(公開日:2026.10.19)経済的に困難な子育て世帯<中学・高校の就学費用負担>実態調査
私立高校の教育費が増加、「学校納付金」は前年の約2倍に
「高校無償化」でも「私立は選べない」が約3割
子ども支援専門の国際NGOである公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(理事長:井田純一郎、本部:東京都千代田区、以下セーブ・ザ・チルドレン)は、経済的や生活上の困難がある子育て世帯を対象に、中学・高校の入学・就学に関わる費用の一部を支給する給付金事業を実施しました。この度、本事業を利用した世帯を対象に実施したアンケート調査の結果から、授業料以外の費用に対する経済的支援の拡充や、私立高校の授業料以外の教育費の実態把握と対応策の検討といった提言をまとめた報告書を本日10月19日に発表します。
2026年5〜6月に実施した本調査の結果では、今年4月開始のいわゆる「高校無償化」(授業料を支援する高等学校等就学支援金制度の改正)後も、授業料以外の費用が進路選択に影響していることが明らかになりました。私立高校の教育費が増加し、特に「学校納付金」が2025年の約2倍になっていることや、学びに必要な購入品(制服やパソコン・タブレットなど)の負担が家計を圧迫。進学先として私立高校は選択肢に入れられなかった、という回答も目立ちました。
セーブ・ザ・チルドレンは、困難な状況にある子どもの“学ぶ権利”を保障するため、「授業料以外の費用に対する経済的支援の拡充」や「学用品の備品化(学校への備え付け化)」といった提言も報告書内にまとめ、文部科学省をはじめとした関係省庁に提出します。
■調査結果報告書はこちら:https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-shinnyugaku_riyo2026.pdf
<調査結果から明らかになったこと(一部抜粋)>
有効回答数:経済的に困難な状況にある全国45都道府県の保護者(大半がひとり親世帯・女性)425 人と中高生125人。
1.私立高校の教育費の増額
卒業・入学時に実際にかかった費用をたずねたところ、私立高校に進学した高1の保護者の回答において、入学金や学校納付 金などほぼすべての項目で2025年調査より増額していた(表1)。「高校無償化」によって、私立高校でも授業料の負担が軽減された一方で、授業料以外の負担が増えている現状が明らかになった。
2.学校生活に必要な購入品、多くが世帯負担
中学・高校の入学時、学校指定の制服や運動着を個人で購入するよう求められた割合が高いことが分かった。また、小学校入学から現在に至るまでに各世帯が購入したことのある物品をたずねたところ、絵の具セット、書道セット、裁縫セットなどの購
入経験がある世帯が8割を超えた(グラフ1)。
3.パソコン・タブレットの負担重く、備品化(学校への備え付け化)を望む声多数
保護者も中高生も6割以上が、学校に備え付けにした方がよいものとして、「パソコン・タブレット」を選択した(グラフ2)。
4.「高校無償化」後も、授業料以外の費用が進路選択に影響
「高校無償化」によって進路選択に影響があったか、高校1年生にたずねたところ、「結局授業料以外の出費があると思ったため、私立は選択肢に入れられなかった」という回答が27.0%と最も多い回答となった(グラフ3)。
<主な調査結果> *調査報告書内のグラフ番号は※を参照。
2026年5〜6月に実施した本調査の結果では、今年4月開始のいわゆる「高校無償化」(授業料を支援する高等学校等就学支援金制度の改正)後も、授業料以外の費用が進路選択に影響していることが明らかになりました。私立高校の教育費が増加し、特に「学校納付金」が2025年の約2倍になっていることや、学びに必要な購入品(制服やパソコン・タブレットなど)の負担が家計を圧迫。進学先として私立高校は選択肢に入れられなかった、という回答も目立ちました。
セーブ・ザ・チルドレンは、困難な状況にある子どもの“学ぶ権利”を保障するため、「授業料以外の費用に対する経済的支援の拡充」や「学用品の備品化(学校への備え付け化)」といった提言も報告書内にまとめ、文部科学省をはじめとした関係省庁に提出します。
■調査結果報告書はこちら:https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-shinnyugaku_riyo2026.pdf
<調査結果から明らかになったこと(一部抜粋)>
