トップページ > スタッフブログ > 日本/国内災害 > 【倉敷市の放課後児童クラブと連携し珠洲市放課後子ども教室の再開をサポート:能登半島地震緊急子ども支援】

日本/国内災害
(公開日:2024.04.18)

【倉敷市の放課後児童クラブと連携し珠洲市放課後子ども教室の再開をサポート:能登半島地震緊急子ども支援】

 
セーブ・ザ・チルドレンは、NPO法人くらしき放課後児童クラブ支援センターと連携し、3月18日から22日まで、珠洲市内の小学校にある放課後子ども教室の再開のために、専門的人材によるサポートを行いました。



 


珠洲市では、震災前から放課後に小学生の子どもたちの見守りや自主学習・遊びなどを支援する「放課後子ども教室」を教育委員会が各小学校で開設していました。


一部の小学校では震災後に「放課後子ども教室」が再開されました。しかし、支援員も被災し、いくつかの学校ではスタッフが不足し再開できていない状況でした。一方、震災後の片付けや仕事の関係などで、保護者からは「放課後子ども教室」の実施を求める声が教育委員会に届いていました。


そうした状況について、珠洲市教育委員会は子どもの放課後支援に関する研究者でもあり、セーブ・ザ・チルドレンのアドバイザーを務める金沢大学准教授・鈴木瞬氏に相談し、セーブ・ザ・チルドレンに放課後子ども教室再開に向けたサポートの要請がありました。
具体的には、支援員が不足している中、ある「放課後子ども教室」では、支援員が1人いれば、教室が再開できるという状況でした。


そこで、2018年西日本豪雨の支援活動で連携したNPO法人くらしき放課後児童クラブ支援センターの協働し、倉敷市内で活動する学童保育支援員の派遣を決定。3月18日から22日までの祝日を除く4日間、倉敷市から学童保育支援員1人がサポートにあたりました。


18日は再開初日ということもあり1人のみの利用でしたが、利用した子どもは、自主学習を行ったり、倉敷市内の放課後児童クラブで人気のある遊びを一緒に楽しんだりしました。その後22日までの4日間で、のべ20人の利用がありました。


倉敷市からサポートにあたった学童保育支援員は、活動を振り返って次のように話しました。
「今回、震災後に子どもたちが十分遊べていない状況がありました。子どもたちと遊びを通して関わり、また遊びたいとつながりを感じてくれたことがよかったです。遊びの中で、友だちの話や家族の話、自分の紹介など一人ひとりを知ることもできました。


今回のサポートを通じて、子どもたちは少し安心感をもってくれたのかなと思います。4日間の関りでは、子どもたちの不安なことや気になっていることを直接聞く機会はありませんでした。そうした状況ではなかったのかもしれません。でもこの図書室に来てくれた子どもたちの笑顔は本物だったのだと思います。子どもたちにとっても、大人にとっても災害後の子どもたちの居場所づくりは重要だと感じました。」



 



珠洲市教育委員会の担当者や「放課後子ども教室」の支援員も、「久しぶりに子どもたちの様子を知ることができた」、「保護者からの要望に応えることができた」と話していました。


能登半島地震のような大きな災害のあとに、災害前から地域で子どもたちを支えていた施設や機能が再開することは、子どもたちの日常性の回復につながります。また、地域の支援者だからこそ、災害前と後の子どもたちの様子の変化に気づくことができます。


今回、セーブ・ザ・チルドレンが、くらしき放課後児童クラブ支援センターと連携し、珠洲市の「放課後子ども教室」再開をサポートしたことで、震災後の子どもたちを地域で見守ることにつながりました。


セーブ・ザ・チルドレンは今後も、被災した地域の現状を丁寧に聴きとりながら、地域の子ども・子育て支援者を支え、子どもたちの日常性を回復するために必要な支援を行っていきます。


------------------------------------------
子どもたちや保護者の声、活動、ご寄付の方法はこちら
https://bit.ly/3HaDMpV

 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP