日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2014.07.22)
子どもまちづくりクラブVol.50〜岩手県山田町〜(2014.07.22)
山田町子どもまちづくりクラブ「けっぱれ山田Toekomst」(通称・KYT)が2013年10月から作成を進めてきた山田町カルタが、ついに完成しました!現在、地域の子どもたちがカルタを通して“山田の魅力”を再確認できるように、作成に協力してくれた各学校を回り、山田町カルタを配布しています。今回は、KYTメンバーと一緒に山田町カルタを町内で普及している様子をお届けします。
■KYTメンバー自ら、山田町カルタを学校で紹介■
山田町カルタは、KYTメンバーが中心となって、その題材や句、絵札まで、地域の子どもやおとなと一緒に作り上げました。山田町カルタの目的は、その作成を通して、山田の復興に向けて地域の子どもやおとなを巻き込んで活動するだけでなく、カルタのテーマでもある“山田の魅力”を町内外に発信していくこと。そのため、完成をゴールとせずに、KYTメンバーは現在その普及に向けて活動しています。
2014年7月8日には、中学3年生のKYTメンバー2名が中学校の朝礼にて発表。
「たくさん集まった町民の思いがつまった句を70に絞り込むのが大変でした。でも報告会で実際にカルタ大会をやって、詠み手の自分も楽しかったし、参加者も楽しんでくれているのが伝わって、とてもうれしかったです。作ってよかった〜と心から思いました」
「霞露ヶ岳や十二神山など知りませんでした。こんなにも“山田の魅力”があるんだと作成して、気付き、知れてよかったです。山田町カルタは完成が目的ではなく、みんなに使ってもらうことが大切なので、ぜひ遊んでみてください」と全校生徒に呼びかけました。
また、2014年7月15日には、今度は小学校にて、小学6年生のKYTメンバーが発表しました♪全校児童へ山田町カルタに興味をもってもらおうと、山田町の地域の人々や小・中・高校生で作成したこと、200以上ある句の中から70句に絞り込んだこと、山田の方言も活用したこと、KYTメンバーが生みだしたキャラクター「まつしい」登場していることなど、その特徴を伝えるメンバー。最後に、「集まったたくさんのアイデアや題材を見た時うれしかったです。できたカルタでこんなにもみんなが楽しんでくれて、やっぱり作って良かったと思いました。町内の学童や小・中・高校に配布します。みんなで使ってもらってもっと“山田の魅力”を知ってもらいたいので、ぜひ遊んでみてください」と呼びかけました。
他のメンバーも、校内の広報紙に紹介文を載せるなどして、子どもから子どもへ、山田町カルタを広めています。
■学校との連携で、山田町カルタを通じて“山田の魅力”を発信中■
KYTメンバーが在籍しない町内の学校では、スタッフから朝礼や全校集会、お昼の放送を利用しながら、山田町カルタの紹介し、配布しました。
ある小学校では、山田町カルタについて紹介したお昼の放送の後、さっそく山田町カルタを見られるようにと、校長先生自ら展示コーナーを設けてくださいました!
作成を通して、地域の子どもとおとなをつないできた山田町カルタ。KYTメンバーは完成後もその活用を通して、地域内のつながりを深め、町外にもつながりを広げていきます。これからも“山田の魅力”を発信し、山田町をより多くの方々に知ってもらい、山田町を盛り上げていけるよう、KYTメンバーは活動をしていくので、応援よろしくお願いします。
(報告:遠野事務所 山田心健)