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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2016.08.24)

【熊本地震復興支援】復興に向け、子ども30名が集合!「子どもまちづくりリーダーツアー」

 

熊本地震の発生から4カ月が過ぎ、現在、被災地の自治体は復興計画を策定しています。そんな中、地域の一員である子どもたちが、復興に向け声をあげ、まちづくりに参加できるように、東日本大震災復興支援の経験・知見をもとに、2016年8月10日〜11日に熊本県にて、「子どもまちづくりリーダーツアー」を実施しました。


■知りたい!話し合いたい!役に立ちたい!■
参加したのは、主に益城町にくらす県内の小学5年生〜高校2年生の計30名。「熊本地震で経験したことをみんなと共有したい」「これからの益城町の復興のために、自分たちにできることを一つでも多く見つけたい」「みんなでたくさんの意見を出し合い、少しでも益城町の復興の役に立ちたい」と今回の活動への期待を語っていただけあって、より良いまちをつくりたいという思いは一緒です。学校も学年も被災状況も異なるメンバーでしたが、自己紹介ゲームを通じて、あっという間に打ち解けました。



■一人ひとりの経験をもとに、話し合い■
そして、さっそく1日目の活動がスタート!まずは、自分のまちの好きなところ・いいところを話し合います。
「自然がいっぱいで生き物もたくさんいて、大切にしている」「家の近くに用水路や川がたくさんあるので、好きなときに水遊びができる」「空き地などが多いから、いっぱい遊べる」「阿蘇山からの天然の地下水が流れてきて、水がおいしい」「野菜や果物など地元でとれたものがおいしい」「わき水や野菜や果物をおすそ分けしてくれて、やさしい」「地域の方々のあいさつや声かけがあり楽しく過ごせる」など、子どもたちからは、自分のまちへの思いがこもった意見があがりました。


その後は、震災後の自分のまちやくらしで困ったこと・困っていることについて話し合います。
「(震災の後)学校が休みだったからもっと勉強したい」「避難所の人の気持ちになれば言えないけど、体育館が使えないので、部活でたおれそうになる」「登下校でくずれている場所があるからせまく、車と近くて危ない」「遊べる場所が少なくなって、連絡もとらなくなったし、遊びたいとも思わなくなった」「おとながイライラして子どもにぶつけてきた」「地震の後、引越しちゃった人とかいて悲しい」「(引越しによって)地域のみんなが知らない人だから仲良くしてほしい」と、一人ひとりの経験を振り返りながら、震災後の子どもの生活の変化を語る子どもたち。


そして最後に、より良いまちづくりに向けて、おとなに伝えたいことを一人ひとり作文にまとめ、あっという間に1日目の活動が終了♪


■より良いまちに向け、“夢のまちプラン”づくり■
2日目は、1日目に話し合った内容や各自が書いた作文をもとに、“夢のまちプラン”を作成していきました。
まずは、グループ分け。前日に書いた作文をもとに、子どもの遊び場・居場所、自然、安全、防災、子ども・住民の意見というテーマから、一人ひとりが関心のもつテーマを選んでいきます。

グループに分かれた後は、各グループのテーマにもとづいて、現状と解決策を話し合い。解決策は、おとなにしてほしいことだけでなく、自分たちにできることも考え、話し合った内容を“夢のまちプラン”として模造紙にまとめていきました。


そして、完成したのが6つの“夢のまちプラン”です。子どもが安心・安全にのびのびと遊べるまち。安心とにぎわいのまち。世界一自然を大切にするまち。日本一安全にくらせるまち。地域全員でつくるまち。みんなが主役で命を守るまち〜熊本地震を伝える、つなげる〜。
「小学生の遊べる場所や中高生が憩える場所がほしい」「緑が多く、落ち着くことができる自然の多いまちを取り戻したい」「車での通勤が多い大人が気づかない通学路での危険を子どもたちの視点から伝えたい」「みんながわかるように、子どもとおとなが一緒に防災マップを作りたい」「子どもも住人の一人として、まちづくりに対して意見を言いたい」。復興に向け思い描いた“夢のまちプラン”には、子どもたち自らの経験にもとづき、まちへの思いが込められたものとなりました。



■地域の一員である子どもとともに、復興を■
2日間の活動を終え、「これからは自分がリーダーになって、色々なことを進めていきたい!」「“夢のまちプラン”が実現されると自分たちのためになるし、おとなのためにもなるかもしれない」「もっと子どもの意見を伝えていきたい」と子どもたちから声があがりました。

そこで、8月27日には子どもまちづくりリーダーツアー報告会を開催し、町長をはじめ行政や地域住民に、子どもたち自ら、6つの“夢のまちプラン”を発表する予定です。大好きなふるさと熊本のために立ち上がる子どもたちへの応援を、引き続きよろしくお願いします。


(報告:東京事務所 津田知子)


 

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