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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2013.04.27)

子どもまちづくりクラブVol.22〜岩手県山田町〜(2013.04.27)

 

2013年1月から、山田町子どもまちづくりクラブ「けっぱれ山田Toekomst」(通称KYT)は、山田町役場が進める「コンパクトシティ構想」に対する子どもたちの提案として、「ドリームコンパクトシティプラン」(通称DCCP)をまとめてきました。
今回は、ついに山田町長へ提案を届けた様子を、DCCPのアイデアとともにお届けします!!


これまでの活動はこちらへ ⇒ You Tube「matsusii KYT チャンネル」


■伝えたい思いを模型に表現■
「コンパクトシティ構想」の関係者との意見交換地域の子どもたちからの意見の聞き取りを通して、DCCPのアイデアがふくらんでいく中、子どもたちの思いを伝えるために、テーマをしぼりこみました。メンバーがだした結論、それは「観光施設やイベントをつくって、観光客を増やす」です。観光施設やイベントをつくることで、山田町外の人に山田町を知ってもらうとともに、山田町に人が来ることで活気が出て、山田町内外の人たちみんなが楽しめ、将来的に山田町に住む人がふえることを願い、考えました。山田町は震災前から人口が減ってきているという問題があり、観光を起爆剤に人口を増やすことは山田町を復興させるだけでなく、今後、山田町を活性化させていくことにもつながるというメンバーの思いが、このテーマには込められています。そして、そのアイデアや思いを提案・発表するために、2013年3月27〜28日に実施した地域合宿で模型をつくりあげました♪

 
〜まつしい列車〜
「コンパクトシティ構想」において重要なJRが再開するよう、その利用促進を考え、メンバーが考えた山田町のキャラクター「まつしい」を使ってアピール。電車の中ではまつたけやしいたけを焼いて食べることができます。

 
〜まつしいの館〜
「コンパクトシティ構想」にて山田駅の中に設置予定の交流スペースをイメージして作成。外観は山田町の姉妹都市もあるオランダとの交流を象徴したレンガ造り。中には喫茶店があってくつろげたり、イベント用の部屋では誰でもイベントを行なうことができます。時々まつしいも登場♪
 

〜歴史館〜
震災の記録以外にも山田町伝統のお祭りやオランダとの交流の歴史などを紹介している施設。津波のことだけでなく、山田町の良い歴史も残していきたいという思いが込められています。

 
〜避難タワー〜
「コンパクトシティ構想」にて検討中の避難タワーに対するアイデア。1階は駐車場、2階は安心して買い物できるスーパー、3階は観光客が山田のキレイな風景を見ることができるホテル、4階は緊急時に必要なものを保管できる倉庫になっています。タワーからはヘリポートや高台につながるデッキもついており、緊急時に避難してきた人を救出することもできます。

 
〜水中トンネル〜
コンパクトシティに観光客が来るよう、海を利用した観光施設。海の中を道具を使わずに見ることができます。デートスポットとしてカップルデーを設け、その日に来たら、商店街の商品券をプレゼントし、山田町の商店で買い物してもらえます。

■山田町長へ提案・発表■
みんなの思いを表現した模型とともに、4月17日には、ついに山田町長に小中高校生各1名の代表メンバー3名が直接DCCPを提案・発表しました。


 
当日は学校等の都合でKYTメンバー全員が参加できませんでしたが、前週の活動で、役割を分担して発表用資料を作成したり、発表する時に注意するポイントをお互いに確認し合うなど、それぞれが発表に向けて自分のできることを行ない、協力してきました。

 

山田町長からメンバーが発表した提案について感想をもらい、「DCCPのアイデアについて、数ページではありますが、非常に中身の濃いものだと感じました。DCCP実現に向けてがんばりたいと思います」との言葉をいただきました。


 
発表メンバーと記念撮影(左から2番目:山田町長)


〜参加したKYTメンバーの感想〜

・実現できるかという不安と期待が・・・。やる気でてきた!がんばったらあああー(中2・女子)
・熱心にきいていた(高2・男子)
・(発表をもっとよくするために)ひとのかおをみるようにする(小5・女子)


石巻市陸前高田市の子どもまちづくりクラブと同じく、山田町子どもまちづくりクラブも5月5日に実施する「第4回東北子どもまちづくりサミット〜ぼくらがうけつぐ夢のまち〜」に向けて準備を始めました。3地域からの活動紹介に加え、参加者との意見交換ではどんなアイデアが出てくるのか!
サミットの報告もどうぞお楽しみに♪


(報告:遠野事務所 山田心健)


 

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