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日本/国内災害
(公開日:2023.06.30)

【シリーズ第5回:災害時(さいがいじ)の多様性(たようせい)についてかんがえる】災害と外国人・外国にルーツがある人(3)

 

このブログは災害(さいがい)()多様性(たようせい)についてかんがえるシリーズです。今回は外国人(がいこくじん)・外国にルーツがある人についてのお話の全3回のうち、第3回目です。

1回は、災害時の外国人・外国にルーツがある人の問題点(もんだいてん)とその解決(かいけつ)方法(ほうほう)について。(第1回の記事はコチラ

2回は一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん自治体じちたい国際化こくさいか協会きょうかいCLAIR/クレア) さんが作った支援しえんツールについて、セーブ・ザ・チルドレンから聞いてみました。(第2回の記事はコチラ


今回は災害時の外国人・外国にルーツがある人の今後の課題点(かだいてん)と取りくみについて聞いてみす。

  


セーブ・ザ・チルドレン:


今までいろんな話を聞かせてもらいましたが、つぎに、災害時の外国人・外国にルーツがある人への支援で、これからの課題点や取りくみについて(おし)えてください。


クレア:


これからの課題は、日本でくらす外国人にきちんと情報(じょうほう)がとどくようにさらに工夫(くふう)していかなければならないことです。

 

国内(こくない)の外国人の数はこれからさらに()えていくと予想(よそう)されています。そうすると、国籍(こくせき)在留(ざいりゅう)資格(しかく)職業(しょくぎょう)、バックグラウンド)も多様化し、言語(げんご)もカバーしきれなくなります。

とくに災害時の情報伝達(でんたつ)緊急(きんきゅう)なので、日ごろから地域(ちいき)にどういった外国人がいて、なんの言語を話している人が(おお)いのか、情報手段(しゅだん)はなにを使っているのかを知っておく必要(ひつよう)があります。

また外国人を支援する人材(じんざい)をきちんと確保(かくほ)しなければいけません。災害時も日本人、外国人、分けへだてなく対応(たいおう)できたらいいのですが、なかなかそこまでの信頼(しんらい)関係(かんけい)がきずけていないこともあるので、日ごろからつながりを深めておく必要があります。

その場合、外国人が助けられる(がわ)で、日本人が助ける側ではなく、外国人が助ける側で、日本人が助けられる側になることもでてくるでしょう。たとえば、高齢者(こうれいしゃ)が多い地域では外国人が防災(ぼうさい)リーダーとなって避難(ひなん)を手助けする仕組みをすすめているところもあります。それぞれの地域で、おたがいに外国人も日本人もそれから自治体(じちたい)も、そしてクレアも、一体となって地域を作り上げていくとことが大きな課題です。


セーブ・ザ・チルドレン:



ありがとうございます。

最後(さいご)に、災害時の外国人支援について、読者(どくしゃ)のみなさんに知っておいてもらいたいことがあれば教えてください。


クレア:


まず、外国人というだけで、言葉が通じないのではと思って()けてしまう人がよくいるのですが、

 

やさしい日本語で、わかりやすく、はっきり、ゆっくりしゃべると伝わることが多いです。とくに災害時は、日本語でいいので、()げなきゃいけないんだよ、どこどこに逃げるよ、ときちんと(こま)かくていねいに説明(せつめい)してあげてください。

それからその人の母国語で発信(はっしん)しているような情報サイトや、外国人の支援の窓口(まどぐち)(自治体の国際担当課(たんとうか)や地域国際化協会(きょうかい)、国際交流(こうりゅう)協会など)を伝えてあげてください。

日ごろできないことが災害時に急にできるようになることは、まずありません。いざというときに助け合えるよう、日ごろからたより合える関係をきずいてもらいたいと思います。


セーブ・ザ・チルドレン:


クレアのみなさん、ありがとうございました。


 

 

《まとめ》

今回は災害時の多様性のなかでも外国人、外国にルーツがある人への対応について、クレアさんへのインタビューをもとに紹介しました。

このように、外国人・外国にルーツがある人を支援するための団体、方法(ほうほう)、取りくみがたくさんあります。

しかし外国人・外国にルーツのある人がより安心(あんしん)安全(あんぜん)避難(ひなん)て、避難所での生活を送るためには、さらなる取りくみとともに、一人ひとりの声がけや意識(いしき)必要(ひつよう)です。

また外国人のなかには、日本の災害について学び、防災リーダーになっている人もたくさんいます。日本人と外国人が分けへだてなく、ともに助け合えるということも(おぼ)えておいてください。

 

クレアのみなさん、ご協力(きょうりょく)ありがとうございました。

 

次回は災害時のジェンダーについて、お伝えしていきます。

 

多様性(たようせい)配慮(はいりょ)した災害(さいがい)への(そな)えについて、もっと学べるサイト》

l   外国人のための減災のポイント(やさしい日本語と多言語QRコード対応) : 防災情報のページ - 内閣府 (bousai.go.jp)

l   TFD-TOKYO FIRE DEPARTMENT

 

このブログは20236月に作成(さくせい)しました。

防災(ぼうさい)(かん)する最新(さいしん)情報(じょうほう)内閣府(ないかくふ)のホームページをごらんください。

https://www.bousai.go.jp/



(国内事業部インターン 野田麻子)




 




 

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