日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2015.05.19)
子どもまちづくりクラブVol.68〜岩手県陸前高田市〜(2015.05.19)
陸前高田市子どもまちづくりクラブ「絆〜save the hope TAKATA〜」(通称・絆クラブ)は再建予定の市立図書館に子どもの声を反映させようと2014年3月以降活動中。5月5日に開催された「第6回東北子どもまちづくりサミット」で、その取り組みを発表しました!今回はサミットで紹介した戸羽市長はじめ地域の方々の声をお届けします。
■これからも一緒にまちづくりを!行政をはじめとする地域の方々の声■
再建予定の図書館へ子どもの声を反映するために、絆クラブは、行政、図書館職員など地域の方々と連携して活動してきました。そこで、サミットに参加した全国の子どもやおとなのみなさんにもその取り組みが伝わるように、発表の一部で地域の方々の声を紹介しました!
〜陸前高田市 戸羽太市長〜
子どもまちづくりクラブの皆さんにはこれまでも陸前高田市の復興に対して様々な意見をいただいています。本当にありがとうございます。被災した陸前高田市の新しい図書館をどうするかということで、みなさんから色々なアイデアをいただいてきました。
今陸前高田市の教育委員会を中心にして具体的な話し合いが始まったところです。しかしまだまだみんなの声が聞けていないなというのが私の感想です。そういう意味ではこれから具体的な詳細設計に入っていくわけですが、その前の段階で子どもまちづくりクラブのみなさんに、さらに市内の子どもたちの声をとってきてもらいたいなと思っています。
図書館に関わらずこれからの復興の中で大事なことがたくさんあります。陸前高田市の新しい魅力を作っていく、そのためにもこれからの子どもまちづくりクラブのみなさんのさらなる活躍を期待しています。どうかがんばってください。よろしくお願いします。
〜陸前高田市立図書館 長谷川さん〜
陸前高田市ではこれから新しい図書館をつくる計画があります。そこで小学生、中学生、高校生のみなさんの意見をたくさん取り入れて、みなさんが使いやすい図書館にしていきたいと思います。みなさんがもし大学等で陸前高田市を離れても、また戻ってきて賑わいのある暮らしやすい陸前高田市を一緒につくっていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。
〜ちいさいおうち 中井さん〜
ちいさいおうちにある本の中からみなさんが選んでお勧めの本をこのように素敵なポップにしてくださいました。館内で紹介をしたら、利用している子どもたちも手に取って興味深く見て、本を借りていきました。
本の色々な力を得て、みなさんが将来素晴らしいおとなになってもらえたらと思います。そしてそれをみなさん自身、周りの人たちにたくさん発信していってほしいと思います。図書館はいつもそのお手伝いができる施設です。どうぞこれからも利用してください。よろしくお願いします。
〜陸前高田市役所都市計画課 永山さん〜
絆クラブのみなさんには活動を通じてなかなか子どももおとなも知ることができない復興の状況を知ってもらいました。まちづくりをしていくためには知ることが大事なのでそれをやってくれていることを頼もしく思います。図書館のこともそれ以外のまちづくりのこともぜひこれからも協力をよろしくお願いします。
■子どもの声の反映に向けて、これからも歩む子どもたち■
絆クラブメンバーは昨年3月の「進め!高田っ子!まちづくりトーク☆第2弾」以来、再建予定の図書館に子どもの声が反映されるために活動し、昨年10月からは現在ある市内の図書館についてより詳しく知るために、図書館を利用してきました。そして、その活動内容をまとめた「夢の図書館レポートその1」を企画・制作し、2015年年2月についに完成!子どもたちをはじめ地域の方々に図書館に関心を持ってもらうため、市内の小中学校やお店に配布しています。
※「夢の図書館レポートその1」はこちら
今後絆クラブメンバーは、図書館の再建に向けて、市内の子どもたちの意見を市に届けるために活動していくので、みなさん応援よろしくお願いします☆
(報告:遠野事務所 木下秋葉)