日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2013.07.17)
子どもまちづくりクラブVol.25〜岩手県山田町〜(2013.07.17)
結成2周年をむかえた山田町子どもまちづくりクラブ「けっぱれ山田Toekomst」(通称KYT)では、町の復興に向けて子どもの意見を反映できるように引き続き活動中。今回は、7月末の子どもまちづくりリーダーツアーに向け、商工会会長阿部さんから町の進めるコンパクトシティ構想の進捗を聞き、意見交換を行なった様子をお届けします。
これまでの活動はこちらへ ⇒ You Tube「matsusii KYT チャンネル」
■子どもまちづくりリーダーツアーに向けて調査開始♪■
2013年6月から9月まで、三地域の子どもまちづくりクラブでは、7月末に神戸で実施する子どもまちづくりリーダーツアーをひとつの軸にして活動を展開!子どもまちづくりリーダーツアーにて阪神淡路大震災からの復興を学んだ後、報告会や地域のイベントなどで地域の方々にも共有し、各地域の復興に向けたこれからの活動に活かしていきます。子どもまちづくりリーダーツアーを有意義なものにするためにも、まずは事前の下調べが必要です。
そこで、7月7日(日)山田町子どもまちづくりクラブでは、メンバーが考えた町のイメージキャラクター「まつしい」や町の進めるコンパクトシティ構想に対する子どもの提案「ドリームコンパクトシティプラン」(通称DCCP)をテーマに、参考になる訪問先を調べ、今後の展開や課題解決に向けてどんなことを聞いたら良いのか、みんなで調べました。
各自が調べた内容や聞きたいこと、知りたいことをふせんに書いて、模造紙に貼りつけ♪
あっという間に模造紙がふせんでいっぱいになり、みんなで共有♪
阪神淡路大震災で大きな被害を受けた長田地区の様々な取り組みから、「語り部をする場合はどのように話せば分かりやすく聞く人に伝わるか」、「多文化ということで、(山田と交流のある)オランダの文化をとりいれる方法を知りたい」、「ゆるキャラ動画をつくるときの参考がききたい」などなど、質問したい内容をまとめていきました。
■コンパクトシティ構想の現状を知るために、商工会長さんとの意見交換■
子どもまちづくりリーダーツアーに向けて事前調査をすると同時に、山田町の復興の現状も理解しておく必要があります。そこで、7月13日(土)の活動では、これまでにも2012年10月の「まつしいの足跡〜山田町めぐり〜」や2013年1月のコンパクトシティ構想の説明などでKYTの活動を応援・協力してくれている山田町商工会会長の阿部さんとの意見交換を実施!山田町が進めているコンパクトシティ構想の進捗状況について説明してもらった後、どうしたら子どもたちの声をコンパクトシティ構想に反映し、KYTの活動をより良いものにしていけるか、話し合いました。
いつものように、メンバーが分かりやすいよう、言葉を選んで説明をしてくださる阿部さん♪
「(コンパクトシティ内に)こういうお店がほしいなど、具体的な提案を出してほしい」、「10月の農業祭でまつしいをアピールしたらいい」、「(9月の山田祭りでのブース出店について)こういう形でこういうスペースがほしいと言ってくれたら、いいですよ」と、子どもたちの声を地域に届け、KYTの活動を地域に広げるためのアイデアや提案をしてくれる阿部さん。メンバーからでた「自分たちの意見を否定されないためにはどうしたらよいか」という質問に対しては、「否定ではないけど、優先順位があってその時できないこともある。全ての意見が通らないことを否定と思わないでほしい。否定されることを恐れないで、自信をもって自分の意見を発信していってほしい。」と、子どもたちにエールを送って下さいました。この言葉の通り、KYTメンバーは、これからも自信を持って自分の意見をSpeak Outして、山田町の復興に向けて活動していきます♪
〜参加したメンバーの声〜
・18年間で復興がどこまで進んだか目で見て、実感して、山田の未来はどんな風になるのか考えることが出来るかも…!?(高2・女子)
・今回、神戸に行って学べること、えることは多いと思う。そして今後にすごく重要なことになってきそうな気がする(高2・女子)
・商工会の会長さんといっぱい意見こうかんできた。人数少なかったけどたのしかった。いけんこうかんさいこぉぉ〜(中2・女子)
・祭の日にまつしいグッツをうれることがよかったしいろいろわかった(小6・男子)
次回は、宮城県石巻市子どもまちづくりクラブ「THEローリング・ストーンズ〜俺等はそれをROCKと呼ぶんだぜ〜」の活動の様子をお届けする予定です。どうぞお楽しみに♪
(報告:遠野事務所 山田心健)