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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2013.12.05)

東北の子どもたちが子どもの権利条約フォーラム2013で活動を発表!(2013.12.05)

 
地域の復興に向け実施している子ども参加によるまちづくり事業“Speaking Out From Tohoku〜子どもの参加でより良いまちに!〜”。その活動の一環として、岩手県山田町、陸前高田市、石巻市の子どもまちづくりクラブメンバーが2013年11月16〜17日に東京都にて開催された子どもの権利条約フォーラム2013(以下フォーラム)に参加し、活動報告をしました。

■子ども同士で話し合って代表メンバーを決定■
東京での実施ということもあり、各地域2名ずつの参加となった今回のフォーラム。「参加したい!」というメンバーが多かったので、各地域で誰が代表として参加するか、メンバー同士が話し合って決めました。
ある地域では、フォーラムに参加したいメンバーが一人ずつその理由を言った後、メンバーによる投票で代表メンバーを選考!メンバーからは投票する際の視点として「自分たちの活動を伝えてきてくれる」ことだけでなく、「これからの活動を支える若い世代に行って欲しい」といったこともあがり、フォーラムへの参加の意味を考えて話し合いがされる場面も。


■リレートーク:全国から集まった参加者に活動報告♪■
フォーラム初日。久しぶりに三地域のメンバーが合流し、新幹線の中から打ち合わせです。代表メンバーが決まった時に、スタッフから「発表内容を考えて来てね」と声をかけていましたが、全員がこれまでの活動で作成した発表資料を読んできていました。中には、発表内容を原稿用紙に書いて練習をしてきたメンバーも。3地域のメンバーでそろって発表内容を共有し、地域をこえてアドバイスしあいながら準備を進めます。


そして、いよいよフォーラム開始!オープニングセレモニーのリレートークでは、全国から集まった子どもたちとステージにあがり、子どもまちづくりクラブの活動紹介や翌日行う分科会のPRを行いました。
 

■分科会:思いや意見をSpeaking Out!!■
2日目は、分科会にて子どもまちづくりクラブの報告会。

参加者22名に対して活動発表を行った後に、各地域のブースに分かれ意見交換。参加者から「復興ではなくまずは復旧だ、という意見もありますが、どのように思いますか?」と聞かれたり、逆にメンバーから参加者に「いま被災地はみなさんの地域でどのような風に見えますか?」と聞くなどのやりとりがありました。
 
 
意見交換の後は、各メンバーが「子どもまちづくりクラブに入ってからの自分の変化」を漢字一文字で発表!6名のメンバーの思いのこもった漢字は、前、踏、伝、話、繋、自。その一文字を持って参加者全員で記念写真を撮り、無事終了しました☆ 


〜参加したおとなの声〜
・ここまでしっかり地元への愛があり、想像力のある子どもたちの存在は地域の復興には欠かせない存在だと思います。(神奈川県・・女)
・活動に参加する前はネガティブだった子どもたちが活動を通じて明るく元気に前向きに変わっていっている様子が伝わってとても活動の意義を感じられました。(東京都・男)

〜参加した子どもの声〜
・私の知らない所でみんなで協力してがんばっていることに気づいたし、それをまなんでいこうと思います。(神奈川県・小学生・女)
・私も最近自分が変わり、一人一人が変わっていくと周りも嬉しいし、たくさんの方が喜ぶくらい大切な事だと思ったからです。(愛知県・中学生・女)

■全国から集まった子どもたちと交流!■
分科会以外にも、フォーラムでたくさんの経験をしたメンバー。初日は子ども・ユース企画に参加して「子どもの権利」に関する意見交換♪夕方は交流会にて、SOFT中間報告書2『Action』を使いながら他団体の子どもたちに活動のPRをしたり、逆にどんな活動をしているか聞いたり。2日目の午後も、それぞれが行きたい分科会に参加して、積極的に質問するなど、動き回っていました。
  
子ども・ユース企画で意見交換するメンバー     メッセージボードにそれぞれの夢を掲載♪
 
交流会にて、翌日の分科会のPR!                   他団体の子どもたちと交流☆

                                        みんなで記念写真♪

終了後に、「他の団体がやっているみたいに活動の名刺を作りたい!」「報告会ではセレモニーでやっていたような音楽を使った楽しいことをしたい!」などと話していたメンバー。代表メンバーとして、子どもまちづくりクラブみんなの思いや意見を伝えるとともに、自分たちの活動の参考になることをたくさん吸収したようです♪
 
■これからもSpeaking Out From Tohoku!!■
今回参加したあるメンバーは、こう語っています。
実際に分科会をしてみて、自分たちの活動のことを初めて聞く人でも、「良い活動」「おもしろい活動」と評価してくれる人が多くてうれしかったです。
また、「被災地のことを知りたくても、情報が少ない」という参加者の声に対し、少しでも被災地のことを考えてくれているんだな、と思い、震災が完全に風化していないんだな、とほっとしました。
そして、多くの人が活動に興味を持ってくれて、質問など他地域からの声を受けて、KYTメンバーで、今まで以上に深い、よりよい意見を出し、色々な人から、もっと興味を持ってもらえるような活動にしていけたらなぁと思います。

また、別のメンバーからはこんな声も。
分科会では、自分の考えや思いを話すことができた。それは、みんなが、「子ども」としてではなく「一人の人間」として聞いてくれたからだと思う。
これからの活動では、大人の意見をとり入れながら、僕たちにしかできないまちづくりをしていきたい。

子どもたち自身も語っているように、フォーラムへの参加は、これからの活動でこの学びを活かしていくことにも意味があります。代表メンバーは今回の経験を他のメンバーに報告し、三地域の子どもまちづくりクラブメンバーはこれからも地域の復興に向けて活動をより良くしていきます。今後とも、みなさまの応援、ご協力、どうぞよろしくお願いいたします!

(報告:遠野事務所 中村悠)

 

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