日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2012.10.20)
子どもまちづくりクラブVol12.〜宮城県石巻市〜(2012.10.20)
昨年6月下旬から岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市ではじまった子どもまちづくりクラブ!各地域で小学4年生〜高校生のメンバーが定期的に集まり、地域の復興に向けて、活動を続けています。今回は、石巻市子どもまちづくりクラブ「THEローリング・ストーンズ〜俺等はそれをROCKとよぶんだぜ!〜」の近況、メンバーによる子どもセンター基本計画案最終化の様子をお届けします!
■メンバーの想いいっぱいの子どもセンター■
2011年8月の夢のまちプラン(※SOFT中間報告書『HOPE』p9~10)完成後、夢のまちプランを具体化した子どもセンターについて、2012年5月5日に行われた「東北子どもまちづくりサミット〜みんなが愛せるまち〜」で発表。その後、地域の子どもたちにメンバー自らヒアリングをしたり、地域の方にも2度の報告会(第3回報告会・第4回報告会)を通して報告し、たくさんの意見、アイディアを頂いてきました。
これまでの活動を通じて、メンバーが決めた「石巻の活性化のために中高生が中心となってつくり運営していく施設。みんなが過ごしやすく、子どもの想いを世間の人たちに伝えられる場所」という子どもセンターのコンセプト。このコンセプトにもとづき、メンバーが考えた基本計画案をついに最終化しました。
■メンバーからのアイディアを元に前回までのプランを改良■
子どもセンターの設計にあたり、これまでメンバーが考えたアイディアを建築アドバイザーに図面にしてもらいました。今回は9月の報告会で発表した案に、さらにメンバーの想いやアイディア、行政・地域の方々の意見を反映した案の発表です。まずは動線。メンバーの「子どもセンターで地域の人たちがコミュニケーションを取れる様になればいい。」「障害を持った人たちにもやさしい子どもセンターがいい」という思いを受け、外に出ていたデッキがスロープに変身!次に、内観。行政の方の意見等を反映し、ロッカーを追加したり、事務室や会議スペースも改良。最後にスロープを活かした外観を模型で発表。建築アドバイザーからの説明に、メンバーはその都度意見、質問を記入していきました。
スロープや手すりに点字ブロックはつけないんですか?
なんで北側からのスロープなの?
こんなにたくさんの意見や質問が出てきました!
■たくさん意見を出して、質問をして、全員で合意■
メンバーから出てきたたくさん意見や質問を一つづつ丁寧に共有し、話し合い。建築アドバイザーにも質問に答えてもらうと、メンバーもふんふう、なるほど。
今後の詳細設計に向けて建築チームにも宿題を出した所で、ついに基本計画案の合意を取ります。
OKだったら「いいね」のサインで親指を上に上げる。まだ納得していない部分、話したい部分がある人は、親指を横に。こんな子どもセンターは絶対に嫌だ!っていう人は、親指を下に。
せーの!!!
全員合意〜!!!
ほっと肩をなでおろす建築アドバイザーと満足そうなメンバーでした。
〜メンバーの声〜
・畑の形やROOMの形などがおもしろい形で想像するのが楽しかったです。(小6女子)
・子どもセンターの名前をみんなで考えてみたいなぁと思いました。(中2女子)
・新たに決まったことが多く、とても充実してました。来月は地域合宿、2か月後はサミット、皆で協力し、がんばっていきたい。(高2男子)
夢は見るものではなくて、叶えるもの。石巻市子どもまちづくりクラブでは、今後は子どもセンターの運営や活用について考えて行く予定です。来年秋に完成するのをぜひ楽しみにしていてください♪
(報告:仙台事務所・菅原絵美)