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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2015.05.12)

子ども82名、おとな131名が集合!!「第6回東北子どもまちづくりサミット〜ぼくらが叶える夢のまち〜」Vol.1(2015.05.12)

 

 2015年5月5日こどもの日に、東北をはじめ全国の子ども・おとな213名が一堂に会し、「第6回東北子どもまちづくりサミット〜ぼくらが叶える夢のまち〜」を実施しました。2011年6月に岩手県山田町・陸前高田市、宮城県石巻市で「子どもまちづくりクラブ」がスタートしてから約4年。子どもたちはどんな思いや意見を発表し、参加者全員でどのような話し合いが行われたのでしょうか?



 

■ 岩手・宮城・福島の子どもたち自ら、復興に向けたまちづくりや防災に関する声や活動を発表■
子どもたちによる司会で、サミット開始!まずは、3地域の子どもまちづくりクラブメンバーがこれまでの活動を発表しました。地域の復興に向け、この4年間地域の人や行政と連携して活動してきたメンバー。これまで活動に関わってくれた方々の声を紹介しながら発表を行いました。その後、第3回国連防災世界会議に参加した東北代表の子どもたちが発表。世界の防災に向けた取り組みや、それぞれの経験にもとづいた意見・意気込みを伝えました。

参加者からは「 すごいなと思ったのが、子どもたち一人ひとりが、自分たちの声だけじゃなく、おとなの声も、地域の声も聞く姿勢を持っている」「 行政や地域の方と一緒になって、結果を出しているって、すごい」等、驚きの声があがりました。


【岩手県・陸前高田市子どもまちづくりクラブ】
再建される図書館に子どもの声を反映するための活動 や、震災を風化させないために、地域の現状と復興への思いを写真で発信する「進め!高田っ子!まちづくりフォト☆第2弾」 (通称「まちフォト☆第2弾」)について紹介。当日参加できなかった陸前高田市長や図書館員の方もビデオメッセージで出演♪最後には、子どもたちがとった写真の展覧会を実施してくれた方々、今後実施する予定の方々がステージに登場し、漢字一文字で子どもたちの思いへの感想を発表しました。

 
 
 

【岩手県・山田町子どもまちづくりクラブ】
 “子どもの居場所”と“図書館”と機能をもつ(仮称)山田町子ども交流センターの企画・デザインの取り組み を紹介。メンバーが考え、山田町公認となったゆるキャラである「まつしい」も登場し、メンバー一丸となって発表♪施設のデザインを紹介する際には、メンバーが会場に飛び出し、デザインに関する突撃クイズをし、参加者を巻き込んでの発表となりました。

 

 
 
【宮城県・石巻市子どもまちづくりクラブ】
メンバーが企画・デザインし、完成した石巻市子どもセンター「らいつ」 の2014年1月の開館以降の様子を紹介。また、「らいつ」の建つ立町大通り商店街のマップづくり の企画・制作についても紹介。「らいつ」やマップができてからの商店街の変化を、お店の人へのインタビュー動画やメンバー自身の思いとともに発表しました。さらに、3月11日に発表した震災を風化させないためのモニュメントも披露。最後に、メンバーのメッセージを書いた紙飛行機を会場に飛ばし、参加者に思いを届けました!

 
 

【岩手・宮城・福島県 第3回国連防災世界会議東北代表の子どもたち】
2012年からこれまで行ってきた世界の防災に向けた取り組みを紹介した後、第3回国連防災世界会議での活動や成果を発表!“もし私が国連事務総長だったら”テーマで一人ひとりのアイデアや、これまでの活動を踏まえてこれからへの防災に対する意気込みなど、自らの経験にもとづいた意見を力強く発表しました。

 
 
 

■子どもからおとなへ!おとなから子どもへ! “未成年の主張”■
サミット後半は、参加者全員で話し合いを行いました。後半開始後、ドラの音と共に立ち上がる子どもまちづくりクラブメンバー。「 私は、国や復興庁に言いたい!他のいろんな地域でも、子どもまちづくりクラブを行えるように、今日ここであったことを、たくさんの方々に、伝えていって欲しい!」等、次々と”未成年の主張”をおとなへ訴えていきました。さらに、子どもたちの訴えにおとなも回答。前述の意見には、復興庁担当者が「復興庁のホームページメールマガジンで発信するだけでなく、全国のNPOに伝えていく」と約束してくれました♪

 
 

■ 参加者全員で話し合い!より多くの子どもがまちづくりに参加できるように!■
“未成年の主張”での子どもやおとなの声をうけ、その後、北は岩手県から南は沖縄県まで、全国から参加した子どもとおとなが一緒に話し合いを実施!“復興に向けて、もっと多くの子どもが、これからもまちづくりに参加できるようにするために何ができるか”をテーマに、話し合いました 。

 
  
話し合い後には、復興に向けて、もっと多くの子どもが、これからもまちづくりに参加できるようにするために、メガホン型のコメントシートに一人ひとりメッセージを記入。今後、これらの小さなメガホン型のコメントシートを貼りあわせ、1つの大きなメガホンをつくって、ポスターにする予定です。そして、これらの参加者の声は、8月に実施予定の「子どもまちづくりリーダーツアー2015」で、子どもまちづくりクラブメンバーが復興庁に届ける予定です。


■子どもたちは地域の一員!これからも復興に向けて歩む子どもたち■
サミット終了後、参加者から次のような感想が寄せられました!「下を向かずに今を生きる東北の子どもたちと地域のおとなの人に出会えてよかった。」「初めての参加でしたが、未来を創る子どもたち、おとなたちの意識の高さに感銘した。」「“子どもも同じ市民・住民・まちづくりの手”を改めて実感。」「同じ市民なのに、子どもたちの意見がまちづくりに反映されにくいこと、そして子どもたち自身がそれをとてもはがゆく、とてもくやしく思っていることを痛感した。」また後日、参加者の声や動画とともにサミットの詳細を報告しますので、そちらもぜひご覧ください。お楽しみに♪


(報告:東京事務所 田代光恵)


 

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