日本/国内災害(公開日:2019.10.30)
台風19号緊急支援 子どもたち11人が「こどもひろば」の活動に参加−福島県いわき市(10/26)
セーブ・ザ・チルドレンは、10月26日に、緊急支援の一環として避難所で避難生活を送る子どもたちを対象に「こどもひろば」の活動を行いました。
これまで、セーブ・ザ・チルドレンが、福島県いわき市で行ってきた聞き取り調査の中で、行政から避難している子どもの人数が多いと聞いていた避難所を訪問。子どもたちの状況などについて話を聞き、子どもの居場所の必要性や、遊び場の確保が急務であると感じました。しかし、その避難所の中には利用できる場所がなかったため、近くにある公共施設を借りて「こどもひろば」の実施を検討しました。
「こどもひろば」開催日の前日(10/25)は大雨でした。この大雨で、私たちが子どもたちの状況を聞いた避難所付近も冠水したため、翌26日の「こどもひろば」の開設が危ぶまれました。しかし、翌日になると、水が引き、警報なども解除されたため26日午後に「こどもひろば」の活動をすることにしました。
当日の朝、状況を確認するために避難所を訪問すると「今日楽しみにしていた」「お絵かきしたい」という子どもや保護者が話しかけてくれました。
そして、お昼過ぎ、「こどもひろば」の活動に参加する子どもたちは、避難所受付に集合し、スタッフとともに近くの公共施設まで徒歩で移動しました。会場に着くと、「こどもひろば」の開始を待ちきれないようで、おもちゃのコーナーから早速フリスビーを見つけて遊ぼうとする子どもたちや、「今日は何の遊びができるの」、「早く遊びたい」と話している子どもたちの姿が見られました。
年中〜中学2年生まで11人の子どもたちが参加し、はじめに自己紹介をしました。続いて、「こどもひろば」で大切にしたいことを確認すると、子どもたちから「ケンカをしない」「大きな声は出さない」など、意見が出ていました。
その後、2チームに分かれ、コミュニケーションを取りながらのアイスブレイク。避難所の中で知り合いになった子どもたちもいたようですが、学年や学校の違いを超えて交流していました。
アイスブレイクの後は、思い思いに好きな遊びを選んでの自由時間。最初はフリスビーを使って遊ぶグループと、スライムづくりのグループに分かれました。
フリスビーのグループは、会場の空きスペースを目いっぱい使ってドッチビーを開始。「久しぶりにこんなに動いた」と話すなど、息が切れるほど思い切り動きながら汗を流していました。
スライムづくりのグループは、どのくらいの硬さにしようか、どんな色にしようか、ラメを入れようかなど、工夫を凝らしていました。材料を混ぜるのに疲れてしまい、スタッフに「交代して」と、手伝いを頼む子もいましたが、それぞれがオリジナルのスライムを集中しながらつくりました。「避難所に持って帰って、家族に見せるんだ」という声も。
後半は粘土やジェンガなど、静かな遊びも行いました。粘土では、ピンクのチョコレートがついたドーナツをつくったり、ジェンガでは、サイコロを振って色が出るたびにみんなで「赤」「青」と勢いのある声を出し、「ここなら取れそうだよ」とお互いにアドバイスし合い、ジェンガが倒れると歓声があがって盛り上がりました。
そして最後は子どもたちほぼ全員でドッチビー大会。最初はスタッフも一緒にやっていましたが、最後は子どもたちだけで声を掛け合いながら楽しんでいました。
「こどもひろば」の活動が終わり、避難所に帰ると、「汗だくだね」と、子どもたちを保護者が迎えていました。子どもから「セーブ・ザ・チルドレンの人たちとたくさん遊べたので、とても楽しかったです。避難していて、楽しくなかったこともあったけど、今日はとても楽しかったです」という感想や、保護者から「すごく楽しそうにして帰ってきたので、本当によかったです」という声がありました。
一方、「今日だけではなくて、またやってほしい」という子どもや保護者の声も聞かれました。被災した地域では、放課後や週末などに、子どもたちが安心・安全に過ごすことができる場が不足しています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、今回実施した「こどもひろば」での声も踏まえ、子どもたちの居場所や遊び場の確保を今後も検討していく予定です。
