015年までに1,500万人の子どもたちを救うことが可能と報告しています。しかしながら、国際社会が取り組み速度を劇的にあげることなしには今回の合意も机上の空論になってしまいます。

セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナルの事務局長ジャスミン・ウィットブレッドは次のように訴えます。「国連の潘基文事務総長が提唱する『女性と子どもの保健のための世界規模戦略』によると、私たちはいまだ子どもたちの命を守る戦いのレースのさなかにあります。全力でラストスパートをかけなければ1,500万人の子どもたちの命を守ることはできません。2015年までに目標を達成するためには、世界は今の4倍のスピードで子どもの死亡率を削減しなければなりません。私たちが何をしなければならないかは明らかです。世界の指導者たちは歩いている時間はありません。全力で走るべきなのです。

子どもの死亡率削減には国家の財力が直接関係するわけではありません。もっとも重要なのは政治的意思をもって政策を策定し実行することです。これは、マラウィやバングラデッシュ、ネパール、ガーナなどの例をみると明らかです。例えば、1人当たりの収入が1日1ドル以下のマラウィでは、1990年に22%だった子どもの死亡率を2008年には10%まで半減することができています。

世界の指導者たちは今回のサミットで、MDGs達成に向け永続的な成果をあげることに焦点を当て、その実現に責任を持つ意思を示しました。今こそそれを実行に移すときです。彼らが潘基文事務総長の新しいグローバル戦略を支持し、迅速に資金拠出と政策に反映させていくことこそが、世界の子どもたちの命を救うことになるのです。

SCJは、迅速かつ最も貧しい層にとって公平な取り組みを国際社会が行うことの必要性を訴えるため、9月16日に菅直人内閣総理大臣宛てにセーブ・ザ・チルドレンによるMDG4関連調査報告書と要望書を提出しています。



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