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「意見を言って、地域に貢献できた」(2011.12.23)

日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2011.12.22)

子どもたちが山田町に意見書を提出
「意見を言って、地域に貢献できた」(2011.12.23)

 
セーブ・ザ・チルドレンでは、2011年10月から子どもまちづくりクラブのメンバーを対象に、「Hear Our Voice3〜復興計画に関する聞き取り調査〜」を実施しています。昨日は、この活動の一環として12月19日に陸前高田市の子どもまちづくりクラブのメンバーが意見書を提出した様子をお伝えしましたが、今日は12月21日山田町での意見書 提出の様子をお伝えします。


■準備万端!事前打ち合わせ■
 
「子どもまちづくりクラブ」メンバーを代表して参加したのは、小学6年生男子1名、中学2年生女子2名、中学3年生男子1名、女子1名の計5名です。「子どもも山田町民なんだから、子どもの意見を捨てないで欲しい。」と、気合十分でした。

事前打ち合わせでは、一番伝えたいことを強調して伝えられるように、発表の順番を変えるなど、工夫をこらしました。さらに、今回の取材に来た報道関係者から意見書の渡し方を教わり、準備万端です。
 


■聞きたいことが聞けた、意見書提出と意見交換■

意見書提出は、沼崎町長、岩船教育長、各課課長など21名がずらりと並ぶ中での実施となりました。
 


まずはメンバーが意見書 を丁寧に読み上げました。
 


そして、「復興にとり入れてください」というメッセージと共に、沼崎町長に意見書を手渡しました。教えてもらったとおり、きちんと手渡すことができました。
 
その後、メンバーから「津波が来た地域で家を建ててもいい場所はいつ決まるんですか?」「仮設住宅には長くて何年までいられるんですか?」などの質問をしました。これらの質問は、受験前に落ち着いた環境に引っ越したいがどこに家を建てられるのか分からない、仮設住宅から新しい家に住む目途がつかず心配、という、メンバーたちがいつも不安に思っていることから出た質問です。
これらすべてに対して、沼崎町長はメンバーと対話をしながら「順調にいけば25年度には工事を始められる」「新しい家が決まるまでは仮設住宅にいても大丈夫」と、答えてくれました。

最後に、沼崎町長、岩船教育長から、「復興計画を策定した後も、みんなの意見も取り入れていく。丈夫な防潮堤をつくってほしいということに関しては、具体的事業にいかしていきたい」といったメッセージをいただき、なごやかに終了しました。
 
前列左:沼崎山田町長、右:岩船教育長
後列:子どもまちづくりクラブメンバー

終了後、メンバーに「どうだった?」と聞くと、「真剣に聞いてくれて、前向きに考えてくれて良かった。」「いつ引っ越せるのか不安だったから、聞けてほっとした。」という答え。
これからも意見を言ってみたいか聞くと、そうだと答えるメンバー。理由を聞くと、「意見を言うことは地域に貢献できることだから。今日は意見を言って、貢献できた。」と、山田町民として自分のまちのために行動できたことを誇りに感じている様子でした。


次回は、12月23日石巻市の子どもまちづくりクラブのメンバーが亀山市長に意見書を提出しに行く様子をご報告いたします。ぜひ楽しみにしていてください!

(報告:仙台事務所/中村悠)

 

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