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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2015.03.24)

三県の子どもたちが参加!第3回国連防災世界会議Vol.2(2015.03.24)

 

2015年3月14〜18日まで仙台で開催された第3回国連防災世界会議に、岩手・宮城・福島県の子どもたちの代表メンバー3名、さらにインドネシア・ペルー・モンゴルの子どもたち3名の計6名が参加しました。子どもたちは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンも参加するグローバルネットワーク「気候変動の時代を生きる子どもたち」の活動の一環として、今回の機会をえました。子どもたちは政策決定者等が参加する分科会にも参加しながら、防災の新たな国際的な行動枠組みに子どもの声を反映しようと働きかけました。今回はその働きかけの一つとして制作したビデオメッセージを紹介します。

一人ひとりの災害の経験や防災に向けた活動をもとに、東日本大震災を経験した東北の子どもたちをはじめ世界の子どもたちは、何を訴えたのでしょうか?ぜひ子どもたちの声に耳を傾けてください。




■世界の子どもたちからのメッセージ“もし私が国連事務総長だったら”■


「おとながフォローして、被災したときに子どもならではの思いや経験を伝えていける環境づくりをします。」(岩手県・15歳・女子)
「私は食料を備蓄し、代替の食糧資源や干ばつに強い植物を探すことで、干ばつの災害リスクを減らすようにします。さらに、 少なくともコミュニティに一本は植林をすることを奨励します。」(インドネシア・16歳・男子)
「どんなに大きな災害が起こった場合でも、子どもの笑顔が見れるように、子どもが外で遊べる場をつくりたいと思います。」(宮城県・16歳・女子)
「私は、すべての国が、人々が防災(災害リスク軽減)の重要性を理解できるようになる防災訓練やゲームを実施するために、すべての学校を訪問することを提案します。」(ペルー・17歳・女子)
「すべての国で“1人3本植林する”というグローバルキャンペーンを始めます。」(モンゴル・15歳・男子)
「私は今の福島の子どもが置かれている状況を二度と繰り返さないよう、絶対原発事故が起きないような防災対策を世界に義務づけます。」(福島県・15歳・男子)
「私は防災(災害リスク軽減)を優先し、子どもや女性、障がい者の本当のニーズにあった効果的な仕組みを作ります。また、すべての国が国家政策の中に防災(災害リスク軽減)に関する行動計画を位置づけ、学校カリキュラムに統合することを提案します。」(カンボジア・19歳・女子)


■子どもたちの声が新たな防災の国際的な行動枠組みに反映■
第3回国連防災世界会議の最終日18日、2015年から2030年までの防災に関する国際的な行動枠組み「仙台防災枠組」が採択されました。採択文書にはステークホルダーの役割に関して言及された項目がありますが、その中で子どもと若者の役割も下記のように明記されました。
“Children and youth are agents of change and should be given the space and modalities to contribute to disaster risk reduction, in accordance with legislation, national practice and educational curricula;”
“子どもと若者は変革の主体である。法律や国家施策、教育カリキュラムに合わせて、防災(災害リスク軽減)に貢献できるように、場や機会を提供されるべきだ。”


これは、各県の代表メンバー3名および世界の子どもたち、さらに世界中から多くの若者が、子ども・若者フォーラムに参加し、本体会議分科会での発表等を通じて、政策決定者に働きかけてきた結果といえるでしょう。


会議最終日には、閉会式に参加しようと待っていた子どもたちや若者に対して、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)の関係者からは、「10年前の会議では、本体会議にこんなにも多くの子どもや若者の姿はありませんでした。それが今回はみなさんのような子どもや若者が参加し、発言をし、とても頼もしく感じました。15年後の会議には、みなさんが今度は政策決定者等の立場で参加しているかもしれないですね」との声がありました。


■“子どもと若者は変革の主体者”■
今回、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、グローバルネットワーク「気候変動の時代を生きる子どもたち」の一員として、41名の子どもたち自ら3県の代表メンバーを決定した昨年末の第3回「世界の防災に向けて、私たちが伝えたいこと!」ワークショップ、東北をはじめ世界の子どもたちの事前ワークショップや第3回国連防災世界会議での活動を企画・運営。世界の子どもたちが防災に向け、声をあげ、参加できるように、サポートしました。
後日、3月12〜13日の世界の子どもたちによる事前ワークショップ、14〜18日の会議中の子どもたちの様子や声を報告します。子どもたちのパワフルな活躍ぶりをぜひお楽しみに♪


(報告:仙台事務所 津田知子)


 

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