日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2012.10.26)
子どもまちづくりクラブVol.13〜岩手県山田町〜(2012.10.27)
活動が始まって1年を越えた子どもまちづくりクラブでは、岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市でそれぞれ、地域の方々と連携しながら、子どもたち自身が復興に向けた活動を行なっています。その中で今回は、岩手県山田町の子どもまちづくりクラブ「けっぱれ 山田 Toekomst」(通称KYT)の活動近況を紹介します。
KYTでは今年の7月から、地域の方々の復興に対する意見や思いをインタビューし、インターネットやニュースレター等を使って情報発信していく「まつしいの足跡〜山田町めぐり〜」を実施!
メンバーだけでなく、地域に住むいろいろな人からも復興に対する考えを聞くことで、あらためて山田町のまちづくりについて考え直すことができました。そうした思いを受け、今後の「まつしいの足跡〜山田町めぐり〜」ではいよいよ町長や商工会の方にインタビューを実施し、まちづくりに関する意見交換をする予定です!!
■高校生メンバー自ら、山田町長への活動紹介■
それに先がけ、2012年10月15日(月)KYTを代表して、高校生メンバー3人が7月に新任した佐藤信逸山田町長へ今までの活動紹介を行いました。
初めは緊張していたメンバーですが、自己紹介の際に、名前とともに各自のニックネームを伝えると町長から笑いが起こり、一気に打ち解けた雰囲気に♪
互いに自分の役割を事前に確認中
活動紹介中
町長はメンバーからの活動紹介を聞いた後、メンバーのまちづくりのアイディア一つ一つに対する感想や復興の現状を説明してくれ、さらには早速ニックネームでメンバーに声をかけて、質問を促してくれました。
それぞれが聞きたいことを町に質問!
そこでメンバーからは、
「自分たちの活動をどう思うか」
「JR山田線をBRTで仮復旧してほしい」
「まちが暗いので街灯をもっとふやしてほしい」
と質問!!
それに対して町長や同席していた教育委員会や復興推進課の方々からそれぞれ
「思いが伝わってくる。病院や商店街のことを詳しく調べており、刺激を受けた」
「BRTだと残っている線路を撤去する必要があるため、時間も費用もかかる。住民アンケートや近隣市町からは鉄道の再開を望む声が多いため、今後話し合いを通じて直接再開を働きかける予定」
「通学路や仮設住宅は復旧してきているが、電気を引いてこなければ難しい面もある」
と答えてもらいました。
また、メンバーが「まつしいの足跡〜山田町めぐり〜」として町長にインタビューしたいことを伝えると、町長はその場で快諾、すぐに予定を調整してくれました。
そのため、11月には山田町のまちづくりに対するさらに深い質問や意見交換をKYTメンバーと町長で行ないます。ぜひ楽しみにしていてください!
〜参加メンバーの感想〜
・町長にいろいろ聞けて良かった!11月の時には今日以上に深い質問して、いろいろ聞きたいです。
・思ったことを話せた。
・町長がやさしかった。(自分が)かみかみだった
(報告:遠野事務所・山田心健)