日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2014.04.06)
子どもまちづくりクラブVol.46〜岩手県陸前高田市〜(2014.4.6)
復興に向け活動している陸前高田市子どもまちづくりクラブ「絆〜save the hope TAKATA〜」(通称・絆クラブ)。2014年2月から陸前高田市の子どもたちの声を市長らに届けようと「進め!高田っ子!まちづくりトーク☆第2弾」(以下「まちトーク☆第2弾」)を企画してきました。前回の準備の様子に続き、今回は3月26日に実施した「まちトーク☆第2弾」当日の様子をお届けします♪
■しっかりと意見交換をするために、みんなで準備!■
今回の「まちトーク☆第2弾」でも司会や活動発表などはメンバーが行います。前回の活動で決めた役割にもとづいて各自発表の練習をし、リハーサル。中には「家で練習してきた!」というメンバーも。
メンバー同士で「もっと前を見た方が伝わるよ」「本番はマスクをとった方がいいかも」とアドバイスします。
■いよいよ本番!「進め!高田っ子!まちづくりトーク☆第2弾」■
戸羽市長、久保田副市長、山田教育長、佐々木一義市議を迎えて、いよいよ本番がスタート!まずは緊張をほぐすためのゲーム♪「進め!高田っ子!まちづくりフォト☆」で撮った写真をパズルにし、話し合いの2つのグループが競い合いながら、写真を完成させます。どんな思いを込めて写真を撮影したのか紹介し、空気が和んだところでいよいよ本題に入っていきます。
まずは久保田副市長ら陸前高田市の復興計画について地図を使いながら説明していただきました。
それに対して、テレビ番組をまねてサイコロを使って質問!サイコロには事前にメンバー同士が話し合って決めた質問が各面に書いてあります。「災害公営住宅は適切な数か」「高田の魅力は何か」「自然を壊さないような復興の仕方とは」といった質問に、市長・副市長・教育長・市議会議員のみなさんが答えていきます。「高田の魅力はみんなでつくっていくもの。今日意見交換をする建設予定の図書館もみんながたくさんアイディアを出してくれたら魅力の一つになる。あれがあるから高田に行きたいな、と思ってもらえるようなまちづくりをしたいね」と市長。
復興計画に対する疑問がとけたところで、グループにわかれて意見交換。今回のテーマは“こんな図書館あったらいいな”。「飲食OKがいい!」「みんなが交流できるフリースペースがほしい!」「書いた絵や文学を発表するコーナーがほしい!」「小さい子どものために読み聞かせをしたらいい」とでてくるたくさんのアイデア。市長や副市長から他県の事例を紹介してもらうと、メンバーも興味津々でした。
意見交換後には、戸羽市長から「みんなでもう一度話し合って、意見をまとめて、要望書を提出してほしい」との声がありました!
■メンバー同士で一日の活動をふりかえり■
本番が無事に終了した後は、メンバー同士でふりかえり。
「話し合いが充実していて時間が短く感じた」「楽しくいっぱい話せた!」と満足そうなメンバー。「図書館のアイデアをまとめて要望書を提出したい人?」というスタッフの質問に、全員が元気に手を挙げていました。
〜メンバーの声〜
・聞きたいこと(公営住宅)を聞けたし、意外と市長さんたちはフレンドリーだと思った。(小6・女子)
・子どもの意見で未来がかわるから(もっと子どもの意見を大人や社会に伝えたい)(小6・男子)
・わからないことがわかった(中1・男子)
・図書館など自分達で本当につくっていけるんだなぁと驚きました。「意見書つくったらいいよ」と言ってくれてうれしかった。とってもワクワクしている。(高1・女子)
今回の「まちトーク☆第2弾」を通じて、今後の活動につながるものを得た絆クラブ。後日当日の様子をまとめた動画とメンバーの感想をお届けする予定ですので、ぜひご覧ください!
(報告:遠野事務所 木下秋葉)