日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2013.06.03)
三県の子どもたちが参加!第4回防災グローバルプラットフォーム会合Vol.2(2013.06.03)
2013年5月21〜23日までスイス・ジュネーブで国連主催の第4回防災グローバルプラットフォーム会合が開催されました。岩手・宮城・福島県の子どもたち4名も参加し、東日本大震災を経験した子どもたちの思いや意見を国際会議で届けました!今回は、本会議に先がけ行われた事前ワークショップに世界中から集まった子どもたちと参加した様子をお伝えします。
■ジュネーブへ向けて、いざ出発!■
5月17日仙台市内で記者会見した子どもたち。3月末に実施したワークショップ で子ども同士が決めた高校生4名が、代表メンバーとして5月18日ジュネーブに旅立ちました。海外渡航がはじめてのメンバーもいる中で、途中オランダでジュネーブ行きの乗継便がキャンセルになり、フランス経由に変更になるというアクシデントも「一日に三ヶ国もまわれた」と前向きな代表メンバーでした♪
■7ヶ国14 名の子ども・若者が集合!■
5月19日から2日間は本会議参加に向けた事前ワークショップにカンボジア・ベトナム・レソトなど世界中から集まった子どもたち14名とともに参加。はじめは時差ボケに加え、英語をはじめ多言語が飛び交う環境にやや緊張気味でしたが、聴覚障がいのあるインドネシアの参加者から手話を使っての自己紹介を教えてもらうと、徐々に言語の壁を超えてコミュニケーションをとりはじめていきました。
言葉なんてなくても気持ちは充分に伝わる
自己紹介や会議概要の説明の後は、“Learning&Sharing(学びと共有)”ということで、話し合いスタート。防災(災害リスク軽減)のための子ども憲章の5つの項目にそって、自分の経験に基づきながら意見を出し、各国の防災の取り組みを子どもの視点から共有し合います。「聴覚障がいのある子どもたちにもわかるように映像を使うという手法がいいと思った」、「自分の地域でも子ども同士なかなか経験を共有できないので、もっと日本でも世界でも子ども同士が共有していくことが必要」と色んな気づきがあったメンバー。ワークショップは約7時間にもおよびましたが、最後はたくさんあるポストカードから自分の気持ちを表すポストカードを選び、今日の活動を振り返り、あっという間に終わった1日目でした。
お昼もたくさん食べて、いろんなこと学んで、おなかいっぱい
■5月20日:本会議の議論に子どもの声を反映するために話し合い■
前日に続き、互いの経験や防災の取り組みを共有。「発言をしてる人と、ほとんどしていない人がいたから、国ごとに時間を区切って行うなどのバランスのとれたワークショップを求める」という日本代表メンバーの前日のフィードバックをさっそく反映し、各国ごとにグループに分かれ、意見交換スタート。
日本代表メンバーはカンボジア・ベトナムと、その後レソトの子どもたちと話し合いました。ベトナムの障がいのある子どもの話を聞くと、「障がいのある子どももそうでない子ども、さらに大人も一緒に防災研修していてすごいと思った」と、またレソトの災害前から復旧・復興まで一連のプロセスにそっての防災の取り組みを聞くと、「日本でも使えたらいのではないか」との声があがりました。
日本にも役立つ方法?アイデアがあったし、子どもたちすごい!
その後は、今回の第4回防災グローバルプラットフォーム会合でも大きく議論された兵庫行動枠組について共有。2005年に策定された兵庫行動枠組が2015年国連防災世界会議にむけてどのように策定されているのか、防災(災害リスク軽減)に向けた子ども憲章がその策定にどのように関係するのか、これらの国際レベルでの策定が子どもたち一人一人にどのような影響を与えるのかなど、やや難しそうな内容もタイムラインや図を使った説明を聞き、新たに学んでいきました。
兵庫行動枠組について内容も理解できたし、プロセスも把握できた
5時間のワークショップを終えた後は、お楽しみイベント!スイス・レマン湖に観光にいき、船の上では写真をとりながら各国の子どもとの交流を楽しみました☆
次回は、5月21〜23日の本会議の様子をお届けします。2日間の事前ワークショップの結果、日本代表メンバーが世界の子どもたちとどのようにSpeak Outしたのか、ぜひご覧ください!
(報告:仙台事務所 津田知子)