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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2014.08.15)

岩手・宮城の子ども39名が東京へ!「子どもまちづくりリーダーツアー2014」Vol.1(2014.8.15)

 

2011年5月から実施している子ども参加によるまちづくり事業“Speaking Out From Tohoku〜子どもの参加でより良いまちに!〜”。その一環として、2014年8月8〜10日に首都圏にて、「子どもまちづくりリーダーツアー2014」を実施しました。岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市の子どもまちづくりクラブメンバー39名が、復興に向けたまちづくりの取り組みをより良いものにするため、参考になる施設や首都圏で活動する同世代の取り組みを見学!!子どもたちは、この夏、どんな気づきや学びがあったのでしょうか?


■1日目:3地域の子どもまちづくりクラブメンバーが3ヶ月ぶりに集合! ■

3地域の子どもまちづくりメンバーが一堂に会するのは、今年5月に行なわれた「第5回東北子どもまちづくりサミット」以来、約3ヶ月ぶり。さらに、今年ははじめて参加するメンバーが9名、石巻市子どもセンター子ども会議メンバー3名も参加して、新たな顔ぶれ。そこでオリエンテーションで、これから3日間過ごす仲間と交流を深め、ツアーのねらいを確認しました。

 

ツアーのねらいを確認したところで、NPO法人プラス・アーツ理事長永田さんより、まちづくりについての話を聞きました。永田さんは、昨年神戸で実施した子どもまちづくりリーダーツアーで訪問したKIITOの副センター長でもあり、神戸をはじめ様々な地域でのまちづくりにも深く関わってきた方です。まちづくりの取り組みや極意を聞いた子どもたちからは、「まちづくりを仕事にしていてこれは勉強しておけばよかったというのはありますか?」「子どもと一緒に活動していて見つけた、子どもの新しい一面はありますか?」など、次々と質問があがり、「今までは自分達が考えたものを行政に伝えたり、発表したりしていたが、今後は、町の意見を取り入れられるよう工夫して発表、伝えていきたいと思う。もっとまちの人たちと交流してまちづくりをしたいと思った」と感想もありました!

その後は、首都圏で「子どもまちづくりクラブ」の活動を応援してくださり、普段なかなか会うことのできない、サポーターの方に活動を報告。
  

これまで約3年間どのようにまちづくりに関わり、どのように自分自身が変化してきたのか、語った三地域の子どもたち。“自分にとっての子どもまちづくりクラブ”を漢字一文字で表すと、素・家・革・笑・絆・繋と多様な漢字が並びました。報告を聞いたおとなからは、「子どもたちの発表を聞き、未来へと続く活動を実感できた。パネルディスカッションで、いかにこの活動を通じて、各自に良い変化が起こったかを知ることができた」といった声が聞かれ、その後の意見交換も子どもとおとなが一緒に語り合う姿が見られました。


■2日目:フィールドワークで復興に向けたまちづくりに活かせるアイデアを探そう!■

2日目は三地域の子どもたちが合同で、3つのグループに分かれてフィールドワーク!!今後のまちづくりに参考になるような施設見学や首都圏で活動している同世代との交流をします。自分たちのまちに取り入れられることがないか、訪問先で取材や意見交換をしてきました。

 


 


以前から活動している子どもたちからは「立川まんがぱーくは子どもだけでなく親のことも考えられていて、すごいと思った。父子・母子とのコミュニケーションをとれる場でもあった。山田町がより明るくなるために、立川まんがパークのような生活などにも役立つものをつくりたい」「中野区ハイティーン会議のメンバーと話し合いをして、自分とは全く違う意見が出ていて新しい刺激を受けた」、はじめて参加した子どもたちからも「町を元気づけるため、ためになるものを作ったり、計画を立ててみたい!」「(和光こどもかふぇで交流をして)真面目なだけでなく、楽しく会話をすることにより楽しい会議ができるのでそれを役立てたいと思いました」「図書館に必要(あったら便利)なことを見つけれらた」といった声があがり、今後のまちづくりに活かせるヒントを見つけてきたようです。


■3日目:子どもまちづくりクラブを将来にわたって続けるためには?みんなの才能を活かして!■

最終日の3日目は、三地域で子どもたち自身が、復興支援終了後も“自分たちの活動”である子どもまちづくりクラブを続けていくためにどうしたらいいか、を話し合い。まずは、お互いに聞きあいながら、一人ひとりの良いところや特技を探します。その後、各地域で困っていることや気になっていることを共有し、自分の才能を活かしてどのように課題を解決できるのか、話し合いました。
話し合いを終えた子どもからは「これからの活動に向けて話し合えてよかった。みんなで協力してより良い活動にできれば」といった声があがり、一人ひとり復興への思いを新たにしたようです。


■首都圏での学びや気づきをもとに、これからもSpeaking Out From Tohoku!■

多様な活動のつまった3日間を、地域や年齢も超えて、協力しながら終えた子どもたち。「協力方法や人の集め方など、ここで学んだことを活かしたい」「地域の復興やまちづくりに参加して行くためにも、地域の人や行政とのつながりをつよくしたい」とそれぞれの思いを胸に、自分たちのまちに帰っていきました。
子どもまちづくりリーダーツアーの実施にあたり、メンバーの訪問受け入れをはじめご協力をいただいたみなさま、本当にありがとうございました。後日、動画でメンバーの3日間の様子をお届けしますので、ぜひご覧下さい。お楽しみに♪


※フォールドワーク協力先
川崎市子ども夢パーク、立川まんがぱーく、中野区ハイティーン会議、ミニさくら、武蔵野プレイス、和光子どもカフェ

(遠野事務所 平瀬千登世)


 

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