日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2014.11.11)
子どもまちづくりクラブVol.56〜岩手県山田町〜(2014.11.11)
“小中高生世代をはじめとする子ども居場所”と“図書館”機能を持ち合わせた(仮称)山田町子ども交流センターの企画・デザインを始めた山田町子どもまちづくりクラブ「けっぱれ山田Toekomst」(通称・KYT)。今回は11月1〜2日に実施した図書館見学および“夢プラン”作成の様子をお届けします♪
■デザインの参考にするために、岩手県内の図書館を見学■
2014年8月には「子どもまちづくりリーダーツアー2014」を通じて、首都圏で参考になる施設を見学したKYTメンバー。今回は県内の施設から新たな学びを得るために、2014年11月1日(土)は一関市立花泉図書館と紫波町図書館を見学しました!
花泉図書館では、ゆったりくつろげる小上がりや小さい子どもも楽しめるおはなしの部屋、ベビーカーや本を選ぶ際に使えるカートの貸し出し、インターネット環境の整備など、紫波町図書館では、天井の高さを変えることで声がひびかないようにする工夫、利用者が落ち着けるような照明や壁の配色などに、気づいていくメンバー。「山田町に取り入れられるところはどこだろう?」と、一人ひとり実際に図書館を利用しながら参考点を写真に収め、メモをしていきました。
〜メンバーの声〜
・花泉は木のぬくもりを感じて、あたたかいふんいきだった。紫波(の図書館)はたなや電気に工夫がしてあったり、てんじょうやかべの色まで工夫していてすご〜く勉強になった!(小6・男子)・山田でもお店と図書館とをれんけいしていきたいです。(中3・男子)
・どちらの図書館も町民のことをしっかり考えていて、子どものことを一番に思っている。(高3・女子)
■これまで見学した施設を参考に、“夢プラン”を模型で作成■
翌日、11月2日はいよいよ模型づくり。前日の図書館見学の際にメンバー一人ひとりが撮影した写真を共有しながら、“子どもの居場所”と“図書館”としていいなと思った点を振り返り。その後は専門家と一緒に4グループに分かれ、(仮称)山田町子ども交流センター“夢プラン”を模型で作成!赤はわいわい、緑は普通、青は静か、と3色の紙を使って、フロアの音の区分けを意識しながら、子どもならではの柔軟な発想でカタチにしていきました♪
〜メンバーの声〜
・模型を作るのが楽しかったし、これからの活動が楽しみになった。アイデアを盛り込むとき、メモを活用して、活かせられるものをもっと活かせたかった。新規メンバーも増えたので、みんなでつくっていきたい。(中3・女子)
・小学生と一緒に実際のプランをたてていって、すごくじゅうなんな発想でいろいろ勉強になった。山田に自分たちの意見が少しでも反映できたらいいし、この活動に参加する高校生が増えてほしい。(高3・女子)
今回の2日間の活動には山田町復興推進課の職員の方2名も一緒に参加しましたが、「想像以上の中身を考えて進めていく子どもたちには、今後の案の絞り込みもどうやって決めていくのか期待したいです」「子どもたちの発想に完服!!」との声があがりました。
今後は町内で実施した聞き取りやアンケートの内容もふまえながら、さらに検討し、基本構想案にまとめていきます。今後も子どもたちの活動への応援・ご協力よろしくお願いいたします!
(報告:遠野事務所 石田有香)