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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2014.10.17)

石巻市子どもセンターVol.5〜子ども・子育て支援者連続講座〜(2014.10.18)

 

復興に向け子どもたちが実現した児童館、石巻市子どもセンター(以下センター)。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)は、センターの運営サポートを行っています。今回はその一環として、センターと共催で実施している石巻市内の子ども・子育て支援者連続講座の様子をお届けします!


■今、子どもにとって必要なこと〜子ども・子育て支援者連続講座〜■
センターは、石巻市子どもまちづくりクラブが企画・デザインし、子どもたち、特に中高生が様々な活動に主体的に取り組み、社会参加を促すための拠点、さらに児童館として、子ども・子育て支援の拠点づくりも目指しています。
そこで、子ども一人ひとりが、今を生きる主体として大切にされ、子どもの声を復興に向けたまちづくりに生かすため、子ども・子育て支援者に求められているものは何かを学び、共に考える子ども・子育て支援者を対象にした連続講座をセンターとSCJ共催で企画しました!2015年3月までに計4回、居場所・子育て支援・子どもの参加・まちづくりをテーマに行われています。


■2014年6月:子どもたちにとって、かけがえのない居場所の力■
第1回目は「居場所の力」をテーマに6月19日(木)に実施。長年不登校・引きこもりの子どもたちの支援やプレーパーク、青少年施設などでさまざまな子どもたちと接してきた西野博之氏(川崎市夢パーク館長・NPO法人フリースペースたまりば理事長)を講師に迎え開催。石巻市内の学童指導員、プレーパーク・遊び場などNPO関係者ら計52名が参加し、講師の実践や経験から出る熱い言葉に、参加者は各自の日々の子どもとの活動を振り返りながら熱心に耳を傾けました。


 


〜参加者の声〜
・子どもの権利にともない子どもが伸び伸び育つ環境作り、また居場所というものが今の時代には必要であり、原点だと思いました。
・自分で気づかない間にちょっとできる子、できない子を比べていた事に気付かされました。「遊び」を通して、いっぱい失敗させる事、嫌な事を嫌だと言える環境を作っていこうと思いました。「頑張っているね」と、いっぱい声がけしてあげたいです。
・若者と関わる中で困ったなぁーという子がいます。いま、その子が困っていてSOSを出しているんだという事に気づいていなかった自分の未熟さを感じました


■2014年8月:親子の視点に立って、地域力を育てる子育て支援■
第2回は、8月21日(木)に実施。子育てが楽しいと思えるまちをつくるために、支援者の役割は何かを考えるため、長年子育て支援の分野でフロンティアとして活動してきた松田妙子氏(NPO法人世田谷子育てネット代表理事・子育て支援グループ「amigo」理事)を迎え開催。市内外の子育て支援関係者ら20名に加え、石巻市子育て支援課職員の方々も参加。来年から本格スタートする子ども・子育て支援制度をNPOがどのように活用できるのか、さらには官民の連携にも話が広がりました。



〜参加者の声〜
・自分がどんどん発信者になっていると見えないことがある。子育て相談員になっていますが、「寄り添う」「受け止める」人になりたいと改めて思いました。
・今日のお話を聞いて、鈍い輝きをはなつ、いぶし銀のような「ピア」の人になりたいと思いました。
・(支援者の中で)ギラギラ輝いている人がいると親はつかれるという言葉が印象に残りました。自分がどうして親子を支援していいかわからず、迷っていたから。無理にギラギラしなくてもいいのかな〜とホッとしました。


■2014年9月:子どもたちも復興の主役!災害復興期における子どもの参加■
そして第3回は、9月18日(木)に実施。今を生きる権利の主体者である子どもの声を復興に向けたまちづくりや様々な活動に反映することが子ども支援者に求められている中、安部芳絵氏(早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員)を講師に迎え、開催。ワークショップ形式で、学童指導員やNPO関係者ら31名が災害復興期に子ども支援者が忘れてはならないこと、聴く力の大切さを意見交換しながら学び合いました。



〜参加者の声〜
・もっと子どもの力を信じ、聴く、待つ努力をしたいと思います。聴く、待つことが少しでも出来るようになったら、多くの親に伝えたいと思います。
・子どもに関わる指導員として、ゆっくり子どもの目を見て話を聴く大事さを学びました。
・「子どもと戦う!」という言葉が印象に残りました。子どもの意見を聴くこと、向き合うこと、子どもたちと全力で付き合うということを表している言葉だと思いました。一方的に子どもに求めるのではなく、私たちおとなもアクションするということが大切なんですね。
・講義以外にも、同じグループの方との関わりが出来、横のつながりができてよかったです。



これまでの連続講座を通じ、子どもの居場所、子育て支援、子どもの参加など多様な視点から子ども・子育て支援者が自らの活動を振り返りながら学び、新たに取り組むべき課題を見つける機会となったのではないでしょうか。本連続講座を通じて市内の子ども・子育て支援NPO/団体のネットワークも生まれています。

第4回は来年2月に「子どもとまちづくり」をテーマに開催予定です。今後もセンターが子どもの社会参加、子ども・子育て支援の拠点となるよう、SCJもセンターの運営サポートにあたっていきます。引き続きの協力・連携のほど、よろしくお願いします♪



(報告:東京事務所 田代光恵)


 

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