日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2015.07.03)
参加者の声! 「第6回東北子どもまちづくりサミット〜ぼくらがかなえる夢のまち〜」Vol.3
子どもたちによる活動発表、未成年の主張、意見交換等で、子どもとおとなが一緒に復興に向けて声をあげる場となった第6回東北まちづくりサミット。参加した方々はどんな感想をもったのでしょうか。今回は参加者の声を続編としてお届けします。
※サミットオ―プニング動画。
2011年6月〜2014年5月までの活動の歩みを子どもたちが紹介しています。ぜひご覧ください。
■もっと話をしたい!意見をおとなや社会に伝えたい!子どもの声■
「今日のサミットに参加して、自分たち、子どもの意見をおとなや社会に伝えたいと思いましたか?」という質問には、回答した68人中65人の子どもが「はい」と答えました。子どもの意見を聞いてほしい、もっといろんな人話したい。北は岩手県、南は沖縄県から参加した子どもたちがなぜそのような気持ちを抱いているのか、アンケートから子どもたちの声を紹介します。
〜参加した子どもの声〜
・考える人が増えれば意見も増えて、もっと良いまちになると思う。(岩手県・高校生)
・子どもは発想力豊かで考えはたくさん生まれる。けど、おとなに協力してもらわないと実現できないから。(宮城・高校生)
・子どもも社会の一つなので、子どもが住みやすいまち、まちづくりに協力したいと思っているから。(宮城県・高校生)
・実際に自分たちの意見も役に立っていると感じたから!(宮城県・中学生)
・言葉にしなきゃ伝わらないから。伝えたい時聞いてくれるおとながいるから。(東京都・高校生)
・おとなだけの意見だと、将来おとなになるのは今の子どもだから。それに、子どもからのことも伝えないと子どもが無視されているみたいだから。(埼玉・中学生)
・全部おとなまかせはやだし、自分の意見を伝えないとわからないままだから。(愛知県・中学生)
・子ども目線からの意見も言ったらよりよくなると思うから。(沖縄県・小学生)
■サミットに参加して感じたこと、気づいたこと。おとなの声■
おとなも子どもの声をたくさん聴いた一日。今回サミットに参加したおとなは、心動くような気づきもたくさんあったようです。
〜参加したおとなの声〜
・”子どもも同じ市民・住民まちづくりの手”をあらためて実感。(40代・女性)
・おとなと同じように考えられる子どもはたくさんいる!!それをどんどん広めていきたい。(20代・女性)
・子どもはまだまだわかっていない、これからなどという考えが間違いだという事をおもいしらされた。役割を自覚させ、任せれば、おとな以上の力を発揮するんだなと。(50代・男性)
・初めての参加でしたが、未来を創る子どもたちおとなたちの意識の高さに感銘しました。自分も思い切り他者と関わってよいのだと気づきました。(20代・男性)
・同じ市民なのに、子どもたちの意見がまちづくりに反映されにくいこと、そして子どもたち自身がそれをとてもはがゆく、とてもくやしく思っている事を痛感しました。(30-40代・男性)
・話し合いのテーブルで、子どもはおもったよりおとなに気をつかっているのをみて、年代をこえた対話の場をつくる必要性を感じた。(20代・男性)
・おとながもっとできる事をしなくてはいけないと思いました。(30代・男性)
・広げるのはまた、おとなたちだけじゃなくて、子どもたち含めてみんなで広げていくっていうことが大事なのかなと、今日さらに、印象づけられました。(60代・男性)
■より多くの子どもが、声をあげ、社会に参加できる機会が提供されるように■
全国の子どもとおとなが一堂に会して話し合う中で、「子どもがおとなと同等に意見を交換するのが、普通のこととなりつつあるんだな」と、子ども参加における社会の変化を感じた方もいました。一方で、「子どもの参画が被災地の中で広がっていると思います。是非この勢いをですね、日本全体に広げて欲しい」「国民が社会に積極的に参加する社会に向けて、子どもの時から当たり前のことになって欲しい」と、サミット終了後にあがった声。これは、まだまだ子どもたちが社会に参加する機会を与えられていないということを示しているのではないでしょうか。
子どもたちは“未来を担う”だけではなく、“今を生きる”、地域そして社会の一員です。みなさんも身近な子どもの声を聴き、まちづくりだけでなく、子どもを取り巻く課題の解決に、当事者である子どもたち自身が一人でも多く参加できる社会に近づくよう、一緒に行動しませんか?Speaking Out From Tohoku!!
(報告:仙台事務所 庄司由美)