日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2015.05.15)
子どもまちづくりクラブVol.67〜岩手県山田町〜(2015.05.15)
■(仮称)山田町子ども交流センターへの期待!行政をはじめとする地域の方々の声■
(仮称)山田町子ども交流センター(以下センター)の企画・デザインは、行政、図書館職員、まちづくり関係者など多くの地域の方々と協力し、子どもたちが基本構想をまとめてきました。そこで、地域の方々と歩んできたことが全国から参加したサミット参加者にも伝わるように、発表の一部で地域の方々から、センターへの期待を発表してもらいました。
〜山田町教育委員会生涯学習課 木村さん〜
このセンターは図書館機能を持つ施設ということで、構想時点からいろいろ子どもたちの活動を見てきました。最初の原案の時は本当にできるのかな、と思っていましたが、だんだん現実性が出てきました。今日の発表も、今まで何回か発表を見てきたのですが、とても素晴らしい発表でした。図書館の構想がどんどん良くなっていくのと同時に、子どもたち、みなさんも成長しているんだなぁと、一緒にリンクしているような感じで見ていました。山田には子どもたちのためのこういった施設がないので、今までの活動を支えていただいたセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに感謝するとともに、子どもたちのみなさんががんばったんだなぁという感想を持ちました。
〜山田町商工会会長 阿部さん〜
この施設は、私ども商工会と行政が一体となって復興計画を進めている地域にできます。共同店舗は今年の9月着工、この施設は7月着工の予定になっていますので、子どもたちの交流施設、おとなの交流施設、商店街、これが一体となって山田の復興がなされるものと思っております。KYTのみなさんの純粋な気持ちでの山田の復興にかける思い、必ずや山田の復興の力強い原動力になると思っております。これからもがんばってください。
〜山田町子どもまちづくりクラブメンバー保護者代表 金浜さん〜
夢や希望、たくさんの人の思いがつまったセンター。笑顔が集まる施設になると期待しています。一人の保護者として、また地域の一住人として生温かく見守っていきたいと思っておりますので、これからも子どもたちをよろしくお願いします。
〜山田町立図書館館長 山根さん〜
みんなの夢や希望、アイデアがたくさんつまったセンターの完成がとても楽しみです。山田町立図書館としても、センターを利用するみなさんが活用するような企画展をたくさん考えてお待ちしております。
〜山田町ゾンタハウス 佐藤さん〜
良い施設には完成というものはないのではと思います。常に使う人に合わせて変わっていけること。そのためには使うだけの施設ではなくて、自分のものだという自覚と責任を持って、つくりながら使っていってほしい、いや使っていきましょう、みんなで。それから、ここの中高生たちも期待しているので、彼らが使える時間まで開けてくれると嬉しいです。KYTのみなさんよろしく願いします。
※山田町ゾンタハウスは被災地の子どもたちの学びの場を支援する施設です。
〜山田南小学校校長 近藤さん〜
センターはみんなのほっとする居場所であり、おとなから子どもまでが交流できる場です。学校では図書館として子どもたちがたくさんのことを調べる学習に活用していきたいと思います。未来に向かって、みんながんばれ!
■センターの完成に向けて、これからも歩む子どもたち■
サミットの発表最後にはメンバーから、「メンバーや地域の人たちと話し合いをする中で、山田の特徴が分かるようなアイデアがあり、すごく良いなと思うことがたくさんありました。子どもの居場所を作りたいという思いで、子どもだからこそ思いつくたくさんの意見を考え出すことができました。今の山田は公園が仮設住宅になっていて、遊べる場所が少ないので、センターができたら友達と遊んだり、漫画を読んだり、休憩をしたりできるので、たくさんの利用者がいると思います。ここまで進めてこれたのは、山田町の地域の方々をはじめとするみなさんのおかげです。ありがとうございます。これからも完成に向けてメンバー一丸となってがんばっていくので、応援よろしくお願いします!」と声があがりました。
今後メンバーは、地域の子どもたちの声を集約し、行政をはじめとする地域の方々と連携しながら、運営に向けて利用方法などを検討をしていく予定です。これからもセンター完成に向けて力強く歩んでいきますので、これからもみなさん応援よろしくお願いします♪
(報告:遠野事務所 石田有香)