(公開日:2011.04.22)「キリン 午後の紅茶」×「Q-pot.」共同チャリティプロジェクト 再開のお知らせ
このたびの東日本大震災の影響により延期となっておりました「キリン 午後の紅茶」×「Q-pot.」共同チャリティプロジェクトが、4月26日(火)より期間限定で実施されることとなりました。
このたび、キリンビバレッジ株式会社と株式会社グラムが運営するアクセサリーブランド「Q-pot.」との共同チャリティープロジェクトによる売り上げの一部を、スリランカの子どもたちへの教育支援にご寄付いただくことになりました。
地元で手に入る資材で作った遊具で遊ぶ子どもたち (C)Save the Children
1986年の発売以来、常に日本の紅茶飲料市場をリードし続ける「キリン午後の紅茶」が、発売25周年を迎え、若年層に人気の高い500ml紙(ゲーブルトップ)タイプのチルド紅茶「キリン午後の紅茶 Sweet&Zero カムカムレモンティー」が4月26 日(火)から、全国(沖縄県を除く)でリニューアル新発売されます。(同じく発売を延期しておりました「キリン午後の紅茶Sweet&Zeroストレートティ」と「キリン午後の紅茶Sweet&Zeroミルクティ」のリニューアル新発売の時期は未定です。)このリニューアルを記念して、期間限定で展開するアクセサリーブランド「Q-pot.」とのコラボレーションパッケージ商品の売上の一部が、セーブ・ザ・チルドレンの活動を通して「午後の紅茶」の主な茶葉産地であるスリランカの茶葉農園で働く人々とその子どもたちへの教育支援として活用されます。
セーブ・ザ・チルドレンは、スリランカにおいて35年以上の活動実績があり、2005年のスマトラ沖津波支援を皮切りに、内戦終結前の2008年からは日本人スタッフも駐在し東部において就学前教育の緊急支援、2009年からは北部の避難民キャンプ地で生活必需品の配布や教育支援を行ってきました。こうした実績のもとに、このたび、キリンビバレッジと「Q-pot.」との共同チャリティープロジェクトの寄付先にご指定いただきました。
支援事業概要
【支援概要】
(1)地 域 スリランカ ウバ地方バドゥッラ郡
(2)目 的 バドゥッラ郡の茶葉農園に働くコミュニティの人々とその子どもたちに、質の高い
幼児教育を受ける機会を提供する
(3)対象者 バドゥッラ群の茶葉農園で働く人々の3〜6歳の子どもたち300名
幼児教室の教員、幼児教室運営委員会約30名
(4)主な活動内容
・託児所5校を修復し、整備することで、幼児教室としての機能を整備。
・幼児教室に通う300名の子どもたちに対して、遊具、学用品を配布。
・幼児教室の遊び場を整備。
・幼児教室運営委員会の形成および強化、研修を実施。
・幼児教室教員の研修を実施。
・幼児教室に通う子どものうち、栄養失調や成長阻害が見られる子どもへの栄養補助食の配布、 母親への栄養に関する研修を実施。
(5)実施期間 2011年5月1日〜2012年4月30日
【背景】
スリランカ、ウバ地方バドゥッラ郡はスリランカ東南部の山岳地帯に位置します。人口はおよそ80万人、主に茶葉、野菜、米の生産を生業とし、中でも茶葉の生産地として世界的に有名で、人口の18.4%がプランテーション農園での労働に従事しています。
プランテーション農園の労働者の大多数の人々は、スリランカ政府が定める貧困ラインを下回る生活を強いられています。農園内には、託児所、小学校、中学校などの教育機関や診療所などの必要最低限の施設は存在するものの、スリランカ政府の定める基準に満たないものがほとんどであり、改修もあまり行われていない状況です。
とりわけ託児所は、初等教育や医療といった分野に比べ、政府や援助機関からの十分な支援を受けられていない分野です。農園にある託児所のほとんどは、幼児教育に対する知識を持たない職員が、親がプランテーション農園で働く間、子どもたちの面倒を見るだけの機能しか持ち合わせておらず、遊びを通じた学びで、身体や情緒の発達を促す幼児教育施設としての機能を果たしていません。親たちがプランテーション農園での労働に従事している間、単なる託児所の機能に加え、子どもにやさしい環境、子どもの発達に理解のある職員に囲まれて、子どもたちが心身ともに健全な成長をしていくことができる質の高い幼児教育が必要とされています。
*1 キリンビバレッジ・スリランカフレンドシッププロジェクト
「午後の紅茶」にも使用されている紅茶葉を育んでいるスリランカへの感謝をかたちにしたチャリティープロジェクト。茶葉農園で働く人々は家族とともに茶園内に住み、その子どもたちも茶園近くに併設された学校に通っています。しかし都市部と比べ地方の学校は、必ずしも整った教育環境にはないのが現実です。そこで、キリンビバレッジでは、茶園で働く人々の子どもたちが通う小学校に図書を寄贈し、読書を楽しんでもらうことを提案して以来、『スリランカの未来を作る子どもたちに、末永く読み継がれていく良質な図書を毎年寄贈し、約5年をかけてひとつのライブラリーを作り上げる』という寄贈活動を行っています。
*2Q-pot.とろ〜りリボン・プロジェクト
ブランドコンセプト「人と人をつなぐコミュニケーションツールとしてのアクセサリー。身につけいる人も、それを見る人も楽しくなるようなポジティブアクセサリーを創る。楽しい気持ちや笑顔の連鎖が世界中に広がれば、世界はきっと、平和になる。」との思いから、2009年より「Q-pot.」が展開しているドネーションプロジェクトです。これまでに、エチオピアの水プロジェクト、バングラデシュの難民女性の経済的自立への支援を実施しています。
スリランカでの活動はコチラ