有効回答数:経済的に困難な状況にある全国45都道府県の保護者(大半がひとり親世帯・女性)425 人と中高生125人。
1.私立高校の教育費の増額
卒業・入学時に実際にかかった費用をたずねたところ、私立高校に進学した高1の保護者の回答において、入学金や学校納付 金などほぼすべての項目で2025年調査より増額していた(表1)。「高校無償化」によって、私立高校でも授業料の負担が軽減された一方で、授業料以外の負担が増えている現状が明らかになった。
2.学校生活に必要な購入品、多くが世帯負担
中学・高校の入学時、学校指定の制服や運動着を個人で購入するよう求められた割合が高いことが分かった。また、小学校入学から現在に至るまでに各世帯が購入したことのある物品をたずねたところ、絵の具セット、書道セット、裁縫セットなどの購
入経験がある世帯が8割を超えた(グラフ1)。
3.パソコン・タブレットの負担重く、備品化(学校への備え付け化)を望む声多数
保護者も中高生も6割以上が、学校に備え付けにした方がよいものとして、「パソコン・タブレット」を選択した(グラフ2)。
4.「高校無償化」後も、授業料以外の費用が進路選択に影響
「高校無償化」によって進路選択に影響があったか、高校1年生にたずねたところ、「結局授業料以外の出費があると思ったため、私立は選択肢に入れられなかった」という回答が27.0%と最も多い回答となった(グラフ3)。
<主な調査結果> *調査報告書内のグラフ番号は※を参照。
1 n数が50以上の費目のみ集計した。
<調査結果を受けた提言>
本調査結果をもとに、セーブ・ザ・チルドレンは、以下を政府、関係省庁、自治体に提言する。
1. 就学援助や高校生等奨学給付金など、授業料以外の費用に対する経済的支援の拡充
2. 学用品の備品化(学校への備え付け化)、購入品の選択肢の拡大、私費負担は援助額内に
3. 高校入学前の準備金の創設
4. 高校のパソコン・タブレットの無償貸与・補助の都道府県ごとの実態把握と地域差のない支援
5. 私立高校の授業料以外の教育費の実態把握と対応策の検討
本調査結果をもとに、セーブ・ザ・チルドレンは、以下を政府、関係省庁、自治体に提言する。
1. 就学援助や高校生等奨学給付金など、授業料以外の費用に対する経済的支援の拡充
2. 学用品の備品化(学校への備え付け化)、購入品の選択肢の拡大、私費負担は援助額内に
3. 高校入学前の準備金の創設
4. 高校のパソコン・タブレットの無償貸与・補助の都道府県ごとの実態把握と地域差のない支援
5. 私立高校の授業料以外の教育費の実態把握と対応策の検討
「経済的に困難な子育て世帯の中学・高校の就学費用負担に関する実態調査」概要
■ 調査対象:セーブ・ザ・チルドレンが実施した「子ども給付金 〜新入学サポート 2026〜」、「子ども給付金 〜高校生活まなびサポート〜」利用世帯
■ 調査方法:利用世帯に対し、オンラインアンケートを案内し任意回答
■ 調査期間:2026年5月27日〜6月12日
■ 有効回答数:保護者425人、中高生 125人
■ 調査協力:
千葉大学 白川優治教授 (講評) 専門:教育社会学
千葉工業大学 福嶋尚子准教授 (調査票・報告書への助言、講評) 専門:教育行政学
■ 調査対象:セーブ・ザ・チルドレンが実施した「子ども給付金 〜新入学サポート 2026〜」、「子ども給付金 〜高校生活まなびサポート〜」利用世帯
■ 調査方法:利用世帯に対し、オンラインアンケートを案内し任意回答
■ 調査期間:2026年5月27日〜6月12日
■ 有効回答数:保護者425人、中高生 125人
■ 調査協力:
千葉大学 白川優治教授 (講評) 専門:教育社会学
千葉工業大学 福嶋尚子准教授 (調査票・報告書への助言、講評) 専門:教育行政学
プレスリリースのダウンロードはこちら
本件に対する報道関係の方のお問い合わせ
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 広報室
TEL:03-6859-0355 / E-mail: japan.press@savethechildren.org
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公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 広報室
TEL:03-6859-0355 / E-mail: japan.press@savethechildren.org

