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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2015.01.30)

子どもまちづくりクラブVol.62〜岩手県陸前高田市〜(2015.1.30)

 

地域の復興に向けて活動する陸前高田市子どもまちづくりクラブ「絆〜save the hope TAKATA〜」(通称・絆クラブ)。20151月から「進め!高田っ子!まちづくりフォト☆第2弾」(以下「まちフォト☆第2弾」)に取り組んでいます。今回は、UR都市機構の協力のもと、「まちフォト☆第2弾」の撮影舞台となる復興工事現場を見学した様子をお届けします♪



■届け!高田の『今』や子どもたちの思い■

絆クラブメンバーは、2013年秋、写真を通して震災から2年半たった「高田の『今』」を東北内外に発信する「進め!高田っ子まちづくりフォト☆」を実施しました。震災を風化させないようにしたいと考えているメンバー。そこで今回は、陸前高田市内の復興整備事業を担うUR都市機構の協力を得て、普段は入ることのできない復興工事現場から「高田の『今』」を切り取り、発信する「まちフォト☆第2弾」を実施することになりました!

■復興現場見学その1:災害公営住宅■

まずは、災害公営住宅を見学。各見学場所でUR都市機構の担当者から説明を受けます。メンバーからは「次の災害に備えてソーラーパネルが設置されている」「あたたかい色を使っていたり、集会所があったり住む人の事を考えて作られている」「これから住宅がいっぱい建つと聞いて、それくらい被害にあった人がいるんだなと思った」と声があがりました。



■復興現場見学その2:試験盛土■

ここでは、かさ上げのため試験的に盛土した場所に特別に上がらせてもらいました。この試験盛土の周辺に、新しく駅や図書館が建設されると知ったメンバー。「土が崩れるのを防ぐために草を生やしていた」「まちのいたるところに(盛土の)到達目標が示されている。森の方まで平らに盛るらしい」「55トントラックを使っている。多くの手間と人手がかけられている」と新たな気づきをえる一方で、「土の上に立って初めて工事しているんだなと実感した」「昔の面影はほとんど残らない」と、色々なことを感じたようです。


■復興現場見学その3:破砕プラント■
盛土で使う土は山から削り取っていますが、そこに含まれる大きい岩は破砕プラントで細かくしてからベルトコンベアに乗せられ運ばれています。その起点である破砕プラントでは、「音がすごかったし、砂埃がすごかった」と普段入れない復興現場を実際に訪れたからこその気づきがありました。さらに、「ベルトコンベアが動いている間、ずっと管理している人がいる」「働いている人すごい」との声があがり、実際に復興整備事業に携わる人々の姿が印象的だったようです。


■復興現場見学その4:復興まちづくり情報館■
最後に、震災前や震災発生当時の陸前高田の様子、市内の復旧復興事業の状況について展示されている復興まちづくり情報館を訪れました。228日からは、復興まちづくり情報館の一角で、「まちフォト☆第2弾」で撮影した写真が展示される予定です。


寒い中での復興現場見学となりましたが、メンバー一人ひとり、写真を通じて伝えたい思いや写真のイメージが形になってきたようです。

〜メンバーの声〜
・土が盛ってあるところにめったにのれないからのれてうれしかった。立ち入り禁止のところに入れてうれしかった。(小5・女子)

・写真の雰囲気が考えられた。思いもかたまってきたと思う。現場の人たちありがとうございます。ごくろうさまです。(中1・女子)

・今日は高田の復興とか新しい町のこととかを考えられたので、地域の人に伝えられるといいかも。(中1・女子)

・普段は行けないところに行けたのも楽しかったです。撮影した写真をたくさんの人に見てもらえたら嬉しいです。(中3・男子)


次回は、専門家から写真撮影のレクチャーを受けた後、再度復興現場を訪れ、実際に写真を撮影します。メンバーはどのような高田の『今』を切り取るのでしょうか?お楽しみに♪

(報告:遠野事務所 木下秋葉)




 

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