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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2014.12.03)

子どもまちづくりクラブVol.58〜岩手県陸前高田市〜(2014.12.04)

 
再建予定の市立図書館に子どもの声を反映しようと活動している陸前高田市子どもまちづくりクラブ「絆〜save the hope TAKATA〜」(通称・絆クラブ)。201410月からは現在ある市内の図書館についてより詳しく知るために、図書館を利用しながら、借りた本でポップを作成、図書館のイベントへの参加、職場体験をしてきました!


■図書館員の方の声をうけてはじまった10〜11月の活動■

201496日の9回子どもまちづくり報告会後、図書館員の方から「もっと図書館を利用してほしい」との声がありました。震災前は中心市街地に図書館があり利用していたメンバーでしたが、震災後は高台や自宅から離れているところに仮設図書館が建ち、子どもたちだけでの利用が難しくなっていました。今後再建予定の市立図書館に対する要望書を作成する際には利用者の視点も大切です。そこでメンバーは、まずは自分たちが図書館を知ると同時に、図書館員の方や地域の方に絆クラブを知ってもらおうと絆クラブの活動として図書館を利用することにしました。


■市内図書館で借りた本でポップの作成♪■

1012日にちいさいおうち、119日に陸前高田コミュニティー図書室、1130日に陸前高田市立図書館で、メンバー一人ひとり好きな本を借り、ポップを作成しました。利用者が本と出会えるためにポップを作り、飾っている図書館員の方の取り組みを参考に、どのようにしたら利用者の方が手に取ってくれるかなどポップ作りのポイントを事前に調べたメンバー。ポップを作るメンバーの顔は真剣そのもの。お気に入りの本を地域の人にも読んでほしい、そんな思いを込めて作成しました。



活動を終え、「ポップ作り楽しかった!」「ポップを作るのは、文章や出だし、絵や色合いなど考えるのが意外と大変だった」「色んな人にもっと本を読んでほしい」とメンバー。図書館員の方からも「子どもが書いたポップを飾れるのはこちらとしても嬉しい」という声があり、作成したポップはそれぞれ図書館に飾っていただきました!


■陸前高田市立図書館のイベントに参加■

105日に陸前高田市立図書館が行った上橋菜穂子さんの講演会、1026日に市立図書館前広場のパラソルと敷石の増設作業と市立図書館主催のコンサートに参加。「今の高田にはゆっくり過ごせるところがないから今日のように音楽を聴きながらゆっくりできるところがあると良いな」とメンバー。敷石の増設作業では、地域の方やボランティアの大学生と交流しながら、メンバーが大活躍。最後に図書館員の方にお礼の言葉もいただき、嬉しそうなメンバーでした。


■陸前高田市立図書館で職場体験!■

「図書館員の方の立場で見学できたらいいのではないか」というメンバーの声にもとづき、1130日には市立図書館で職場体験。まずは図書館員の仕事や図書館内の本の位置などについて説明を受けます。その後は、メンバーが実際に図書館内で本の貸し出しの受付や本棚の整理、しおり作りを体験しました。


職場体験を通して、「本の整理やしおり作りなど仕事がいっぱいあって大変だった」「(図書館員の方と)交流できた!」「図書館の仕事は一つ一つが丁寧だなぁと感じました。おもしろかったです」「本の返却・貸出の方法を学びました。図書館は繊細な場ですね」とたくさんの気づきを得ることができたメンバー。

地域の方と一緒に、“生きるだけの町ではなく豊かに暮らせる町”を目指して活動をしている絆クラブ。今後メンバーは市内の子どもたちにも図書館に興味を持ってもらおうと、今回の図書館利用を通じた気づきや学びをまとめて、発信する予定です。ぜひそちらもお楽しみに♪

(報告:遠野事務所 木下秋葉)


 

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