これまで、セーブ・ザ・チルドレンが、福島県いわき市で行ってきた聞き取り調査の中で、行政から避難している子どもの人数が多いと聞いていた避難所を訪問。子どもたちの状況などについて話を聞き、子どもの居場所の必要性や、遊び場の確保が急務であると感じました。しかし、その避難所の中には利用できる場所がなかったため、近くにある公共施設を借りて「こどもひろば」の実施を検討しました。
「こどもひろば」開催日の前日(10/25)は大雨でした。この大雨で、私たちが子どもたちの状況を聞いた避難所付近も冠水したため、翌26日の「こどもひろば」の開設が危ぶまれました。しかし、翌日になると、水が引き、警報なども解除されたため26日午後に「こどもひろば」の活動をすることにしました。
当日の朝、状況を確認するために避難所を訪問すると「今日楽しみにしていた」「お絵かきしたい」という子どもや保護者が話しかけてくれました。
そして、お昼過ぎ、「こどもひろば」の活動に参加する子どもたちは、避難所受付に集合し、スタッフとともに近くの公共施設まで徒歩で移動しました。会場に着くと、「こどもひろば」の開始を待ちきれないようで、おもちゃのコーナーから早速フリスビーを見つけて遊ぼうとする子どもたちや、「今日は何の遊びができるの」、「早く遊びたい」と話している子どもたちの姿が見られました。
年中〜中学2年生まで11人の子どもたちが参加し、はじめに自己紹介をしました。続いて、「こどもひろば」で大切にしたいことを確認すると、子どもたちから「ケンカをしない」「大きな声は出さない」など、意見が出ていました。
その後、2チームに分かれ、コミュニケーションを取りながらのアイスブレイク。避難所の中で知り合いになった子どもたちもいたようですが、学年や学校の違いを超えて交流していました。
アイスブレイクの後は、思い思いに好きな遊びを選んでの自由時間。最初はフリスビーを使って遊ぶグループと、スライムづくりのグループに分かれました。
フリスビーのグループは、会場の空きスペースを目いっぱい使ってドッチビーを開始。「久しぶりにこんなに動いた」と話すなど、息が切れるほど思い切り動きながら汗を流していました。
スライムづくりのグループは、どのくらいの硬さにしようか、どんな色にしようか、ラメを入れようかなど、工夫を凝らしていました。材料を混ぜるのに疲れてしまい、スタッフに「交代して」と、手伝いを頼む子もいましたが、それぞれがオリジナルのスライムを集中しながらつくりました。「避難所に持って帰って、家族に見せるんだ」という声も。
後半は粘土やジェンガなど、静かな遊びも行いました。粘土では、ピンクのチョコレートがついたドーナツをつくったり、ジェンガでは、サイコロを振って色が出るたびにみんなで「赤」「青」と勢いのある声を出し、「ここなら取れそうだよ」とお互いにアドバイスし合い、ジェンガが倒れると歓声があがって盛り上がりました。
そして最後は子どもたちほぼ全員でドッチビー大会。最初はスタッフも一緒にやっていましたが、最後は子どもたちだけで声を掛け合いながら楽しんでいました。
「こどもひろば」の活動が終わり、避難所に帰ると、「汗だくだね」と、子どもたちを保護者が迎えていました。子どもから「セーブ・ザ・チルドレンの人たちとたくさん遊べたので、とても楽しかったです。避難していて、楽しくなかったこともあったけど、今日はとても楽しかったです」という感想や、保護者から「すごく楽しそうにして帰ってきたので、本当によかったです」という声がありました。
一方、「今日だけではなくて、またやってほしい」という子どもや保護者の声も聞かれました。被災した地域では、放課後や週末などに、子どもたちが安心・安全に過ごすことができる場が不足しています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、今回実施した「こどもひろば」での声も踏まえ、子どもたちの居場所や遊び場の確保を今後も検討していく予定です。